音とホテルとサイエンス4(脚本)
〇ラブホテルの部屋
急いで、声が聞こえた場所に行く.。
そこには、3人はみんなで囲うようしてうずくまっていた。
ゆずは「みんな今何があったの?」
のどか「い、今そこのカーテンに人の影が・・・」
のどかが指を指している場所をみるとそれは、カーテン付きベッドのカーテンだった。
そこには、
何も見えなかった。さっき見てきた場所は、大分劣化が進んでいたのにここはやけに綺麗だった。
白いレースのカーテンが昼間の灯りに照らされて少し影みたいにはなっている。
ゆずは「ねぇ。まどか、人影見えないよ」
のどか「え!うそ?だって」
伏せていた頭を上げて、もう一度カーテンをみる。
何もなかった
のどか「なんで?」
ゆずは「日差しの影と見間違えたんじゃないの?」
のどか「え、でも、おにぃも七瀬さんもみたよね?」
二人は、このやり取り聞きながらそしてまどかと同時にカーテンを見て啞然としていた。
のりゆき「あ、あー確かにみたはずだよ」
七瀬塔子「え、ええ」
ゆずはとさやは、混乱しつつも、ここを探索した時の状況を聞く。
この部屋は、B班が3番目に捜索しようしていて、扉を開けて中に入った。
中には、他の部屋同様に、バスルームと奥
に部屋があり、カーテン付きの丸いベッドがあり、
驚きつつ探索を続けた。
そして、近くにあった。棚の中を見ていたらベッドの方から音がして、振り返ったらそこに人影があったらしい。
ゆずは「そういえば、棚の中には何があったの?」
のどか「赤い線で六芒星と包丁の絵が書いてある紙がたくさんあった。気味が悪かったな」
とりあえず、一旦廊下に出て落ち着く事になり、みんな部屋の外に出た。
〇荒廃したビル
ゆずは「とりあえず、情報の整理をしよう。まず、私たちが見た場所には、棚の中に大量の名前が書かれた紙そして赤い文字だった」
ゆずは「この部屋で見たものは同じく赤い線で六芒星と包丁の絵が描かれた物が大量に入っていた。そして、カーテンに黒い人影」
七瀬塔子「何らかの呪いめいたものがあったという事かしら」
ゆずは「そういう現象を体験したというこですかね」
ゆずは「調査続けます?」
七瀬塔子「私は落ち着いたから、大丈夫だけどみんなは?」
大丈夫です。続けましょう。とみんなは頷いてくれた。次にその奥ある部屋を見る。今度は手分けでなくみんなで。
だけど、その部屋だけ鍵がかかっていた。
ゆずは「鍵がかかっている。七瀬さんマスターキー貸してもらえます?」
七瀬塔子「いいわよ。はい」
鍵を渡され、鍵穴に差し込み回す。
ガチャと音がして。ドアノブに手をかけて扉を開ける。
さっきの事があったから手は汗ばんでいた。
きぃーと音がしてドアが空いた。
ゆっくりと忍び足ぐらいのペースで短い廊下を歩く。そして突き当りを曲がりバスルームを覗くと。
ゆずは「なにこれ・・・」
他のみんなも覗き込むと絶句していた。そこには、まるで今ついたかような湿り気のある血で
死の文字が書かれていた。
さっきの事もあったからか、のどかが慌ててドアの方に駆け寄り外に出ようする。
のどか「なんで、なんで開かないの?」
ドアが開かない。鍵は開いてるはずなのにまるで扉の向こう側から何かを押し付けられているように。
のどか「なんで、なんでなの」
のりゆき「のどか一旦どいて」
のりゆきが扉に対して体重載せてぶつかってみる。
のりゆき「だめだ、びくともしない」
七瀬塔子「なんだか暗すぎない?」
その言葉で気付きみんなが窓の方を見る。まだ明るいはずなのに外が暗い。どころか、灯り一つ見えない。
ゆずは「なんで、こんなに・・・まだ昼すぎぐらいじゃ」
スマホを見ると画面全体がバグって見えていなかった。
ゆずは「そんな!スマホまで」
さや「なにか聞こえませんか?」
ぴーがが、ぴーががと機械音に近い音が鳴っている。
