HEAT

春島傑郎

5 業火(脚本)

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〇ゆるやかな坂道
ミサ「久しぶりの外出デートじゃん」
コウタ「大丈夫かな・・・」
ミサ「堂々としてればいいのに 異能者なんてわかんないんだから」
コウタ「うん・・・」
ミサ「何かあっても私が守ってあげるって」
サトシ「おほー ジャストな加減じゃない?」
キリト「ちょうど身動き取れないくらいだねぇ」
カイト「おい さっさと車に運べ」
サトシ「へいへい」
キリト「あれ? どこいくの?」
カイト「ノド乾いたわ お前らなんかいる?」
キリト「じゃあコーヒーで」
カイト「俺は酒にすっかなぁ」
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〇黒

〇おしゃれなリビング
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「いらっしゃい」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「お邪魔しまんにゃわ」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「何か飲み物でも?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ジュースでも貰おうかなぁ」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「梓真は?」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「俺は水でいい」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)(なんか雰囲気変わったか? 俺が出す飲み物を口にするとは・・・)
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)(俺にとっちゃ悪くはないが こんなんで《フラット》と張り合えるのか?)
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「それで?」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「結論から言う 須藤の居場所は特定できなかった」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「・・・」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「だが須藤の情報は可能な範囲で集めた それを共有する」

〇黒
  梓咲殺害実行犯の最後の一人である須藤
  目下、梓真の最優先ターゲットである
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「須藤は過激派幹部の吉田と組んで 事に及んだ訳だが」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「須藤自身は過激派には属していなかった どちらかと言えば穏健派だ」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「前にも言ったが大半は穏健派」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「異能者を恐れ警戒こそするものの 一線は超えない連中だ」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「それが今回まるで人が変わったような行動だ」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「所詮は《フラット》の人間だ 何を考えるかは解らんがな」

〇おしゃれなリビング
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)(人が変わったように・・・)
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「それだけか?」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「いやもう1つある」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「吉田が消えて調子付いてる過激派をピックアップした」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「どいつもこいつも大体の犯罪は通ってる 無法者の特権階級だ」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「殺るか?」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「須藤の居場所を聞きに行く 殺るかどうかは現場判断だな」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「よし ならオススメは《破龍会》だ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ん? 《フラット》ちゃうの?」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「《フラット》の過激派チームの一つだ ボンボンの若造3人が中心になってる」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「なんかイタそうな奴らやな」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「それは同意する」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「てかこっちもチーム名決めようや!」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「それは同意しない 仲間って感じじゃあ無いだろ?」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「そうだな あくまで一時的な共同戦線だ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ノリ悪いなぁ」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「殺るかどうかは現場判断と言ったが お前の独断になるのか?」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「不満か?」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「共同戦線なんだろ?」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「俺は直接は殺さないが お前達の行動は俺にも配分されるべきだ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「そんだら殺るのは 3人全員が合意したときだけにしたら?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「全員一致にしときゃ 誰かの思惑に利用されにくなるしなぁ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「じゃあ現場で投票でもするか・・・ お前は来ないのか?」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「遠慮する 俺はあくまで情報屋だからな」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「これを付けていけ 可能な範囲でサポートしよう」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「外に車も準備してる 自動運転に目的地を設定しておいたから使え」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ずいぶん手厚いやん」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「罪の意識だよ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「姉ちゃんの件も お前に配分があるからな」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「そうだな・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「口なら何とでも言える 行動で示してくれ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「須藤と《フラット》過激派を潰せば チャラにしてやる」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「・・・」

〇開けた高速道路

〇車内
  聞こえるか?
「聞こえる 聞こえてんで」

〇おしゃれなリビング
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「よし そのまま乗ってればすぐに着く」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「あと俺は殺るに1票入れておく 俺なりに裏は取ってるからな」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「お前たちは現場で判断してくれればいい」
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)「もし返り討ちにされた場合・・・ 俺は離脱させてもらう」

