警部 神爪強の事件ファイル

tasu

CASE3(SP)(エピソード2)シェアハウスの陰謀!!容疑者・佐原純!?(脚本)

警部 神爪強の事件ファイル

tasu

今すぐ読む

警部  神爪強の事件ファイル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇おしゃれなリビングダイニング
佐原純「あれ、今日だったんだ」
村居優希「そうみたいだね。どうやらめっちゃ可愛い子らしいよ?」
佐原純「えっそうなの!?」
村居優希「ほらあそこにいる子」
  村居の目線の先には・・・・・・
佐原純「大木先輩!?」
村居優希「えっ佐原の知り合い?」
佐原純「知り合いというか・・・・・・」
大木真菜「さ、佐原くん!?」
佐原純「どうして先輩がここに!?」
大木真菜「佐原くんこそどうしてここに!?」
佐原純「俺はここに住んでいて・・・・・・」
大木真菜「私もちょうどここのシェアハウスに引っ越して来たのよ」
佐原純「偶然ですね」
大木真菜「あっ自己紹介が遅れました。 今日ここに引っ越して来た大木真菜です 佐原くんとは仕事場が一緒で」
村居優希「ていうことは・・・・・・大木さんも警察!?」
大木真菜「そうなんです」
  真菜は佐原に小声で刑事ってこと言ってるの?と呟いた。佐原は苦笑いした。

〇おしゃれなリビングダイニング
  真菜に入居者の紹介をしていた佐原と村居。
  その楽しい時間は数時間後、一変した。
村居優希「それでここが201号室」
  佐原が扉をロックした
  しかし反応はなかった
  そこに錦田ほのみがやって来た。
錦田ほのみ「どうしたんですか?」
村居優希「あっほのみん」
佐原純「大木さん、202号室の錦田ほのみさん」
大木真菜「今日入ってきた大木真菜よ。よろしくね」
錦田ほのみ「よろしくお願いします。それで、どうかしましたか?」
佐原純「それが館岡さん、反応なくて」
  ほのみが扉を開け、覗くと・・・・・・
錦田ほのみ「キャーーーーーーーァァ!!!!」
佐原純「どうしたの!?」
  部屋の中では館岡紀花が倒れていた。
  胸には包丁が刺さっておりかなりの出血だった。大木は脈を取るが首を横に振った。
佐原純「大木さん、救急車と警察を!」
「わかった!!」
  そこに九十九研、泉原光、七浦陽茉梨らもやって来た。
九十九研「どうしたの?なんの騒ぎ?」
泉原光「なんだよ一体・・・・・・」
  泉原は部屋の中の館岡を見た。
泉原光「ひ、陽茉梨は見ないほうがいいかも」
七浦陽茉梨「えっ?」
泉原光「死んでるんだ。館岡さん・・・・・・」
九十九研「ま、マジ!?」
佐原純「あっ光と七浦さん」
泉原光「なぁどうして館岡が死んでるんだ!?」
七浦陽茉梨「そんな・・・・・・館岡さん・・・・・・」
佐原純「みんなとりあえず自分の部屋に戻って 部屋からは一歩も動かないように」
  数分後、パトカーのサイレンの音が近づいてきた。
大木真菜「みなさん落ち着いてください。 私は今日ここに入居してきた大木真菜です見ての通り警察官。部屋に戻って一歩も 出ないようにね」

〇おしゃれなリビングダイニング
神爪強「さ、佐原!?ここだったのか・・・・・・」
佐原純「そうなんです」
伊藤恵里「それで・・・・・・交通課の大木さんも今日ここに引っ越してきたばかりということね」
大木真菜「はい」
神爪強「ガイシャは?」
伊藤恵里「被害者は館岡紀花(きか)さん 26歳。 死因は腹部を刺されたことによる出血死。 死亡推定時刻は今日の5時から6時の間」
神爪強「今が夜7時だから、2時間ぐらい前ってことか」
伊藤恵里「凶器のナイフはここの共用スペースのものだったんだけど、そこから・・・・・・」
伊藤恵里「佐原くんの指紋が検出されたの・・・・・・」
佐原純「えっ!?」
伊藤恵里「佐原くん、このナイフ使ったことは?」
佐原純「ありますよ。このシェアハウスでは置いてあるものか、自分で買ったものかどっちを使ってもいいので僕は置いているものを」
神爪強「そうか・・・・・・」
神爪強「佐原、残念だが今回お前には捜査から外れてもらうことになるだろう」
佐原純「えっ!?なんでですか!?」
伊藤恵里「佐原くん、あなたは今容疑者なのよ・・・・・・」
佐原純「!!!!」
佐原純「そうですよね・・・・・・」
神爪強「考えたくないが、このシェアハウスの住人が犯人と仮定するとお前がそいつをかばう可能性もある」
佐原純「・・・・・・」
  凶器のナイフから佐原の指紋が出てきたことから佐原は容疑者となってしまった・・・・・・。
  そこに、住人らが現れた。