ゆずは「これって!」
耳をすますと、メロディーだということがわかる。
そしてかごめかごめだった。
さや「あ、あ、あ、あ・・・」
ゆずは「さやちゃん?どうしたの?」
さやちゃんの全身が下から黒い影みたいなものに覆われていく。
さや「ハイレテタ、ハイレテタ、ハイレテタ、ハイレテタ!」
その時。バサっと粉みたいなものがさやちゃんの体に降りかかった。
さや「ウ・・ガガガ、ニ・・・ガ・・・サ・・・ナ・・・イ・・・」
七瀬塔子「それ!」
もう一度バサっとさやちゃんの体に振りかける、同時に扉がガタンという音がした。
のりゆき「あ、空いた!早くみんな、こっちに!」
のどかが先に外に出てきたが。
七瀬塔子「ごめん、ゆずはちゃん。さやちゃんを運ぶの一緒にお願い」
ゆずは「わかりました」
さやちゃんには、あの霊は取りついていないようだが、気絶しているので、お互いに肩貸し合い外に出る。
外に出たと確認できたところでのりゆきがバタンと勢いよく扉閉める。
七瀬塔子「みんなこれは、やばいかも。調査は終わりにして、早くこのホテルから出ましょう」
みんな頷き、さやちゃんはのりくんの背中に乗せて走り出した。
二階から一階へさらにその先の駐車場のほうまで出る。
駐車場に出た瞬間驚いた。駐車場奥から人影らしきものが何人もこちらを見ている。
七瀬塔子「この!」
持っていたつぼからまた何かをまき散らす。
七瀬塔子「みんな早く外へ!出たらとにかく走ってここから離れて!」
ゆずは「七瀬さんは!?」
七瀬塔子「私もみんなが出た後に出るから早く!」
幕を抜けて外に出ると外は明るい日の光を浴びていた。そこからはとにかく走り、駅の方へ向かう。
〇小さいコンビニ(軽トラあり)
古びた住宅街を抜けて、コンビニやら、他のお店が見えたタイミングで足を止めた。
みんながはぁはぁはぁと息を整える。周りを見渡し、七瀬さんがまだ来ていないことに気づき、
見に行こうとした瞬間,こちらに走ってくる、七瀬さんが見えた。
七瀬塔子「はぁはぁはぁ」
なんとか合流できたあと、みんなちゃんといる事を確認した。
七瀬塔子「良かった。みんないるわね。にしても、みんな走るの早いのね。びっくりしちゃった」
ゆずは「そうですかね?七瀬さんも無事でよかったです」
さっきひたすらに走ったところで振動が
さやちゃんにも伝わったのか、目を覚まし
のりゆきの背中から降りていた。
さや「すみません、途中から記憶がなくて。助けてくれたですね。ありがとうございます」
のりゆき「大したことないよ、俺は担いでここまで来ただけで、実際に助けたのは七瀬さんだから」
さや「そうなんですか!七瀬さん、助けていただきありがとうございます」
七瀬塔子「いえいえ、それよりも体大丈夫?変なところない?」
さや「はい!大丈夫です」
ゆずは「そういえば、何を撒いてたんです?」
七瀬塔子「あ~これ?」
と言いながら出してきたのは、つぼだった。
中には・・・
ゆずは「ん~もしかして塩ですか?」
七瀬塔子「そう!清めの塩ね。念のために持ってきていたの。後であなた達にも分けてあげる」
ゆずは「いいですか?」
七瀬塔子「もちろん!今日の夜変なもの見ないとも限らないし。帰った後ちゃんと自分に振りかけてね」
ゆずは「わかりました!ありがとうございます」
みんながお礼を言った後。
七瀬塔子「さて、お腹もすいたしご飯にしない?」
ゆずは「いいですね!何食べます?あ、でもお財布にやさしいところで」
みんなが頷き、何がいいかなと言い始めたところで
七瀬塔子「大丈夫よ。今日は私がおごってあげる。何がいい?」
最終的には、ファミレスに決まり駅近くのファミレスに寄った。
〇ファミリーレストランの店内
注文を頼み終えると緊張がやっと解けたのか自然に話し始めた。
ゆずは「さっきの現象ってやっぱりあそこに幽霊がいたということですか?」
