青鷺の午睡

ましまる

#3 2023.6.23 ①(脚本)

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〇オフィスビル
  2023.6.23(Fri.) 20:01
  於 FMしまふくろう

〇ラジオの収録ブース
RICO「今週も始まりました “RICO in the Apple Orchard”」
RICO「パーソナリティの、RICOです」
RICO「9時までの1時間、 どうぞお付き合いください」
RICO「この1週間、 世間ではいろんな出来事がありましたが」
RICO「今週のオープニングでは、 日頃アタシが思っていることを ちょっと聞いてもらいたいの」
RICO「内容はというと、”いじめ”について」
RICO「この番組にも、それで悩んでいる子からの メールが結構届いているのよ」
RICO「そうそう、頂いたメールは 全部目を通しているからねー」
RICO「それで、いじめに関して アタシが思ってることを聞いてもらおうと」
RICO「オープニングの時間を貰ったワケなのよ」
RICO「あっ、この手の話が苦手な人は、 数分間だけ音量オフにしてね・・・」
RICO「それで、”いじめ”について、だけど、」
RICO「よく言われる 「いじめる方が悪い」 「いじめられる方にも問題がある」」
RICO「そんな話はしないから」
RICO「今日聞いてもらおうと思っているのは、」
RICO「いじめのメカニズムについて」
RICO「要するに、どうして起こってしまうのか アタシ独自の理論をお話ししようかと」
RICO「あくまで、理論だから 当てはまらないケースもあるかもだけど」
RICO「人間ってさ、基本的には 集団で活動する生き物だよね」
RICO「学校のクラスや部活動もそうだし、 大人が働く職場もそう」
RICO「それで、人間が集団の中で活動するとき、」
RICO「大半の人は心の奥底で 「この中で普通の存在でありたい」 って気持ちを抱くものなの」
RICO「しかも、ほとんどの人は そのことを自覚せずにね」
RICO「そこで、「普通」でいたいがために 無意識のうちに取る手段はというと・・・」
RICO「ひどい話だけど、 「普通とちょっと違う人」を見つけて 責め立て、いじめたりするの」
RICO「そうすると・・・」
RICO「「普通と違うヤツ」 vs. 「普通のワタシ達」」
RICO「・・・っていうコトになるから」
RICO「いじめる側としては、 ただこの構図を作りたいだけ」
RICO「だから、連中が言う「違い」なんて 結局のところ何だっていいのよ」
RICO「そう、いじめのキッカケになった 「違い」なんて、よくよく見たら・・・」
RICO「ちょっと背が高い/低い 少しだけ太っている/痩せている 人より早口/どもりがある 生まれつき髪が茶色い/クセっ毛」
RICO「傍から見れば、本当に些細なこと」
RICO「でも、いじめる側は この「違い」で大騒ぎするのよね」
RICO「時には、それが劣っているみたいな 扱いもする」
RICO「全くそんなことないのに・・・」
RICO「もし、この話を聞いているアナタが」
RICO「そういった「違い」でいじめられたり 笑われたりしているのだったら、」
RICO「これから言うことを 覚えておいてほしいの」
RICO「他の人から言われる その「違い」って・・・」
RICO「実のところ アナタの個性、アナタの特徴なの」
RICO「いわば、アナタらしさ!」
RICO「そのアナタらしさを、 アナタ自身でしっかり受け止め、 大切に育んであげてほしい」
RICO「環境が変われば、 ちゃんと「魅力」として認められるから」
RICO「「違う」ことは、個性であり魅力だからね」
RICO「背が高いのも、低いのも、 いずれもアナタらしさ、個性だと思う」
RICO「髪の毛だって、真っ黒な直毛も、 茶色いウェーブも、どっちもステキだから」
RICO「胸が大きいのも、小さいのも、 どちらも愛されるべき魅力だし・・・」
RICO「・・・ゴメン、話が長いって言われた」
RICO「番組のディレクターに怒られちゃったから そろそろ終わりにするね」
RICO「ちなみに、このディレクターは、」
RICO「巨乳の女性しか愛せず、 貧乳女性の存在を全否定する 差別的な変態さんなのよ」
RICO「そんな問題あるディレクターも関わる “RICO in the Apple Orchard”」
RICO「今週も最後までお付き合いください」
  ── CM中 ──
栗沢 大和(ディレクター)「RICOさん──」
栗沢 大和(ディレクター)「人のことを、差別的とか変態とか、」
栗沢 大和(ディレクター)「今日こそは言わせてもらいますからね!」
RICO(ヤバッ、本気で怒ってる・・・)

〇オフィスビル
  2023.6.23(Fri.) 20:32
RICO「・・・では、ここからは」
RICO「「学生失格」のコーナーをお送りします」
RICO「「恥の多い生涯を送っています」で締める みんなの恥ずかしい体験談をご紹介します」
RICO「まず最初のお便りは、」
RICO「縞法華町にお住まいの ラジオネーム【えーさん】さん 高校1年生、16歳の男の子からです」

〇三角模様
  リコ姐さん、こんばんは
  毎週欠かさずこの番組を聞いています
  先週、自室で番組を聞いている途中、
  突然、怒り顔の母親が
  文句を口にしながら部屋に入ってきました
  間違いなく説教だ、と思った瞬間
  番組中のリコ姐さんの・・・
  「しこ・・・たま・・・ミルク・・・」
  
  「しこしこ・・・たまたま・・・」
  
  「タマタマ・・・シコシコ・・・」
  ・・・が流れたのです
  母親は、かなり気まずそうな表情を浮かべ
  「・・・また後でね」と言い残して
  部屋を去っていきました。
  それ以来、母親とは
  まともに会話していません
  ・・・恥の多い生涯を送っています。

〇ラジオの収録ブース
RICO「・・・何かゴメン」
RICO「わかる・・・すごく気まずいよね」
RICO「・・・実は、アタシも同じ経験を したことがあるの」
RICO「アタシ、高校生の時に 祖父母の家で暮らしていたんだけど、」
RICO「祖父母とも、普段から早起きな分、 寝るのも早い人たちでね、」
RICO「だからその当時のアタシは、深夜アニメを 気兼ねなく見放題の生活をしてたのよ」
RICO「とある日、社会現象にもなった 有名なアニメの再放送がやっていたの」
RICO「で、そのアニメを見ていたら、 途中で突然ベットシーンが始まり」

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コメント

  • 今回も実にタメになるラジオでしたね😊
    最初のいじめの真面目な雰囲気はどこ吹く風、見る側の期待を裏切らないリコさんの下ネタ、、、そして、巻き添えを喰らう栗沢D、性癖暴露されたらそりゃあキレるわ🤣まあ、多少の犠牲はしゃあない、、、大人は犠牲にならんとな
    とりあえず、リコさんのいう通り、下ネタ考えてる暇あるなら、受験生よ勉強しろ😊次回も楽しみにです☺️

  • こんばんはー!
    ましまるさんお久しぶりです😍
    お邪魔します〜

    なんかイジメの話しようと思ってたんですけど吹っ飛びましたw

    受験生、勉強せずにwwwリコ姉も負けじとでしたね🤟

  • 全くためにならない下ネタ知識がまた増えました。ありがとうございます。
    ましまるさんはどうしてこんなに下ネタを思いつくのですか?天才ですね。
    こんなのあったら絶対聴いちゃいます。
    次回もR15にふさわしい下ネタお待ちしております🙇

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