オカルト研究部の日常

NEKOMARU

音とホテルとサイエンス3(脚本)

オカルト研究部の日常

NEKOMARU

今すぐ読む

オカルト研究部の日常
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇女性の部屋
  8月7日午前7時
  ピーピーピーとアラームが鳴る。
ゆずは「ふぁ~もう朝か。まだちょっと眠いかも」
  最近、昼頃に起きていたからか、朝起きるのに少し抵抗があったが、体をお越し、背伸びをして目を覚ます。
  朝ごはんを食べ、出かける準備を済ますと、時刻は、8時を回っていた。
ゆずは「まだ少し時間があるか~」
  PCを開いてブラウザーで、動画サイトを開き適当に動画を見始めてた。
  巷では、情報をTVで得るのではなく、
  ネットのニュースサイトや、動画サイト、または、
  書込み掲示板などで、得る人の割合が多い。
ゆずは「何見ようかな~」
  ピンポーン!
  母親がはいはいどちら様ですか?と、出ていくと。
  ゆずは~お友達だよ~と声をかけてきた。
ゆずは「ん?もう来たの。はいは~い」
  下に降りていったらそこには、のりくんとのどかがいた。
のりゆき「おはよう。ゆずは」
のどか「おはよう。ゆず先輩!」
ゆずは「おはよう~早いね~とりあえず、上がって」
のりゆき「うん、まあ~早めに起きちゃってな」
のどか「それにね、気になる情報見つけたんだ~」
ゆずは「気になる情報?」
  階段を上がり、二人を部屋に入れたところで話を再開させる。
ゆずは「気になる情報って?今日行く場所についてなの?」
のりゆき「それも関係しているけど、具体的には、あのストラップことだよ」
ゆずは「何かわかったの?」
のどか「うん、実はね、そのストラップって地域限定っぽいんだよね」
ゆずは「え?全国で売ってないって事?」
のりゆき「そういう事、しかもその地域ってのが、この新宿限定らしい」
ゆずは「そんな狭い範囲売ってたの?でもなんで?」
のどか「これは、たたの想像なんだけど、もしかしたらこの地域だけ狙って何かしようとしているんじゃないかって」
ゆずは「なるほど。そういえば、なんで地域限定ってわかったの?」
のどか「私の友達が別の県に旅行に行っているんだけど、そこのお店とか、後回りの人の付けているものとか見ても、」
のどか「誰もどこにも付けてなかったの、ストラップ」
ゆずは「でも、たまたまそのお店になかったとかそういう話じゃ?」
のどか「ううん、他の人にも、話聞いたんだけど、そんなストラップ持ってないって」
ゆずは「つまり、この町でしかも一定の人しか持ってないって事。出所はわかったの?」
のどか「ううん、そこまでではわからない。でも、言われて見れば、確かに私たちもあのストラップがあった事自体知らなかったし、」
のどか「それに小売店とか、ショッピングモールの中の販売店でも見かけてない」
ゆずは「あの会社で確か、そこそこ大きな会社だよね?調べた時は、都市発展を目的としているって」
ゆずは「それに色んな事業にも手を出していて、このストラップもその一環だとかなんとか」
のりゆき「そうだな、だけど、都市発展としてやってるなら、広めてもいいはずなのに広めてない」
ゆずは「確かに、怪しいね。おっと、一旦この話は置いてもうそろそろ出よう」
  そうだなと二人は、頷いて、外へ出る。

〇広い改札
  午前9時45分
七瀬塔子「ちょっと早く着きすぎたわね」
さや「そうですね。でも遅れるよりかいいかもです」
七瀬塔子「そうね。汗すごいけど、大丈夫?」
さや「はい、なんとかにしてもやっぱり暑いですね~まだまだ」
七瀬塔子「そうね。気温は、30度越えだもの。そうだ、何か飲み物買ってく?」
さや「あ、すみませんお願いします。それじゃ、」
  お茶をお願いします。と言い、財布からお金出そうしたら
七瀬塔子「大丈夫よ。おごってあげる。お茶ね、種類は何でもいい?」
さや「え、でも・・・それじゃ、お言葉に甘えて、麦茶があればそれでお願いします」
七瀬塔子「OK♪じゃ行ってくるわね」
  午前10時00分
ゆずは「ふぅーなんとか間に合ったーお待たせ~!」
のりゆき「途中でコンビニ寄ろうとかいうからまったく。こんにちは、さやさんと七瀬さん」
のどか「こんにちは~」
さや「こんにちは~大丈夫ですよ。こちらも今来たとこですし」
七瀬塔子「こんにちは~みんな、今日は飛び入りだけどよろしくね~」
  こちらこそよろしくお願いします。とみんなであいさつをすませさっそく、電車に乗る。
  電車内では、世間話や、来るまえにしてた話をしていた。
  そして、電車乗る事、50分目的の駅に着き、そこからまた歩きで30分歩く。