七瀬塔子「多分そうだと思うわ」
さや「私・・・あのメロディー聞いてからの記憶がなくて・・・何があったんです?」
私と七瀬さんがそれぞれの目撃証言を合わせて説明した。
のどか「今回、かなり危なかったね。七瀬さんがいてくれてよかった」
さや「本当に良かったです。ありがとうございます」
七瀬塔子「あ~いいのいいの。それに最後ゆずはちゃんが協力して一緒に外に出てくれたし。 みんなのおかげよ」
さや「そうだったですね!ゆずはちゃん、ありがとうございます」
ゆずは「まあ、大した事はしてないんだけど。 うん、とにかくみんな無事で良かったよ~」
のりゆき「そうだな。扉が開かなくなった時はどうなることかと」
さや「今さらなんですけど、のどかさん達が見たっていう人影もしかして警告か予告みたいなものなのでしょうか?」
ゆずは「これ以上踏み込むなとかそういう?予告ならまだしも警告って幽霊がそんな事するかな?」
七瀬塔子「そうね。警告はないしても、予告ではあったかも」
ゆずは「そういえば、結局どんな感じだったです?見た人影って」
七瀬塔子「ん~思えば少し変ね~」
のどか「変でしたっけ?普通に男の人っぽい人影だったような」
七瀬塔子「その上何かひもみたいなもの見えなかった?」
のどか「ん~見えたような見えなかったような?おにぃは?」
のりゆき「ん~確かにそう言われてみれば、あったような気がする」
ゆずは「ん~微妙か。そういえば、黒い影が現れる前、例のメロディー流れたよね。やっぱり関係あるのかな?」
七瀬塔子「ええ、私も聞こえた。関わりはあると思うわ・・・」
ゆずは「ってことは、あの会社が何かしてるってことでも・・・」
七瀬塔子「あの会社って?」
うさぎのストラップについての私達の見解を七瀬さんに話してみた。
七瀬塔子「確かに音で誘導することは可能かもしれないわねでも私達はあの音を聞いても何もされてないわ。何か別の・・・」
七瀬さんが途中が独り言みたいな低さになってその後、だまってしまった。
ゆずは「七瀬さん?」
七瀬塔子「あ、あ~そう、そういうことなのね!でも確証がない。これ以上は・・・」
ゆずは「七瀬さん?何に気づいたんですか?」
七瀬塔子「ん?いや大丈夫よ。こっちの話だから」
と言ったところで、店員さんが注文の品を持ってきた。
七瀬塔子「あ~ほら、料理きたわよ。食べちゃいましょう」
それぞれ、頼んだものがテーブル置かれていく。
私は、ハンバーグにごはん。
のどかと七瀬さんは、ドリア。
のりくんは、チーズハンバーグにごはん。
さやちゃんは、パスタだった。
それぞれが食べ終わ、会計をすませ外へ出た後。
みんなで、七瀬さんにごちそうさまでしたと言い、駅へ向かう。
時間は、午後5時を回っていた。
電車で、それぞれの最寄り駅につくまでの間。七瀬さんが人数の清めの塩を渡してくれた。
〇住宅街の道
最寄り駅に付き、それぞれ解散となり、家に着いたのが、午後7時頃だった。
家に入る前に清めを塩を自分にかけた。
ゆずは「えーと確か?」
塩をひとつまみ取って胸に振りかける手で軽く払って背中(肩)に振りかけて
手で軽く払って足元に振りかけて手で軽く払うだったけ
それをやった後、家に入った。
〇女性の部屋
ゆずは「ただいま~」
親から、おかえりーと声が聞こえ、そのまま二階へ上がる。
〇応接室
七瀬塔子「ただいま~」
涼波怜香「おかえりなさい。意外と早かったですね。もう少しかかるかと」
七瀬塔子「まあ、もう少し、調査したかったんですけどね~」
涼波怜香「何かありました?」
七瀬塔子「ええ。でも、おかげでこっちの方の収穫はありましたよ」
涼波怜香「というと」
七瀬塔子「少なからず、怜香さんの予想は、当たっているという事です」
涼波怜香「つまり、音で誘導もしくは、幻覚を見せる実験っていうことですか」
