オカルト研究部の日常

NEKOMARU

音とホテルとサイエンス2(脚本)

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〇女性の部屋
  8月6日午前0時を回りました。宿あらにうずのRです。皆さんこんばんわ。
  猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
  私は最近スポーツドリンクを
  愛用しています。水分と塩分両方取れて便利ですよね。
  それでは、お待ちかねの方も
  いるかと思いますので、本題入らせていただきます。
  最近ネットで騒がれている。うさぎのストラップについてです。変な音。具体的には、かごめかごめのメロディーが流れるとか。。
  なぜ騒がれているのか、それは、一つの事件が関係していますこれは、あるサイトによる記事です。
  HTTP.//~
ゆずは「え、このサイトって」
  ここに書かれている事件。皆様ご存知でしょうか。詳細は省きますが、このサイトの管理者さんと同意見だと私は考えます。
  理由は、まず事件があったあの家は、ストラップ製造会社に勤めていた会社員の家だったことです。
  そして、噂が流行る、半月前。その方は亡くなりました。
ゆずは「え、そ、そうなの?」
  もう一つあります。最近あるホテルで不可解な死を遂げる事件が起こっているのをご存知でしょうか。
  そして、現場近くでは、人が死ぬ直前にあのメロディーが流れるそうです。
ゆずは「それって・・・」
  では、そろそろ時刻は、0時30分。悔いのない一日が始められる事を祈っています。
  ゆずはは、感情が入り乱れていた。自分の記事を取扱ってくれた事への、嬉しさとホテルの話題が出た時の困惑。
ゆずは「多分・・・そのホテルは間違いなく。今日話してたホテルだ」
ゆずは「しかも、また不可解な死に方をする事件が起きている」
  新しいタブを開きホテルについて調べてみる。
ゆずは「まずは・・・」

〇応接室
七瀬塔子「はい、コーヒー。お疲れさま、怜香さん」
涼波怜香「ありがとうございます。七瀬さん」
七瀬塔子「どう?進展ありそう?」
涼波怜香「まだありませんね。ただ、彼女らは、動いてくれそうですよ」
七瀬塔子「あ~あの子達ね」
  PCを片手でこちらに向け見せてきた、画面には、オカルト研究部のサイトが映し出されていた。
涼波怜香「そういえば、七瀬さんは、会ったんですよね?」
七瀬塔子「ええ。会ったわ。面白い子達よ」
涼波怜香「そうですか・・・」
  そう言ったら、怜香はすぐにPCを元に戻し、カタカタとキーボードを打ち始めた。