〇おしゃれなリビングダイニング
村居優希「ちょっと刑事さん、佐原が犯人なんてあり得ませんよ」
九十九研「うんうん。佐原は殺人なんてできないよね」
泉原光「てか俺たちも疑われているぞ」
七浦陽茉梨「紀花さん・・・・・・」
錦田ほのみ「・・・・・・」
大木真菜「一体誰が・・・・・・」

〇大会議室
伊藤恵里「神爪さん、佐原が犯人だと?」
神爪強「いや、私は佐原がヤッたとは思えない」
神爪強「刑事部長からの指示でな・・・・・・佐原を捜査から外せと言われてしまった」
神爪強「だから急遽、大木を捜査に加えることになった」
大木真菜「私!?」
神爪強「大木は交通課だが、今回だけ捜査一課に入ってもらう」
大木真菜「えーーーっ!?」
神爪強「実は大木とは昔・・・・・・」
  神爪の推薦で何故か、捜査に入った真菜。
  実は真菜と神爪には深い縁があった。

〇警察署のロビー
  数年前──
  真菜は警視庁の交通課に配属の通知が来たばかりのころ、ロビーで交通課の場所を迷っていた。
  そこに神爪が現れた。
神爪強「どうした?」
大木真菜「あっ・・・・・・えっと・・・・・・交通課ってどこですか?」
神爪強「この先だ。一緒に行ってやる」
大木真菜「あ、ありがとうございます!」

〇大会議室
神爪強「なんてこともあったな」
大木真菜「ちょっ・・・・・・と神爪さん、やめてくださいよー」
伊藤恵里「神爪さん昔から優しかったんですね」
大木真菜「そうなんです。あとは・・・・・・」

〇警察署の食堂
  数年前──
  食堂に来ていた真菜は一人で食事をしていると・・・・・・
大木真菜「・・・・・・」
神爪強「どうした大木。悲しい顔して」
大木真菜「か、神爪さん!!」
大木真菜「なかなか皆さん交通ルールを守ってくれなくて」
神爪強「そんなことか。大木はどうして警察官になったんだ?」
大木真菜「実は、私、交通事故で父を亡くしたんです。その事故は、居眠り運転が原因だったんです。少しでも居眠り運転がなくなってほしい」
大木真菜「そんな思いで警察官に」
神爪強「大木、そう思うなら頑張れ」
大木真菜「神爪さんありがとうございました。 少し元気出ました」

〇おしゃれなリビングダイニング
村居優希「佐原、元気出せよ」
佐原純「村居・・・・・・」
村居優希「館岡さんを殺した犯人は許せない。 けど俺は佐原が犯人とは思っていないさ」
泉原光「フッ・・・・・・そうかな? 案外、犯人だったりして」
村居優希「おい泉原、そんなこというなよ」
泉原光「・・・・・・悪りぃ」
  自宅待機となった佐原は相部屋をしていた
  村居とは部屋を分けさせられていた。
  そして新たな悲劇が起こることをこの時の佐原たちは知らなかった。

〇川のある裏庭
  シェアハウスの裏庭──
友野治朗「き、君は!!」
???「あんたには死んでもらう・・・・・・」

〇血しぶき

〇川のある裏庭
伊藤恵里「被害者はこのシェアハウスの管理人兼オーナーの友野治朗さん39歳。死因は腹部を刺されたことによる出血死」
伊藤恵里「死亡推定時刻は昨日の深夜2時から3時と思われます」
神爪強「そうか・・・・・・引き続き捜査を頼む」
大木真菜「友野さん・・・・・・」
神爪強「大木、知ってるのか?」
大木真菜「はい。ここのシェアハウスに入るときにお世話になった方で・・・・・・」
  とそこに泉原がやって来た。
泉原光「刑事さん、俺見たんですよね・・・・・・」
神爪強「何をだ」
泉原光「佐原が深夜2時頃、この裏庭に出るところを・・・・・・」
伊藤恵里「深夜2時って死亡推定時刻じゃない」
神爪強「まさか・・・・・・」
佐原純「あっ神爪さん」
伊藤恵里「ねぇ佐原くん、昨日の深夜2時頃、何してた?」
佐原純「えっ寝てましたけど一度トイレで起きました」

