6 正義の味方の行く末(脚本)
〇体育館の中
数日後。
暗森敬一「良し、それでは素振り10回、一セット目初め!」
霧島唯斗「せい!せい!!」
暗森敬一「良し、もう一セットやったら次のはランニングだ」
霧島唯斗「あぁ、暫くやって無いから訛ってる・・・」
神坂誠二「そう落ち込むな。これから取り返せば良いだけだから」
霧島唯斗「そ、そうですよね・・・」
神坂誠二「さて、もう直ぐ水泳大会だし、俺も剣道負けてられないな」
霧島唯斗「水泳?確か安西先輩居ましたよね。やっぱ付き合ってるんですか?」
神坂誠二「え?そうだな・・・」
暗森敬一「おい、何を喋ってるんだ?早くランニング始めるぞ?」
神坂誠二「あぁ、すみません!行くぞ皆!時間勿体無い!」
霧島唯斗「ちょ!話逸らさないで下さい!!」
インターハイから暫く経ち、霧島は謹慎処分が解かれて復帰した。紆余屈折を経て立ち直る事が出来たので、もう誰かに
暴力を振るわないと、俺はそう思った。それからして、雫は水泳大会で準優勝して、宣言通り俺達がデートする事に成ったのは、
また別の話だ。
〇シックなバー
一方。
野島明奈「だから!誰もそんな事頼んで無いって言ってんでしょうが!!」
狭間正義「何なんだお前は!!別のお客さんが酔い潰れてるから俺が早く帰る様に言ってやってるってのに!人の親切を何だと思ってるんだ!!」
野島明奈「そう言うのはあたし等の仕事の内なんで!余計な口出ししないで頂けます!?」
狭間正義「人が下手に出てりゃ良い気に成りやがって!!そう言うお前もお客に対する態度が成って無いな!!こんな店訴えてやる!!」
野島明奈「あぁもう勝手にして下さい!!これ以上あたし等の店で騒ごうってなら警察呼びますからね!!」
狭間正義「良い度胸だな!!こんなふざけた店俺が潰してやる!!」
野島明奈「あ〜・・・やっと居なく成ってくれた・・・」
高島楓「先輩。あいつとの会話全て録音と記録しました。顔写真も撮ったので警察には訴えられます」
野島明奈「有難う楓。駄目店長と言いあの訳の分からないおっさんと言い、勘弁して欲しいよ」
高島楓「その事ですが、これを見てくれませんか?」
野島明奈「これは?」
高島楓「さっきニュースとかの広告を調べて見たんですが、さっきの人、SNSで最近話題に成ってた正義中毒者の人です」
野島明奈「え!?マジで!?しかもこの書き込み!?」
高島楓「はい。学校や職場等、自分の気に入らない事が有ればズケズケと首を突っ込んで来るタイプ見たいです」
野島明奈「これは確かに病気だね・・・でもSNSで広がってるなら、あいつ近い内に自然消滅するかもね」
高島楓「はい。今回の事、警察に被害届出しますか?」
野島明奈「えぇお願い。買い物中のまどかと誠也には、あたしから帰り道気を付ける様に言って置くね」
野島明奈「変な奴に絡まれたら全力で逃げろってね!」
〇昔ながらの一軒家
狭間正義「どいつもこいつも!どうして俺が正しい事を言ってるのが分からないんだ!?俺がこんなにも町の為に貢献してるってのに!?」
狭間正義「ん?」
正義が自宅に戻ったら、自宅の壁に大量の張り紙が張って有った。そこに書いていた内容は、
正義中毒!
頭沸いてる。
何様?
こいつもう駄目だわ。
等の悪口が書いて有る紙が家の外壁を埋め尽くす様に貼られていた。
狭間正義「な、何だこれ!?一体誰の仕業だ!?」
民間人1「見ろよ!正義中毒のおっさんだぜ!」
民間人2「本当だわ!あんなんで町に貢献してるとか、子供見たいに正義の味方とか!マジウケるんですけど〜!!」
民間人3「それな!あの頭の沸いたおっさんに効く薬が有るなら見て見たいぜ!!」
狭間正義「お、お前等〜!!!」
民間人1「うお!見つかった!早く逃げないと説教されるぜ!!」
民間人3「あはは!逃げろ逃げろ〜!!」
狭間正義「くそ!逃げられたか!」
おばあちゃん「おや?狭間さんじゃ無いかい?」
狭間正義「近所のおばあちゃん、此処で何してるんだ?」
おばあちゃん「何って、あんたの様子を見に来たんだよ。最近奥さんに逃げられたんだってね?」
狭間正義「あぁそうだ!俺は何も間違った事して無いってのに!!」
おばあちゃん「あんた、それが駄目なんだよ」
狭間正義「へ?」
おばあちゃん「最近SNSってのを見て無いのかい?あんたの噂がそれに流れて、町の皆はあんたの事、快く思って無いそうだよ?」
狭間正義「な、何!?」
おばあちゃん「あんたが町の為だの人の為だの言うのは勝手さ。でもね、人に迷惑掛けるなら、ちょっと自分の事、考え直した方が良いよ」
狭間正義「SNSに俺の噂が載ってるだと?どう成ってるんだ!?」
正義はおばあちゃんからの話を聞き、直ぐ様スマホで情報を確認した。そこに載っていたのは、これまで自分が行って来た行動に
対する非難の声で、それが一つや二つで無く、沢山の非難の声で溢れ返っていた。
狭間正義「そ、そんな馬鹿な!!正義の味方の俺が、何でこんなに非難されてるんだ!?俺は皆の為を思って行動してたのに!!!」
周囲から非難され、周りの人達は誰も正義の存在に目もくれず、誰も正義の声に耳を貸さなかった。SNSの拡散は
広がる一方で、誰からの助けも得られなく成り、人知れず正義は町から姿を消したのだった。
ご視聴有難う御座いました!高評価、ファン登録、素直な感想お待ちしております!
最後まで行き過ぎた正義に気づくことが出来なかったか。
しかし、デートとかがおまけのパターンは珍しいですね!
今回は剣道でしたし、楽しめました。
虐めから身を護る為と祖父への憧れで剣道を始めた身でしたから、最初は霧島には共感できたのですが、ここまで違いが出る話になるとは流石に暴力には使いませんでしたよ・・・
精神が鍛えられて挑発無視の鍛えれましたからね・・・
今回も楽しめました!
剣道要素良かった!