天使と堕天使たち

せら

5 天界でのショッピング♪(脚本)

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〇華やかな裏庭
ガブリエル「・・・でね、すっごく美味しくてビックリしちゃった☆」
るり「へぇ〜。 そういえば、ガブリエルとか天使って、どあやってこの世界に生まれたの?」
ガブリエル「主が私たちをお創りして下さったんだよ☆ 人間は、みんな女の人から産まれるんだよね!」
るり「産まれてきたってわけではないのね、ありがとう。 私達はお母さんっていう人から産まれてくるのよ」
ガブリエル「じゃあお母さんが主なんだね☆」
るり「まぁ、そういうことになるわね。 あ、じゃあ創られてからはどうなるの?誰かが育てないといけないわよね?」
ガブリエル「うん。でも、人間とは違ってある程度大きくなった状態で生まれるから、そこまで大変ってわけではないよ」
るり「へー!そうなんだ。今の段階までは何年ぐらいかかるの?」
ガブリエル「うーんと・・・1000年ぐらいかな・・・?」
るり「ウソ!天使ってすごいのね・・・」
ガブリエル「もしかしたらもっといってるかもだけど☆ ちなみに、私を育ててくれたのは、なんと主なんだよ」
るり「神様に育ててくれたの?もしかして、あの王様みたいな方?」
ガブリエル「そうだよー!私の役目ってみんなの状況とか情報を主に伝えに行ったり、逆に主からの指示をみんなに伝えに行くことだから、」
ガブリエル「主との接点が多いんだー☆だからかも〜」
るり「正直ガブリエルっていつもふざけてる感じなのに、そんな大層なお仕事してたなんて、知らなかった」
ガブリエル「ふざけてるって何さー!!私、結構偉いんだからね!」
るり「アハハ、ごめんって。でもガブリエルのこと、今はすごく尊敬してるから、まだしばらくよろしくお願いします、師匠」
ガブリエル「えっっいきなり何?!」
ガブリエル「まっ、るりが言うならぁ、私も仕方ないなぁ〜」
「アハハ!」
「おーーい」
ガブリエル「あっ、ルシファー様!どうしたんですか?」
ルシファー「買い物行くぞ買い物!」
ガブリエル「え〜〜!行きまーす☆」
るり「この世界ってお店もあるの?」
ルシファー「あぁ、坂を下っていくと街があるんだ。うちらはそこでいろいろ揃えるんだ。 るり達も来てみるか?」
るり「気になるかも。 あゆか達も連れてきて大丈夫?」
ルシファー「勿論いいぜ モラクスも今日は非番って言ってたはずだし、呼んでくるか♪」

〇西洋の市場
あゆか「うわぁーー・・・!!なんだか、外国に来たみたい!!」
ガブリエル「新作アイス出てるって聞いたから、ちょっと行ってきまーす☆」
あゆか「私も行きたーい!」
るり「もう・・・何歳なのよ・・・きなこちゃんの方が大人だわ」
モラクス「2人とも・・・気になるお店があれば・・・自由に・・・見てください・・・私も・・・薬草を・・・買わないといけないので」
るり「分かった。きなこちゃん、どこか見たいところある?何でもいいわよ」
きなこ「あそこの、可愛いぬいぐるみが置いてあるお店に入ってみたいです!」
るり「あっ、あそこね。すごく可愛いお店ね。行ってみよっか」
モラクス「気をつけて・・・いってらっしゃい」
きなこ「モラクスさん、行ってきます♪」

〇古書店
ラファエル「新しいお薬のレシピ本はどこだろう・・・?」
モラクス「ラファエル・・・これでないでしょうか」
ラファエル「ありがとう、モラクス・・・!モラクスは、お買い物、もういいの?」
モラクス「私は・・・もう終わりました・・・ラファエルの・・・買い物に・・・付き合います」
ラファエル「えへへ、ありがとう・・・♪ あとね、小鉢も買わないといけないから、次は隣のお店寄るね」
モラクス「はい」