〇おしゃれなリビングダイニング
七浦陽茉梨「まさか、管理人さんまで・・・・・・」
錦田ほのみ「本当だよね・・・・・・」
村居優希「錦田さん、七浦さん、」
錦田ほのみ「村居さん」
七浦陽茉梨「どうしたらいいですか・・・・・・!?」
村居優希「コーヒーでも飲んで落ち着かない?」

〇川のある裏庭
佐原純「僕はまだ容疑者・・・・・・」
神爪強「ここのシェアハウスの住人の泉原が佐原が裏庭に来てたっていう目撃証言があったんだ」
佐原純「泉原が・・・・・・」

〇黒
???「うまくいったぜ・・・・・・」
???「ここままいけばアイツを犯人にできる・・・・・・このまま逃走すれば・・・・・・」

〇大会議室
神爪強「一人一人アリバイを確認しないとな」

〇おしゃれなリビングダイニング
七浦陽茉梨「そ、そのころは寝てました」
七浦陽茉梨「相部屋のほのみにも聞いてください」

〇おしゃれなリビングダイニング
神爪強「昨日の深夜2〜3時頃は寝てましたよね?」
錦田ほのみ「えぇ。一度トイレには行きましたが」

〇おしゃれなリビングダイニング
神爪強「二人も寝ていましたよね」
泉原光「えぇ寝てましたよ」
村居優希「寝てましたよ」

〇大会議室
家相健「神爪さん、友野さんの殺害に使われた凶器のナイフから・・・・・・」
神爪強「そうかわかった」

〇おしゃれなリビングダイニング
佐原純「なぁお前なんだよな。2人を殺したのは」
???「な、何を言い出すんだ佐原」
佐原純「お前は第一の事件のときにとあるミスをした」
???「み、ミス!?」
佐原純「ご遺体を見てもいないのになんで死んでるって分かったんだ? あのときまだ死んでいるかどうかは分からなかったはずだ。あと」

〇おしゃれなリビングダイニング
神爪強「泉原光さん署までご同行願います」
泉原光「な、なんで俺が犯人なんだよ!! 証拠はあるんだろうな?」
伊藤恵里「管理人の友野さんの殺害に使われた凶器からあなたの指紋が出たのよ。あと現場には下足痕もあったわ」
泉原光「指紋・・・・・・!?そ、そんなの共用の包丁になら俺の指紋がついていても・・・・・・!!!!」
伊藤恵里「認めたわね??」
神爪強「共用の包丁が凶器だということをあんたには言っていない・・・・・・」

〇綺麗な会議室
泉原光「館岡の働く百貨店で俺は万引きをした。それがバレて脅されたんだ」
泉原光「館岡を殺したことを管理人にも気づかれた。だから口封じに殺してやったんだよ」

〇おしゃれなリビングダイニング
館岡紀花「泉原くん、私の働く百貨店で万引きしたでしょ?黙っててあげるから・・・・・・それなりのお金、渡してもらうわよ?」
泉原光「チッ・・・・・・バレちまったのかよ」

〇女の子の二人部屋
泉原光「失礼します」
館岡紀花「ちょ、ちょっとなによ・・・・・・ウッ」

〇血しぶき

〇川のある裏庭

〇川のある裏庭
友野治朗「泉原くん、自首することを勧めるよ」
泉原光「友野さん、まさか・・・・・・」
友野治朗「あぁ見てしまったんだよ」
泉原光「・・・・・・」

〇綺麗な会議室
  泉原は落胆した
神爪強「あんたは2人の命を奪った。 館岡さんの脅しも良くないことだが、あんたはそれ以上の罪を犯した・・・・・・殺人という罪を」

〇おしゃれなリビングダイニング
神爪強「佐原、私は信じていた。君は犯人じゃないってね」
伊藤恵里「わたしもよ」
佐原純「でも良かったです。無事に事件解決できて」
伊藤恵里「でも、つらいわよね?」
神爪強「一緒の家に住んでた友人が犯人だったんだからな」
佐原純「まぁそうですね。実はここのシェアハウスから引っ越すことになったんです。皆も」
神爪強「そうか」

〇おしゃれなリビングダイニング
大木真菜「せっかく引っ越したばかりなのに・・・・・・」
神爪強「大木、今回もありがとう」
大木真菜「いえ、そんな。私何もしてないです!」
神爪強「凶器見つけたのは大木だ。お手柄だったな」
大木真菜「ありがとうございます」

〇おしゃれなリビングダイニング
神爪強「佐原もよく気づいたな」
佐原純「ありがとうございます」
神爪強「これからも期待しているぞ」

〇オフィスのフロア
神爪強「路地裏で事件だ。今から向かう」
伊藤恵里「了解しました」

次のエピソード:CASE4 (エピソード3‐①)詐欺グループの罠……警視庁に届く犯行声明 (序)

成分キーワード

ページTOPへ