Re.6 君の望みは(脚本)
〇村の広場
広場
ユウ「小樽水と小麦一袋、っと....」
聖女ちゃんのおつかいメモを復唱して、
買い忘れが無いことを確認する
・・・・・・いや、重いな
ユウ「いや、おつかい行くと言ったのは私だけど」
ユウ「これ、二人と合流する前提の買い物メモじゃない?」
ユウ「それとも、30kgぐらいを平然と持ち帰れるゴリラ女とでも思われているの!?」
ユウ「はぁ、置いて帰る訳にもいかないし」
ユウ「腕がもげたら、金髪のバカのせいだ」
「よいしょ、と────」
お、おぉ? 案外持てるかも?
見た目に反して軽かったようだ。
・・・ゴリラとかじゃない、違うから!
ちょ、その視線止めろ、殴っていいかな!?
〇寂れた村
ユウ「・・・・・・重い」
ユウ「行きはよいよい、帰りは遠い」
これ、普段は聖女ちゃんが買い物してるんだよね?
ユウ「それに、教会の子供の面倒も見ながら────」
ユウ「凄いなぁ~、私にはこんな重労働無理だ」
ユウ「・・・・・・・・・」
ユウ「えぇ~と、何かようかな?」
振り返るけど、誰もいない。
ユウ「えぇ、さっきからホラーなんだけど!? 音しか聞こえないって何!?」
ユウ「あ、透明化か、幽霊──────」
ユウ「幽霊はいない、そうだ何言ってんだ、私」
ユウ「ッ!? まさか、ホントに幽霊────」
「はぁ、気づかれていたなんて....」
アラカ「流石、魔王と呼ばれる事はあるわね」
・・・・・・
ユウ「いや、何その設定!?」
ユウ「幽霊じゃなくて、良かった~」
ユウ「って、言いたいのに、ナニその設定!?」
アラカ「流石に、正体を打ち明けるつもりはなさそうね」
ユウ「いや、魔王じゃないから! そう、名乗った事もないから!」
アラカ「あら、でもアナタのその気配は────」
アラカ「あら、もしかして女?」
ユウ「何処から見ても、女だけど?」
アラカ「女魔王って、ロリか巨乳じゃないの?」
ユウ「此処でも、貧乳イジリか!?」
ユウ「いや違う、そもそも魔王じゃないから!?」
アラカ「なら、これ以上お互いの素性を詮索はしないわ」
ユウ「いや、こっちは気になるんだけど?」
ユウ「アナタの正体とか、目的とか聞きたいんだけど?」
アラカ「アナタに頼み事をするわ」
ユウ「あ、これアカリと同じタイプなのね 人の話を聞かないタイプ」
ユウ「もう嫌、早く帰りたい」
アラカ「なら、手短に、、、」
アラカ「私の妹を探して欲しいの」
ユウ「また、おつかいミッション?」
アラカ「じゃあ、そう言う訳でよろしく」
ユウ「いや、待って短い! 説明が短すぎる!」
「妹は、人外絶対殺すマンだから、その辺を手懸かりにして頂戴」
ユウ「手伝うとは、一言も言ってないんだけど?」
「報酬は出すわ、それじゃあ、また」
・・・・・・
ユウ「また、、、また、面倒事が増えた──────」
「もぉ~! 何で、いつも私ばっかりぃ~!!!」
〇古民家の居間
一方その頃──────
あかり「ハロー、アイテムショップ!!!」
あかり「おら、優の居所を吐きやがれ!!!」
GM/0「らーしゃえ」
GM/0「こんは、何をお求めか?」
あかり「・・・・・・」
GM/0「何か、ご用で?」
あかり「いや、全ての黒幕、全ての元凶がいるなと」
GM/0「おや、アナタの魂、濁っていますね」
あかり「害悪畜生の魂とは、こりゃ酷い」
GM/0「いや、本当に濁っていまして」
GM/0「キャラとプレイヤー発言の混同を、やめて欲しいなと」
あかり「此処は、何売ってんすか?」
GM/0「何でも売っとうよ?」
あかり「じゃあ──────」
あかり「お姉さんの、スリーサイ」
「ゴミャッッッ!!!」
「店主、客は選んだ方が、いいの」
GM/0「そうやね~、そうするよ。 またご贔屓になぁ」
「天使「他にもお客さん居たんですね」
「え、ダメージ受けたんだけど死ぬ? 一般客に殺される?」
「私のHP1だったんだけど!?」
GM/0「教会で寝てる間に、半分回復しといていいよ」
「スヤァァ..... HP6 ゴミャ→3」
あかり「ハッ! 此処は、私ですか!?」
GM/0「此処は、商い屋『ミゼル』やよ」
GM/0「お嬢ちゃんの事は、よく知らんな」
あかり「ほぇ、、、私誰かに殴られたような」
GM/0「そんことより、買い物してき?」
あかり「タダですか?」
GM/0「見るだけやったらな」
あかり「ホォーン....」
あかり「つまり、自力で情報を見つけろと....」
あかり「しゃっ、アキラちゃん! 目星、目星!!!」
と、意気込んだはいいものの
さっきから、記憶が飛んでるんだよね
あかり「確か、優を探して三千里して、、、 村を一周して、情報が集まる此処に」
あかり「何で、わざわざ、一周したんだっけ?」
GM/0「さて、欲しいものは、あんかな?」
あかり「今は記憶よりも、優の手懸かりだよね」
あかり「いやぁ~、中々見つからないっすね」
目星(45)→44
あかり「ッ、まだ慣れないな....」
あかり「おっ、私の中二心をくすぐる本が....」
、、、これ、見覚えのあるぞ?
どーこで、見たんだったか .....
痛ッ....頭が割れ──────
GM/0「ふーん、そん本が気になんか?」
あかり「いや、序盤じゃ使えない紙束。興味無し」
あかり「それよりさ、何でも売ってるの?」
GM/0「言うだけ、ゆーてみ?」
あかり「なら、『・・・・・』」
GM/0「・・・・・・」
GM/0「ふーん、主は面白いね?」
あかり「アハハ、頭お花畑なんで──────」
あかり「あるわけないですし、気にしないで────」
GM/0「そん薬なら、あんよ?」
あかり「あるんだ.....」
GM/0「お代なら、、、」
そこの天使でええよ?
アキラ「え、呼びましたか?」
あかり「よし、アキラ撤収!」
アキラ「え、えぇ、、、また急な──────」
GM/0「ほしいなったら、何時でも──────」
「天使と引き換えとか、本末転倒なんで」
「じゃね、黒幕さん」
GM/0「・・・・・・」
GM/0「ふーん、まさか『・・・・・』か」
GM/0「楽しいシナリオになりそうですね」
GM/0「それでは、今日はここまで」
GM/0「また、ご贔屓に」