アテナ任務遂行中!

木佐マコ

第49話 チャンバラ☆タイムトラベル!⑤(脚本)

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〇けもの道
  森の中を猛スピードで走る火尾衛門。
嘉成光「どこまで逃げるつもりだよ!」
火尾衛門「逃げんのはオレ様の仕事だ! 泥棒だからな!」
嘉成光「くっ、忍者を舐めるなよ」
火尾衛門「やれやれ、やっと諦めたか」
嘉成光「諦めるわけないだろ!」
  ビュンッ!!
火尾衛門「!? あっぶね」
嘉成光「外したか」
  シュバッ!!
火尾衛門「クソッ、いったいどこに隠れて──」
嘉成光「もらったぁ!」
火尾衛門「!? 渡さねえ!」
  火尾衛門は咄嗟に光の両手を掴む。
  お互いの両手を組み合い、押し合う光と火尾衛門。
火尾衛門「これで取れないだろ」
嘉成光「くっそ~目の前にあるのに!」
  火尾衛門の胸のスイッチが点滅する。
嘉成光「充電が切れちゃう! かなりまずい!」
火尾衛門「何言ってんだ?」
???「ミー!」
嘉成光「!」
  木陰から飛び出したミーコが、火尾衛門の胸元のスイッチを取り返した。
火尾衛門「あー! オレ様のお宝が!」
嘉成光「隙あり!」
  光は火尾衛門に思いっきり頭突きを食らわせる。
火尾衛門「いだっ!?」
嘉成光「く~っ、こっちにもかなり効いた・・・石頭め」
ミーコ「ミーミー」
嘉成光「よくやったぞミーコ! これで帰れる!」
ミーコ「ミー!」
嘉成光「でも、どうしてこんなところにいるの? アテナと一緒にいたはずじゃ・・・」
  ドォーーーン!!
嘉成光「えっ、何!? 爆発?」
ミーコ「ミー! ミー!」

〇屋敷の門

〇屋敷の大広間
高原みこ「す、すご~~!! 屋根壊しちゃった!」
からくり悪田「私の大発明、大凶悪からくり人形である!」
獅子王一葉「なんとまがまがしい・・・」
蜘蛛丸要「いつの間にこんなものを作ってたんだ」
からくり悪田「獅子王一葉と宝刀、そして一葉を操る催眠術を使う要。3つを揃えてやっと私の野望が叶うはずだったのに」
蜘蛛丸要「・・・・・・」
からくり悪田「叶わぬならいらぬ! 3人とも殺してやる!」
獅子王一葉「! みこ殿、逃げてください!」
  大凶悪からくり人形の両腕が長く伸びて、みこに迫る。
高原みこ「わ!?」
蜘蛛丸要「危ない!」
  要の刀が、からくり人形の腕を弾いた。
高原みこ「花嫁さんになるのに、なんで攻撃してくるのー!?」
蜘蛛丸要「みこを傷つけるつもりなら、こっちだって黙っていないよ」
からくり悪田「こしゃくな」
蜘蛛丸要「刮目せよ!」
からくり悪田「ふん、させるか! 馬鹿の一つ覚えのように」
  からくり悪田が要に殴りかかる。
からくり悪田「暇を与えなければ催眠術はかけられぬ! 時と場所を選ばねばいけませぬぞ、坊ちゃま!」
蜘蛛丸要「ちっ! さすがにこの手は食わないか」
からくり悪田「まずは2人まとめて消してやる! この、この、この!」
蜘蛛丸要「くっ、くっ、やあ!」
高原みこ「おおー! 全部弾いちゃった、かっこいいー!」
からくり悪田「・・・はぁ、はぁ、要め~~っ」
蜘蛛丸要「息が上がってるねえ。年には勝てないか」
からくり悪田「馬鹿にしおって! 凶悪エレキテル開眼!」
  悪田が操縦席のスイッチを押すと、からくり人形から電撃が放たれた。

〇屋敷の大広間
  激しい衝撃波が生じて、一同は吹き飛ばされる。
蜘蛛丸要「!?」
高原みこ「わああ~! 飛ばされる!」

〇後宮の庭
  みこたちは庭先まで弾き飛ばされた。
高原みこ「一葉ちゃん大丈夫?」
獅子王一葉「はい、なんとか・・・」
???「一葉、何が起こったのです? 御主人(マスター)は無事ですか!?」
高原みこ「ん? この声、知ってるような」
獅子王一葉「すみません。 ずっとわたくしの着物の中に・・・」
アテナ「二人とも無事でしたか。よかった」
高原みこ「アテナいたの!?」
アテナ「はい。ですが動けないのです」
高原みこ「わっ、ほんとだ。ばんざーい」
  アテナにばんざいのポーズを取らせる。

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