〇車内
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「あぁそれでいい」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「そういえばあの後どうなったん?」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「なんの事だ?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「いや可愛らしい女の子とおったやん?」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「普通にご飯食べて帰ったよ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「家行ったのにそれだけ? いや、逆に高等ムーブかもなぁ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「やるやん」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「うるせぇな・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)(吉田殺したときは気合い入ってたけど 案外、普通な奴なんかもなぁ)
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)(あれで燃え尽きてんねやったら 期待はずれやな)
「・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「着いたか・・・」

〇高級一戸建て
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ボンボン感えぐいなぁ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「よし行くか」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ちょい待て いきなり突っ込んでどないすんねん」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「僕の異能の使い所ここやで? 偵察は任せなさい」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「じゃあ任せる」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「・・・・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「あっごめん、鍵は溶かしてくれる? 通り抜けはでけへんねん」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「微妙な異能だな・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「それは僕も思うわ」

〇豪華なリビングダイニング
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)(誰もおらんか?)
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)(胸糞悪いのぉ)

〇組織のアジト
キリト「あの二人どうすんの?」
カイト「飽きたら殺してもいいし 売ってもおもしれぇな」
カイト「女付きだし 異能者との子持ちて宣伝文句でな」
キリト「金なんて余るほどあるのにエグいねぇ」
サトシ「てか俺の子かもよ・・・」
カイト「一番エグいのコイツだよ」
キリト「僕は異能者の方もう1回虐めてこようかなぁ」
カイト「好きにしろよ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「梓真! 地下にターゲット発見」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「情報通り若造3人やわ それから1Fは無害な奴しかおらんで」
キリト「お兄さん誰?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「げっ」
キリト「いつの間に入ってきたのかなぁ?」

〇豪華なリビングダイニング
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「・・・」
ミサ「誰か来た・・・」
ミサ「もうイヤ・・・」
コウタ「もうやめてください」
コウタ「僕が悪いんです 異能者だからですよね!?」
コウタ「彼女だけでいいから解放してぐれまぜんか?」
コウタ「僕なら何でもじますから・・・」
コウタ「そうだっ!!」
コウタ「殺せばいいんです! 悪い僕を殺せばそれで終わりでしょ!?」
コウタ「殺して! 僕を殺してもう終わりにして!」
コウタ「早く! 早く殺じてぐれぇっ」
コウタ「ぐふぅ・・・うぅ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「俺はソイツらの仲間じゃない」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「ちょっと待ってろ」

〇組織のアジト
カイト「アイツらの仲間か?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「いや、ちょっと迷いまして」
キリト「アハハ ナメすぎだろお前」
サトシ「とりまボコそうぜ」
キリト「待って! コイツは僕が虐める」
キリト「殺していい? ねぇ?ねぇ?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「殺す相手にそれ聞くん?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「さっきナメてる言うてたけど そらナメてまうわなぁ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ホンマに怖い奴はなぁ 出会い頭に無言で殺しにくんで?」

〇黒
  安心した・・・
  ”俺”は微塵も消えちゃいない

〇組織のアジト
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「あでっ」
キリト「マズルストライク〜 動いたら撃つからね〜」
カイト「こいつも異能者くさいな これで三点セットになったじゃん」
サトシ「ナメてるから殺っちまおうぜ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「そやなぁ 俺も殺るに1票いれるわ」

〇黒

〇組織のアジト
カイト「なんか熱くね?」
キリト「それより誰か降りてきてる?」
カイト「サトシ!」
サトシ「このオカッパ まだ仲間いたから余裕こいてんだな」
サトシ「グチャグチャにしてやるぜ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「せいぜい気を付けや 仲間ってよりかは・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「死神みたいなもんやから」
カイト「プッ 死神だってよ」
サトシ「オラ!! 早く出てこいよ死神ぃ」

〇黒

〇組織のアジト

〇組織のアジト
サトシ「ごぶぇっっ」

〇組織のアジト
「はっ!?」
カイト(異能か!? こんなのアリかよ・・・サトシが一瞬で)
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「とりあえず1人・・・」
キリト「く、来るなぁ!」
キリト「コイツ殺すぞ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「たっけて梓真きゅん」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「自分でどうにかしろよ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「えぇっ!? 最低〜」
キリト「えっ?あれ?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「はい形勢逆転」
キリト「ぐっ・・・ どうせ撃てやしないだろ?」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「そうそう そんなヒドイことようせんわ〜」