〇荒廃したビル
  ついに、例の廃ホテルに着いた。
ゆずは「ここが・・・」
七瀬塔子「そうね。ここが、例の廃ホテルよ」
  着く前あたりから、少し異様な雰囲気があったが、着いた途端に異様さが一気に増した。
  周りは、草木が生い茂っていて、とても都会から少し離れた場所というイメージではなかった。
  他にも、建造物はあるが、どこか廃れた感じが見て取れる。
  そして、問題の廃ホテルの外観も、
  どこか崩れそうなほどにボロボロだっただが、5階まであり、駐車場と思われる場所には、ところどころ汚れがついて、
  少し破れかかっている垂れ幕があった。とりあえず、駐車場付近に行ってみる。
ゆずは「なんで、垂れ幕があるんだろう」
七瀬塔子「それは、一応ここは、昔ラブホテルだったからね。垂れ幕でナンバーがわからないようにする配慮ね」
ゆずは「あ~なるほど」
さや「中入ります?」
七瀬塔子「そうね」
  中に入るとそこそこ広く。20台近くの車が止められそうというのがわかった。
のどか「ねぇみんな!あれ!」
  のどかがびっくりした声で、指を指す。そこには。
ゆずは「う、うぁ」
  黒い墨みたいなもので、妊婦さんの絵が描いてあった。その絵は、左側を向いているようだ。
さや「顔の部分少し変じゃないですか?」
ゆずは「え?」
  もう一度良く見てみると顔の部分が黒く塗りつぶされていた。
ゆずは「う、なんというか嫌な絵だね」
さや「はい、何か意味がありげで怖いですよね」
  駐車場は広いだけで、その絵以外は、何も見つからなかった。
のりゆき「みんな、こっちに中入れるところ見つけたよ」
  垂れ幕の右側に凹んだ壁がありその奥に道が繋がっていた。
  そして、みんなで中に入ることにした。
  中には、すぐ近くに階段があり、二階に上がる場所と、カウンターらしきものがあった。
  すでにボロボロであったので、カウンターらしきところに入れてた。そこを見てみると。
ゆずは「これ、部屋の鍵かな?」
七瀬塔子「どれどれ?」
  七瀬さんが顔近くに寄せて金具にかかっているものを覗く。
七瀬塔子「そうね多分、マスターキーだと思うわ。まあこのありさまだと鍵がかかっていることはないと思うけど、」
七瀬塔子「一応持っといたほうがよさそうね」
  と、金具にかかっていた鍵を取り。他の場所を見る。
のどか「他には何もなさそうだね。二階にあがってみる?」
ゆずは「そうだね。上がってみよう、ボロくなってるから気を付けてね」
  階段も、少しボロくなってたけど、崩れるほど劣化してはいなかった。
  二階に着くと、そこには、いくつものの番号札が貼ってある部屋があった。
  ぱっと見で片方に6部屋
  両方合わせて12部屋ぐらいだった。
ゆずは「うぁー!こんなにあるんだ。全部見るの大変そう」
のりゆき「この数だと二つのチームに分けて探索したほうがよさそうだな」
のどか「そうだね。チーム分けどうする?」
  じゃんけんで決める事になり、チームは、こうなった。
  A班はゆずはとさや。B班は、のりゆき、のどか、七瀬。
ゆずは「それじゃ、私たちは、右側を見ていくね」
のりゆき「なら、俺たちは、左側だな」
  こうして、分かれて探索することになった。

〇ダブルベッドの部屋
  まず、私たちは、一番最初の部屋に入ろうとする。
  鍵は、空いてた、ドアを開ける。
  そこはまだ通路で、スリッパやら靴立てが置いてあった。
  すぐに突き当りになり、右に曲がると近くに風呂場みたいな場所があった。中を覗いてみた。
ゆずは「まあ~そうだよね・・・」
  劣化が激しくなっているのかタイルがところどころ剝がれている。浴槽は汚れてはいないものの
  ところどころひびが入っていた。
  部屋の奥から声が聞こえた。
さや「ゆずはちゃん、ちょっときて見てください!」
ゆずは「どうしたの?何か見つけた?」
  近寄ってみると。そこには、ダブルベッドが一つシーツがところどころ破れている。その上にそれはあった。
さや「これって、避妊具ですか?」
ゆずは「多分でも・・・」
  中には、黒いドロっとした液体がこぼれていた。明らかにあれではないような色だった。
さや「これも風化や劣化でしょうか?」
ゆずは「どうだろ、でも明らかに触らないほうがいいと思う」
  二人は、ダブルベットを挟むようにして迂回し。周りを探索する。
  壁は、暗い赤色が一面を占めていた。
  特に何もなかったので、ベッドの反対側に行ってみる。
  こっちには、大きな棚があった。横に広がった引き出しが6個ついていた。
  右から1段目の中をそっと開けてみる。
ゆずは「うぅ・・・」
さや「ゆずはちゃん、どうしました?」
  そこには、赤く人の名前らしき文字が書かれた紙がごっそり入っていた。
さや「うぁ・・・」
  さやちゃんが見た後すぐに引き出しをしまう。
  次は二段目の棚を開けてみた。
  そこには、手鏡や、化粧品らしきものが入っていた。
  今度は、3段目を開けてみようする。だが。
ゆずは「ぐぬぬぬ、あれ?」
さや「開かないんですか?」
ゆずは「うん、なんか硬い。なんでだろう。ふぅん」
  もう一度力を入れて開けてみようとするが開かない。
さや「私が開けてみます?」
ゆずは「うん、お願い」
さや「ふん、んーーーー」
  さやちゃんが力いっぱい開けようとしても開かなかった。
ゆずは「さやちゃん、ダメそう?」
さや「はい、ダメそうです。あ、後こっち側は何もなかったですよ」
ゆずは「そうなんだ、わかったありがとう」
  最初の部屋を出て、次の部屋に行こうとした時。
  きゃーーーーーーー
  別の部屋から叫び声がした。
ゆずは「この悲鳴、のどかだ!早く行こう!」
さや「は、はい!」

次のエピソード:音とホテルとサイエンス4

コメント

  • 明らかに不穏な要素だらけのホテルの室内、避妊具の中のモノの正体が気になります……そして叫び声……散策は平穏無事には行きそうもないですね……

成分キーワード

ページTOPへ