〇西洋の市場
ルシファー「久しぶりの非番だったから、ゆっくりしすぎちまったな」
ガブリエル「美味しそうなもの、いっぱい買っちゃいました〜☆」
あゆか「初めて来たけど、すっごく楽しかったです!」
ルシファー「そうか、なら良かった。 うちはまだ残るけど、お前らはさっさと帰れよ」
ガブリエル「え〜〜、酒場に寄って帰るんですか?」
ルシファー「今日は暑かったからな、久しぶりになっ」
ガブリエル「ずるいです〜!私も早く飲める歳になりたーい」
あゆか「いいなぁ、お酒飲めるってなんかカッコいいですよね!憧れますっ!」
るり「あゆか、憧れるのはいいけど、将来飲まれる人にだけはなってはいけないわよ・・・?」
あゆか「そういうるりこそ、めっちゃ飲んでたりして〜〜!」
ルシファー「まぁ、お前らも酒が飲める年齢になったら、一緒に飲もうぜ」
あゆか「えへへ♪今から楽しみ!」
るり「そうね」

〇シックなバー
ウリエル「いらっしゃいま・・・ おや、ルシファー様。いつもありがとうございます」
  ウリエルは、非番の日のみ不定期でバーを経営している
ルシファー「よう。いつものやつ・・・ってアレ?」
サリエル「ヒック・・・どうして・・・どうしてなのよ、ヒック」
ベリアル「うんうん」
ルシファー「おいおい、サリエルかよ珍しいな。ずいぶん酔ってんじゃねーか」
ルシファー「ベリアル、お前なんかしたのか?」
ベリアル「いいえ、違うわ。 今日ね、あなた達が楽しくお買い物してる時に、サリエルちゃんがウリエルに試合を申し込んだのよ」
ルシファー「へぇ・・・見に行けば良かったな」

〇闘技場
「武器は剣のみ!!空中での戦闘は、禁止!! 両者、準備をして下さい」
サリエル(今度こそ。今度こそ、超えてみせる!!)
ウリエル「サリエル様、お誘いしてくださりありがとうございます。 よろしくお願いいたします」
サリエル「覚悟、しなさいよ」
サリエル「ハァーーー!!!!」
サリエル「ヤッッ!!」
「すごい戦いだ・・・」
サリエル「見えてるわよッ、ハァ!!」
ウリエル「あッ・・・!」
「ウリエル様の剣が、宙を舞ったーー!!」
サリエル(もらった・・・!!!)
サリエル「ハァーーーッ!!!」
サリエル「なっ!?」
ウリエル「・・・」
サリエル「・・・ッ参りました」
「押したように見えたが、驚異的なアクロバットでウリエル様、戦況を覆したー!! この勝負、ウリエル様の勝利ー!!」
サリエル「・・・・・・・・・ッッ」

〇シックなバー
ベリアル「まぁそんな感じで、結果は予想通りだったんだけど、サリエルちゃんがすごく機嫌悪そうだったから、お酒を勧めたのよ♡」
ウリエル「ルシファー様、どうぞ」
ルシファー「おう、サンキュー。 だからこんなベロベロなってんのか・・・」
ルシファー「おーいサリエル。 まぁなんだ、その気持ちをバネにしてまた挑んだらいい」
サリエル「分かっています・・・私がいくら鍛錬を積んでも全く勝てない雑魚なことくらい・・・」
ルシファー「なんか自虐しだしたぞ」
ベリアル「サリエルちゃんは、まだ経験が浅いからなのよ。もっと経験を積めば、きっと勝てるわ♪」
サリエル「私はただ、ミカエル様や主のお役に立ちたいだけなのです・・・」
ベリアル「うんうん♪ミカエルちゃんのこと、大好きだものねー♡」
サリエル「腹が立つ・・・!!もっと酒をちょうだいっ!!」
ウリエル「どうぞ」
ルシファー「目の前にその相手がいるのに、よく飲めるよな」
ベリアル「目回ってるから気づいてないのよ」
サリエル「・・・・・・・・・・・・ッ」
サリエル「スー・・・」
ベリアル「あらら、寝ちゃった♡ ウリエル、あとで部屋まで運んどいてね〜」
ウリエル「かしこまりました」
ルシファー「まるで女王様だな、ベリアル。 ウリエル、なにか手伝うことあったら言えよ」
ウリエル「このようなお方のお世話には慣れておりますから。お気遣いありがとうございます」
ルシファー「そうか・・・ もうちょっとしたらお勘定するわ」
ベリアル「サリエルちゃんの可愛いところも見れたし、私も帰ろうかしら。ウリエル、責任もってその子のこと帰してねー」
ウリエル「かしこまりました」

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