〇女性の部屋
  8月6日昼過ぎ頃。
ゆずは「ふぁ~」
  宿あらにうずを聞いた後、ホテルについてとストラップについて、
  調べていたら。
  かなり時間が経っていた。朝日がのぼりそうな頃に寝て。起きたのが
  午後1時すぎ。
  まだ眠たそうな目を擦りLINEを見たら。連絡がきていた。
のりゆき「部活のサイトのアクセス数見たか?やばいことになってるぞ」
ゆずは「知ってる。多分昨日、やどあらにうずで出たからだと思う」
  と、返した。アクセス数は、5万を超えていた。これを踏まえ、次の議題について
  ゆずはの家に集合する事に
  連絡してから、20分後。部活メンバー全員が揃ったところで、ゆずはが注目するような声で言う。
ゆずは「みんな。多分見てくれたと思うから分かるけど次の議題はこれで決まり!」
  PCの画面を二人に見せる。
のりゆき「また、やばそうというか、すごい場所だな」
のどか「ゆず先輩?これってどこにあるんです?」
ゆずは「このホテルは、立川市にあるみたい。ホテルの名前は、シーオークだって」
  その後、私は、二人にこれまでの経緯を軽くに説明した。
のどか「へ~にしても、七瀬さん、すごいですね。何というか物知りというか」
のりゆき「確かにな、その上家庭教師をやってるなんてな~」
ゆずは「うん、ホラー系が結構好きらしい。部で扱った話をふったときも知ってたみたいだったよ」
のりゆき「へーそれはすごいな・・・ゆずはどうかした?」
ゆずは「え?いや・・なんでもないよ」
のりゆき「そうか?ならいいんだけど」
  二人には、最後の別れ際の部分を話してはいなかった。あまり不信感を持たせたくないし、自分も持ちたくはなかった。
  が、ゆずはの中では
  まだあの言葉が引っかかっている。まだだれも知らないはずの情報。そして、Rさんが手にしていた情報。
  あの人・・・本当に家庭教師だけなのかな?
のどか「ゆず先輩?聞いてます?」
ゆずは「え、あ、ごめん。何だっけ?」
のどか「だから、いつホテルに突入するかって話ですよ ゆず先輩、大丈夫です?七瀬さんの話してから様子が変ですよ?」
ゆずは「大丈夫だよ。うん、なんでもない。突入ね確かにいつにする?」
のりゆき「まあ、もう事件が起きているわけだし。早い方がいいじゃない?」
ゆずは「それもそうだね。私は、いつでも大丈夫だけど。二人は?」
  いつでもいいよ。という事で、急遽明日行くことに。
  今日は他に情報がないかを探ることにした。
  午後5時すぎ。
ゆずは「のりくん、そっちはどんな感じ?」
のりゆき「うん、見つけたよ。ホテルシーオークを話題にしてる掲示板」
  そこには、こう書かれていた。
  知り合いが幽霊がでるホテルに行ってから帰ってこないスレ
  0001風を吹けば名無し
  /08/05 21:43
  掲示板に始めて書き込む。もし、誰か情報知ってたらプリーズ。
  0002風を吹けば名無し
  /08/05 21:50
  詳細を書いてくよ。
  場所は、ホテルシーオークってところ随分前に廃業してるところらしい。
  知り合いは、ホラー系の話が好きで、調べてたらしいんだけど。
  実際に行くかって言うとそこまでではないやつだった。
  一昨日ぐらいかな、その知り合いを仮にAとするか。Aは、友人から多く手に入ったからって、
  うさぎのストラップをもらったんだって。その夜に、またホラー系の話を調べてたら、急に、音楽が流れだしたらしいんだ。
  Aは、急に流れた音楽が、かごめかごめだったことに気づいて俺に、連絡してきた。
  あの噂は、本当なんじゃないかって。
  その後、急に明日例のホテルへ行くって言い出して。
  俺は、慌てて止めたんだよ。
  いつもAじゃないって。でも、それをきかずに電話が切れたんだ。その翌日、Aの家に行ってみたら、
  そいつがいなくて、そのホテルに行っちゃったらしいんだ。
  0003風を吹けば名無し
  /08/05 21:53
  >>2
  それあれじゃね?最近あった事件
  0003風を吹けば名無し
  /08/05 21:54
  >>3
  あ~白い部屋だっけ?あれも似たような事あったな
  以下略
  この掲示板には、真面目に答えるものも居れば、ふざけた事を書くものもいた。
  まあ、、大体の掲示板はいつもこんな感じなので、
  気にはしなかったが。
  反応数が30を超えたあたりで、妙一文を見つけた。
ゆずは「なにこれ?」
のりゆき「ん?」
  掲示板の画面の一文をさして読み上げる。
ゆずは「聴覚は、脳に近い五感の一つだから。催眠的なの起きてるって」
のりゆき「そうか!」
ゆずは「どうしたの?」
のりゆき「さやさんが巻き込まれた事件、あれもある音楽を聞いてから行動した。今回の事件も似たような現象で、巻き込まれている」
のりゆき「それに動画サイトには、ASMRとか催眠音声とかが上がってたりするから可能性はある」
のどか「あ~ASMRは、聞いた事がある。確か、聞いていて気持ちいい音とかを収録するんだよね」
ゆずは「あ~あれか、でもASMRは、ともかく催眠音声ってそういう気になるってだけの話じゃないの?」
のりゆき「催眠音声の場合まず、リラックスさせるところから始める。リラックスした状態でさせたい事を話すらしい」
のりゆき「それに催眠音声の動画も音だけが多い」
のどか「へ~そうなんだ。てかおにぃやけに詳しいね?やった事あるの?」
のりゆき「い、いや調べてたら、たまたまね・・・それよりも、やっぱりあの会社と関係があるのか」
ゆずは「そうなんだけど。物的証拠がね・・・」
  うーんと3人は、唸ってしまった。その後も情報がないか掲示板をあさったが何もいい情報は出なかった。
  午後6時を過ぎた頃。
ゆずは「うーんダメだ。なかなかないね、情報」
  ピロンとスマホの音が鳴った。
のどか「ん?ゆず先輩スマホ鳴ってますよ」
ゆずは「あ~私か。なんだろう」
  スマホの画面を見たら、LINEで、さやちゃんからだった。
ゆずは「あ、さやちゃんからだ」
  七瀬さんから聞いたあの場所、調べに行くんですか?
  いくよ。今部員で集まってちょうどその話をしてるところ。
  そうなんですね。もしよければなんですけど、私も一緒に行ってもいいですか?
  え、うーん、理由聞いてもいい?
  実は、ゆずはさんに教えてもらったサイトを見て、あのストラップが関係してるのを知りました。
  もし、あれにまつわる情報があるなら、実際に行ってみたいんです。
  なるほどね。ちょっと待っててみんなに確認してみる。
  二人にさやちゃんが今回の調査に行きたい事を伝えたら。
のりゆき「うーん、前みたいな事が起こりえないとも限らないしな~」
のどか「そしたら、私たちでなんとかすればいいよ。今度は、私も何か持ってくし」
ゆずは「そうだね。前の時みたいになんとかなるかもしれないし」
のりゆき「ん~まあいいか。でも勉強はいいの?七瀬さんに見てもらってるんでしょ?」
ゆずは「そういえば、そうだね。聞いてみる」
  そういえば、勉強の方は大丈夫なの?七瀬さんに見てもらってるって。
  そのことなら大丈夫です。今日ちょうど調査の話題になって七瀬さんももし行くなら一緒に
  って言ってます。
ゆずは「そうなんだ。七瀬さん、行動力高いな」
のりゆき「ん?どうだって?」
ゆずは「大丈夫だって、逆に一緒に行きたいって言ってるみたいだよ」
のりゆき「へ~マジか。大人がいてくれるのは助かる」
ゆずは「それじゃ、OKで送るよ」
のりゆき「うん、頼む」
  LINEでみんないいよって言ってくれたよ。と送り、詳細な時間と集合場所決まったら教えると送った。
のどか「な~に~おにぃ。七瀬さんに会えるのちょっとうれしい?」
のりゆき「べ、別にそういうわけじゃないよ。ただ、大人同伴は心強いなと思っただけ」
のどか「へ~そうなんだ。でも顔、ちょっと赤いよ」
のりゆき「き、気のせいだって」
のりゆき「と、とりあえず、明日何時頃に行く?」
のどか「あ、話変えた」
  少し、ばつが悪そうな顔をしながらのりくんが私の顔を見てきた。
ゆずは「うーん。少し早めにする?」
のりゆき「そうだな。午前10時集合でいいかな?」
  大丈夫だよ。と二人は、頷いた。
のりゆき「なら、ゆずは、さやちゃんに連絡して大丈夫か聞いてみてくれる?」
ゆずは「OK♪」
  そして、LINEを送った5分後。さやちゃんも七瀬さんも大丈夫と連絡が来た。
のりゆき「よし、それじゃ明日は、午前10時に場所は、新宿駅の東改札口前に集合で」
  それじゃ、さやちゃんにもその場所にって送っておくね。
  そして、私が送った後にのりくんがこう言った。
のりゆき「よし、それじゃ、決まった事だしそろそろ解散にするか」
ゆずは「そうだね。明日の準備もあるし」
  こうして、この日は、解散となり、二人は、帰っていった。
ゆずは「ふぅ-。にしてもあのメロディーでそういう事なのかな」
  今日手に入った情報を頭の中で、整理し、呟いていた。
  とはいえ、まだ手がかりが少ないし、埒が明かないので下に降りて、ご飯を食べる事にした。
  自分の部屋に戻ってきた、ゆずはは、明日の支度をする。
ゆずは「とりあえず、いつも調査行く時用の物と、前、役に立ったし、一応持ってくか」
  そう言って、前に使った金属バットを取り出した。
ゆずは「霊に使ったからかな?血とかはついてないんだよね」
ゆずは「こんなもんかな。後は、早めに寝よう」