七瀬塔子「ええ。ただ、気になる事が・・・」
涼波怜香「何か?」
七瀬塔子「幻覚にしては、リアルすぎるというか、もしかしたら、幽霊自体は本物の可能性が」
涼波怜香「ん~つまり奴らは、実験に幽霊すら利用しているという事ですか?」
七瀬塔子「確証はありませんが、多分」
涼波怜香「だとしたら命知らずですね。物的証拠のほうはどうです?」
七瀬塔子「ごめんなさい。そっちの方は、手に入りませんでした」
涼波怜香「そうですか。まだ機会はあるでしょうし、その機会を狙いましょう」
七瀬塔子「そうですね。利用しているという事まだ完成してないということですもんね。そちらの方は何かわかりました?」
涼波怜香「はい。この企業TOSは、元々音楽もっと言えば楽器の製造会社だったのですが、」
涼波怜香「近年になり、新社長が就任で方針が変わったらしいです」
七瀬塔子「方針が変わった?ということは」
涼波怜香「はい。その社長元は委員会の人間らしいです。だからあの手の実験ができるみたいですよ」
七瀬塔子「ってことは、怜香さんの追っている?やっと尻尾らしい尻尾を捕まえられたのかしら」
涼波怜香「確証はないので、確定ではありませんが間違いなく。トカゲの尻尾切りみたいにならなければいいのですが」
七瀬塔子「具体的なところはどんな感じです?」
涼波怜香「そこまでまでは、まだただ今回の件や前回の件を見ると」
七瀬塔子「委員会は、音で、何かしようとしていると」
涼波怜香「そういう事ですね」
七瀬塔子「結構危ないところまで調べましたね。大丈夫だったですか?」
涼波怜香「まあそこは、協力者のおかげってところですかね。お礼として、変なアプリの制作の手伝いをすることなっちゃいましたけど」
最後に涼波が苦笑しながら言うと、それに合わせて、七瀬は苦笑した。
涼波怜香「調査の方はどうするんです?また行くんですか?」
七瀬塔子「そうですね。まだちょっと気になる事があるので、別の日にでも」
その後はコーヒーを入れ、お互いに飲み一休憩する。
〇女性の部屋
ゆずはは、今日の体験についてのまとめを書いていた。
ゆずは「以上が今回の調査結果です。と」
書き終えて、文を読み返しながら、あの場所での事を振り返る。
ゆずは「確かに流れはしたけど、ストラップはなかったな~」
読み返してる途中でにスマホの通知音がなった。
ゆずは「誰だろ?」
スマホの通知部分を見るとさやちゃんだった。
今日は、お疲れ様でした。実際に恐怖体験をするのはこれで二度目になります。
ゆずはちゃんっていつもこんな体験ばっかしてるですか?
毎回ってわけじゃないよ。ガセネタもあるし、でも私も今回のは、今までの中でかなりの恐怖体験だった。
そういえば、年一緒なんだし、敬語じゃなくてもいいよ。
ありがとう。そうなんだ、今、電話大丈夫だったりする?部屋に一人でちょっと怖くて。
いいよ。
さや「もしもし」
ゆずは「もしもし。さやちゃん、さっきぶり~」
さや「ふふ、そうだね。さっきぶりだね」
その後、寝る時間が来るまで、話続けた。今までの体験の話とか、さやちゃんの話とか、学校での話とか。
さや「今日はありがとう。寝れそうだよ」
ゆずは「そっかそれならよかった。それじゃ~おやすみ~」
おやすみの声が聞こえた後電話を切り眠りについた
〇女性の部屋
8月8日午前10時頃
スマホのアラームで、起きる。夜中は特に何もなかったようで安心した。
ゆずは「もしかして、昨日の清めの塩が聞いたのかな」
ゆずは「あの廃ホテル、調査が途中で終わっちゃったからなどうしよ・・・」
ゆずはは、部活のグループLINEに連絡を入れる事にした。
昨日行った廃ホテル調査途中だけどどうする?
のりゆき ん~結構危ないところだったし。とりあえず、ここまでにして記事にしてみない?
