魔法少女は眠らない

夜缶

第八夜:踊り狂いましょう(脚本)

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〇学校の屋上
メルン「どうでした?」
七瀬楓「かなりの数です・・・」
七瀬楓「変身っ!!」
メルン「おやおや」
メルン「いやはや迅速なものですねぇ」
メルン「まぁ」
メルン「見慣れたものですが」

〇白い校舎

〇学校の屋上

〇白い校舎

〇学校の屋上
ガンナー(まだいるの・・・!??)
メルン「どうやら」
メルン「学校の中にもいるようですねぇ」
ガンナー「そんな・・・!?」
ガンナー「い、急がなきゃ──」
ガンナー「うぁっ!?」
ガンナー「う、うぅ・・・!」
メルン「何をそんなに焦ってるんです?」
ガンナー「だ、だって」
ガンナー「私が行かないと・・・!!」
ガンナー「みんなが・・・・・・!!」
メルン「・・・七瀬さん」
メルン「この前も言いましたが」
メルン「私利私欲のために行動しても」
メルン「私は良いと言ったんですがね?」
ガンナー「そ、そんな余裕は──」
メルン「いやいやあります」
ガンナー「こんな時に何を言って・・・」
メルン「先程の話の補足を言いますが・・・」
メルン「と言っても貴方は聴いてませんでしたね」
メルン「結論から言えば」
メルン「人間には【欲望】があると言いました」
ガンナー「・・・」
メルン「それ故に人間というのはですねぇ──」
メルン「【欲望】に支配されてるんですよ!」
メルン「善人でもない」
メルン「悪人でもない」
メルン「貴方は『人間』なんですから・・・!」
ガンナー「【欲望】に・・・」
ガンナー「支配されてる・・・?」
メルン「【欲望】といっても色々です」
メルン「貴方のように誰かを助けたい」
メルン「守りたいというのもまた【欲望】でしょう」
メルン「しかし一番強い【欲望】というのは」
メルン「ずばり──」
メルン「【快楽】なんですよっ!」
メルン「麻薬に溺れたいっ!!」
メルン「歪な愛に溺れたいっ!!」
メルン「どちらも【快楽】です・・・!!」
メルン「【快楽】を得るために行動するのですっ!!」
ガンナー「無理です・・・」
メルン「はい?」
ガンナー「無理です・・・!!」
ガンナー「そんなことしたら・・・」
メルン「この期に及んで」
メルン「まだ自分を抑えるつもりですか?」
ガンナー「だって・・・!」
ガンナー「そんなの私じゃない・・・!!」
メルン「七瀬さん」
メルン「貴方は先程」
メルン「疲れてると」
メルン「そう仰ってましたねぇ?」
メルン「それから」
メルン「自分が自分じゃなくなる」
メルン「そうなるのが怖いと?」
ガンナー「・・・」
ガンナー「はい」
メルン「なればこそ」
メルン「魔法のカードに頼れば良いのですよ!」
ガンナー「えっ・・・?」
ガンナー「もう変身してますけど・・・??」
メルン「馬鹿ですねぇ」
メルン「貴方に渡した他のカード」
メルン「お忘れですか?」
メルン「それは【色】のカード」
メルン「最も【快楽】に近いものですよ」
メルン「ちょうど陽が落ちていきますし」
メルン「理性なんか吹き飛びます」
メルン「自分を演じる必要が無くなる」
メルン「楽になれるんです」
ガンナー「楽に・・・」
ガンナー「なれる・・・?」
メルン「えぇ」
メルン「なれますとも」
七瀬楓「変身っ!!」
メルン「素晴らしい決断です・・・!!」
メルン「いやはやお見事です」
メルン「おっと」
メルン「そろそろ頃合いですかね」
ヴァンパイア「・・・」
ヴァンパイア「・・・ァハッ」
ヴァンパイア「アハハハハハッ!!」