〇応接室
  家庭教師の仕事を終えて、本業の為に戻ってきた。
七瀬塔子「良かったわ。明日、調査に同行してもいいって」
涼波怜香「そうですか。では、明日はお願いしますね」
七瀬塔子「まあ、できるだけ頑張ってみるけど。期待はしないでね」
涼波怜香「わかってます。そう簡単に奴らの尻尾が掴めるとは思ってません」
  話しながら、塔子は、社内の窓ガラスを見ていた。
七瀬塔子「まあでも、ちょっと気が引けちゃう気がするのよね~利用しているみたいで」
涼波怜香「何を言っているですか。そこそこ利用していますよ。今までだって」
七瀬塔子「言い方、あまり良くないわよ。それ」
  怜香は、傍にあったコーヒーを一回飲んでから。少しため息をつき、
涼波怜香「まあでも、そう思うなら、奴らから守ってあげればいいんじゃないですか?」
  塔子は社内の窓ガラスをじっと見つめたまま、真剣な顔で
七瀬塔子「そうね。仕掛けてくる可能性あるものね。あの子達を守らなくっちゃね」

次のエピソード:音とホテルとサイエンス3

コメント

  • なるほど~、サイト管理者Rさんの正体と、七瀬塔子さんとの繋がりが示されましたね。では、彼女たちは何故オカルト研究部を動かそうとするのか、注目したいですね!

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