のどか そうだね、それがいいかも。
そっか・・・そうだよねと呟いた後。
わかった、それじゃ一旦各自で、昨日の出来事をまとめて送ってね。それをベースにしよう。
OKというスタンプが二人から送られてきたので、LINEを閉じ、気合いを入れる。
ゆずは「よし!じゃー始めますか!」
〇応接室
その一時間前頃
8月8日午前9時
七瀬塔子「おはようございます。早いですね」
涼波怜香「おはようございます。まあ、例の件もう少し調べたくて、 ここだと邪魔されにくいですよ」
七瀬塔子「ふふ、なるほど」
涼波怜香「七瀬さんは、行くんですか?あの場所に」
七瀬塔子「そうですね。これから準備して行くつもりですよ」
涼波怜香「・・・私もついていっていいですか?」
七瀬塔子「あら、珍しい。いいですよ」
涼波怜香「はは、私を何だと思ってたですか」
七瀬塔子「籠るタイプだと思ってたからつい」
涼波怜香「まあ、大体あってますが、今回は別ですよ」
そう。と言って、準備をし始めた。涼波も同様に準備をし始める。そして。
〇荒廃したビル
涼波怜香「ここが例の廃ホテルですか」
七瀬塔子「そうですよ。ここです」
涼波怜香「それで、七瀬さんが確認したいことって?」
七瀬塔子「こっちです」
駐車場の方に向かい階段を上がる。
昨日大体の経緯を聞いた時は、二階までしか行かなかったらしいが、
今回は違うみたいだ。
足早に二階の階段を上がっていく。そして、3階、4階、5階まで来た。
涼波怜香「廃墟とはいえ、ラブホテルにきたのは初めてですね」
七瀬塔子「そうなんですか?向こうでも(アメリカ)?」
七瀬さんが意外そうな顔して聞いてきた。
涼波怜香「そんなにモテそうに見えますか?」
七瀬塔子「結構、綺麗な顔立ちですもん」
涼波怜香「そもそも私は、研究にしか興味ないですから」
七瀬塔子「そうでしたね」
と笑いながら言ったそんな話をしながら、5階の廊下を歩ていく。
最奥の部屋まで、きた。そして、七瀬さんが何の躊躇もなく、そのドアを開ける。
そこには、
涼波怜香「これは・・・もしかして」
七瀬塔子「はい、多分昨日聞いた音はこれです」
そこにあったのは、かつてラブホテルの一室だったとは思えないほどに精密機器が置いてあった。
涼波怜香「これがあれば、実験の解析が!」
いつも冷静で淡々としている涼波がついに物的証拠と手に入れたような感じで喜んでいた。
七瀬塔子「多分解析は、無理だと思います」
と言いながら、機器が並ぶ下にあるコード類を指を指した。
涼波怜香「そうですか」
涼波は、悔しさと怒りの表情を混ぜつつとそう言った。
なぜなら、機器をつないでいたコードがすべて切られていたからだ。しかも昨日動いていたという事は、
七瀬さん達が帰った後、奴らがきてコード類を全て切ってしまったという事になる。
涼波怜香「まったく、用意周到なことだ」
小声で、涼波がそう言ったの少し聞いてしまった。
そして、帰りましょうかの声で二人はその場を後にする。
〇女性の部屋
8月13日お盆始まり。
あの後、みんなに書いてもらった物をまとめて記事を作っていた。
ゆずは「とりあえず、一旦はこんなものかな」
とある程度、区切りがいいところまで来たところで休憩することにした。
お茶を飲みながら、PCで動画を見ていると、関連動画に気になる名前がでた。
廃ホテルシーオークの都市伝説
ゆずは「これって、前に七瀬さんが話してくれた内容かな?」
少し気になり、再生する。
よくある、あいさつから入りその後、前起きの話をし始めた。
前置きのくだりは、前に七瀬さんから聞いた通りの話だった。
では、皆さん今日の本題に入ろうと思います。
この、廃ホテルシーオークでは、最近ホットな噂があります。
それは、
廃ホテルに行くとかごめかごめが流れ、その後、人が死んでしまうという話です。
ゆずは「え、うそそんな事一言も。ガセかな?」
知り合いの人がネット掲示板で上げてた情報を元に調べると、何人も犠牲者が出ているそうなのですが、
昨日その廃ホテルが、ある工事業者によって解体されました。以下略
ゆずは「え、じゃあの場所はなくなったってこと」
まさかの情報にびっくりしてしまった。しかも前回と同じく、私たちが忍び込んだ後に。
ゆずは「これじゃ、せっかく見つけた手がかりがまた消えちゃった」
ゆずは「でも、せっかく調査したんだもん。ちゃんと残さないとね!それにこれで危なくなくなっただもんね・・・」
ゆずはは、がっかりするが、自分に活を入れ休憩を終わりにして、また書き始めるであった。