〇おしゃれなリビング
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)(あっさり殺りやがった 天馬もそっち側ってことだな)
瀬古 高虎 (セコ タカトラ)(うん、すんごい撃つなぁ・・・)

〇組織のアジト
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「もういいだろ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「久しぶりにムカついたわぁ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「お前も殺すんだな」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「いやいや こういうの僕の方が先輩やから」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「関西じゃそれなりにって──」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「どこ行くねんコラ」
カイト「か、帰るんだよ・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「須藤の居場所を教えろ」
カイト「須藤? 知るかよあんな雑魚の居場所なんて」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「焼き入れた方がええんちゃう?」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「そうだな」

〇豪華なリビングダイニング
「ぎぃ あ ぁ あ゛あ゛あ ゛」
ミサ「すごい悲鳴・・・」
コウタ「たぶんさっきの人の・・・」

〇組織のアジト
  しばらくして・・・
カイト「もう・・・やべてくれぇ」
カイト「須藤とは接点ないし、アイツは《フラット》でも古株ってだけ・・・ゲホッ」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「ホンマに知らんやんコイツ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「上に連れていく」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)「妙な動きすんなよ」

〇豪華なリビングダイニング
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「・・・」
(さっきの人・・・)
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「コイツをどうして欲しい?」
カイト「・・・」
ミサ(すごい傷・・・火傷? さっきの悲鳴って・・・コイツの?)
ミサ「・・・」
ミサ「死んでほしい・・・」
カイト(このクソ女・・・)
コウタ「・・・」
コウタ「もう僕達に関わらないで欲しい それだけでいい・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「だそうだが?」
カイト「もちろん二度とこんな事はしない」
カイト「だからもう勘弁してくれ・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「それでいいのか?」
ミサ「・・・」
コウタ「・・・はい」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「そうか・・・」
隼瀬 天馬(ハヤセ テンマ)(甘ちゃんすぎる・・・ 殺しとかな厄介やぞ)
カイト(なんとかやり過ごせそうだな ここにいる全員、絶対に殺す・・・)
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「二人は許してくれるそうだ・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「最後に聞きたい・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「何故、こんな事をした?」
カイト「魔が差した・・・そうだっ!! 《フラット》に洗脳されてたんだ」
カイト「もう二度としない 今回が最初で最後にするって!!」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「嘘だろ?」
カイト「本当だって! もうしない !!」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「動機だよ」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「自分より弱くて、気持ちの悪い者には 何をしても良いって思ってるだろ?」
カイト「・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「それは治らない・・・ 持って生まれた「性」だからな」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「安心しろ・・・責めてない」
カイト「そ、そうか・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「俺も同じだからな・・・」
甕速 梓真 (ミカハヤ アズマ)「それと、お前のこれからにも興味がない」
カイト「・・・?」

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コメント

  • 他人が許そうが犯罪者は生かしておかない彼の考えが半端なすぎる!でも、異能者でありながら襲われた人を守る姿勢は尊敬するな〜
    ストーリーにキャラの個性に惹かれてしまいます!
    アニメ化してほしい作品ですね

  • 春島さんこんにちは!
    毎回あっと言う間に終わります
    盛り上がりが一話ごとに用意されていてひきも魅力的です!

    やはりてんまくん凄い好きですね
    きゅん呼びが👍
    あと敵を銃で躊躇なく始末してしまうシーンが見れたのは始めてで嬉しかったです
    なんか飄々としててもやはり容赦ないなって感じで

    続き、また読ませて頂きます

  • 今回も素晴らしかったです。
    特にゆっくりと階段を降りる時の、敵に近づく度にボルテージが上がっていく感じは、デートをしていた梓真が徐々に復讐モードへと移行していく感じが出ていて、焼き殺すという行為ですがどこか応援している自分がいました。

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