〇学校の廊下
ヴァンパイア「キャハッッ!!!」
ヴァンパイア「キャハハハッ!!」
ヴァンパイア「オイカケッコカシラッ!!?」
ヴァンパイア「アッハハハハッ!!」

〇階段の踊り場
ヴァンパイア「ミッケッ!!」
ヴァンパイア「キャハハハッ!!」
ヴァンパイア「モノタリナイワァッ!!」
ヴァンパイア「アッハハハハッ!!」

〇教室
ヴァンパイア「アッハハァッ!!!」
ヴァンパイア「モットォッッ!!」

〇体育館の中
ヴァンパイア「モットモットォッッ!!」

〇体育館の裏
ヴァンパイア「クルワセテェッッ!!!」

ヴァンパイア「キャハハハッッ!!!」

〇学校の屋上
メルン「あぁ・・・・・・」
メルン「あぁっ・・・・・・!!」
メルン「素晴らしいっ!!!」
メルン「貴方はいつ見ても・・・!!」
メルン「『道化』そのものだっ・・・!!」
メルン「さぁ・・・もっとです・・・」
メルン「もっと踊り狂いましょうっ!!」


〇遊園地の広場

〇遊園地の全景

〇劇場の楽屋
従業員「サボりかー?」
従業員「だってあれ暑苦しいから」
従業員「バレたらやべぇぞー」
従業員「わーってるって」
従業員「あ、あれ・・・?」
従業員「さっきから何見てんだよ」
従業員「YouTubeだよ」
従業員「あーね」
従業員「何の動画?」
従業員「Vtuberの動画見ようと思ったんだけど」
従業員「見当たらねぇ・・・」
従業員「ん?」
従業員「何ていうVtuber?」
従業員「それは──」
従業員「あれ」
従業員「何だっけ」
従業員「それよりもお前」
従業員「仕事」
従業員「はぁ」
従業員「暑苦しいんだよなアレ」
従業員「文句言うなよ」
従業員「結構高めの時給なんだからよ」
従業員「真面目かよ」
従業員「お前はバチが当たるぞ」
従業員「採用されない人も多いんだ」
従業員「『役目』が与えられてるんだから」
従業員「俺たちは恵まれてるだろ」
従業員「そういうもんかね」
従業員「ほらさっさと行くぞ」
従業員「へーい・・・」

〇幻想
???「周囲の目が冷たくても」
???「どんなことを言われても」
???「私はここに咲き続ける!!」
クロエ「みんなこんばんはぁっ!!」
クロエ「クロエだよっ!」
クロエ「今日も一緒に楽しもうねっ!!」
クロエ「そうそう聞いてよみんなー!」
クロエ「最近何だか物騒になってきてるんだよー」
クロエ「私、ピチピチのJKやってるけどー」
クロエ「なーんか怖いよねぇ」
  どしたん? 話聞こうか(^ ^)
  い つ も の
  下心見え見えで草生えるw
  草に草を生やすんじゃない(定期)
クロエ「喧嘩しないでねー」
クロエ「まぁとりあえず」
クロエ「何とか生きてるよー!」
クロエ「私がいなくなっちゃったら」
クロエ「寂しくなっちゃうでしょー?」
クロエ「うふふ」
クロエ「今日も元気にやってこー!」
クロエ「さて今回は──」
クロエ「ま・・・・・・す!!」
  ガイドラインに反していたため
  動画は削除されました

次のエピソード:第九夜:真実

コメント

  • 何と凄まじい、バトルシーンなのか虐殺シーンなのか……😰
    怪物の正体、メルンの思惑、そして楓さんの見えている世界、これらが明らかにされることが、待ち遠しくもあり、恐ろしくもあります😱
    さらには、過去回で話の間に挿し込まれるワンシーンたち、そして今回のクロエのシーンの意味、これらも結びつくと、とんでもない作品世界が見えてしまう気が…😭

  • すごく不穏になってきましたね〜!
    メルンが楓を選んだ理由とか、色々、気になってきました!松井くんも大丈夫かな〜💦

  • 何度見ても道化。メルンが彼女に期待しているのは何でしょうね。途中から黒背景で攻撃モーションだけ出てましたが…果たして攻撃はモンスターにやったのかな。それとも。
    消えていく人々の謎も気になりますね。
    続きを追います。

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