吸血鬼の恋

レモネード!

第3話 リエラの正体(脚本)

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〇部屋のベッド
リエラ「はぁ・・・・・・」
リエラ「まだお腹痛いですわ・・・・・・」
リエラ「やはり、人間の食べ物なんて食べるべきじゃなかった」
リエラ「そんなこと・・・・・・分かってたはずなのに」

〇教室
クラスメイト「すっごい大きな虫が出たんだってー」
クラスメイト「え〜嫌だなぁ、どのくらい?」
クラスメイト「3メートルとか言われてたよ」
クラスメイト「あはは!そんなのウソに決まってるじゃん!」
クラスメイト「だよね〜、そんなのいたら怪物だよ」
佐原裕貴(リエラさん・・・・・・)
佐原裕貴(一体何者なんだろう・・・・・・)
佐原裕貴(喧嘩が強い、夜型人間、スマホを知らない、ラーメンが苦手)
佐原裕貴(なんか怪しいんだよなー・・・・・・)
クラスメイト「おい、何ボーッとしてんだよ」
佐原裕貴「わっ!?」
佐原裕貴「なんだよ・・・・・・また金借りにきたのか?」
クラスメイト「そうしたいのは山々なんだが、まだ怪我が治って無くてさ」
クラスメイト「今日の所は見逃してやるよ」
佐原裕貴「はぁ、何だそれ」
クラスメイト「それより、何考えたんだよ?」
クラスメイト「好きな奴でもいんのか?」
佐原裕貴「好き・・・・・・かはちょっと分からないけど・・・・・・」
佐原裕貴「前にお前を殴った女の人が、ちょっと気になって」
クラスメイト「あー!すげぇ美人だったよな!」
クラスメイト「いててっ・・・・・・殴られた傷が痛てぇ・・・・・・」
佐原裕貴「あの人、リエラさん・・・・・・何か不思議なんだよな」
クラスメイト「不思議って?」
クラスメイト「俺らを瞬殺出来ることか?」
佐原裕貴「ああ、それに加えて」
佐原裕貴「夜型人間でいつも荷物も持たず夜に外出してて」
佐原裕貴「スマホを知らない」
佐原裕貴「ラーメンが大嫌い」
クラスメイト「はぁ!?ラーメンが嫌いな人間なんて存在するのか?」
佐原裕貴「ああ、体調崩しちゃってた」
佐原裕貴「ニンニク増しがダメだったのかな・・・・・・」
クラスメイト「そりゃニンニクは好き嫌い・・・・・・って」
クラスメイト「怪力、夜行性、ニンニク嫌いって・・・・・・」
クラスメイト「完全に吸血鬼じゃねぇか!!」
佐原裕貴「・・・・・・は!?」
クラスメイト「ヤバくね?完全に吸血鬼じゃん」
佐原裕貴「なわけねぇだろ、吸血鬼なんて創作の話だろ?」
クラスメイト「まあそうだよな!冗談冗談!」
佐原裕貴「流石に・・・・・・ありえないよな?」
佐原裕貴「・・・・・・・・・・・・」

〇スーパーの店内
佐原裕貴「銀食器・・・・・・銀食器・・・・・・」
佐原裕貴「うわっ、あった!?」
佐原裕貴「ラッキーだけど・・・・・・」
佐原裕貴「3万・・・・・・高いなー・・・・・・」
佐原裕貴「・・・・・・でもこれくらいしかないか」
佐原裕貴(俺・・・・・・使いもしない銀の食器を買おうとしてるのか)
佐原裕貴「・・・・・・ヤバいな」
佐原裕貴(でも、本当に吸血鬼だったら・・・・・・)
佐原裕貴(確かめてみよう・・・・・・)

〇学校脇の道
リエラ(もう体は大丈夫そうですわ)
リエラ(人間の食べ物なんてもう二度と食べたくありませんわ)
リエラ「・・・・・・・・・・・・」
リエラ(でも・・・・・・彼がらーめんというのが好きなら)
リエラ(ニンニク無しくらいなら食べられるようになりたいですわ)
佐原裕貴「リエラさん!こんばんは!」
佐原裕貴「体調は大丈夫そうですか?」
リエラ「ええ、もう大丈夫」
リエラ「心配かけたわね」
佐原裕貴「それなら良かったです!」
佐原裕貴「あ!今日はリエラさんにプレゼントがあるんです!」
リエラ「ぷ、プレゼント!?」
リエラ(な、何かしら・・・・・・)
佐原裕貴「どうぞ!」
リエラ「うぐっ!!!」
リエラ「あっ・・・・・・」
リエラ「ご、ごめんなさい・・・・・・」
佐原裕貴「手、見せてください」
  裕貴は強引に腕を掴む。
リエラ「っ・・・・・・」

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次のエピソード:第4話 人間と吸血鬼

コメント

  • 彼のためにラーメンを食べようって健気ですね、じ〜んときました😭
    失恋かと思ったら新たな敵が来て…
    いよいよ次のステップに踏み込むようですね 楽しみです!!

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