転生憑依体質な僕の家族

無月公主

彼女にフラれました。(脚本)

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無月公主

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〇シックなリビング
  とある座敷家の休日。
からのパパ「華羅、最近機嫌が良いじゃないか。 何か嬉しい事でもあったのか?」
から「うん!大好きなてちお君と付き合う事になったの!!」
からのパパ「えぇ!?付き合うって、華羅はまだ小学五年生だろ!?」
から「もうすぐ6年生だもん!」
からのパパ「恋人を作るには、まだ早いんじゃないか?」
から「でも、早く取っとかないと誰かに取られちゃうよ!てちお君クラスで人気あるんだもん!」
からのパパ「いやいや、許さんぞ。人気があるから好きっていうのはダメだぞ!どこの誰だ!」
から「えーん。パパこわいよぉ」
からのママ「アナタ、ちょっと怒りすぎよ? 華羅、その子のお名前は?」
から「神堕君。神堕 天地神明夫君」
からのママ「え?天地神明夫って名前なの?」
から「うん。長いから、てちお なんだってさー」
からのママ「神堕って、確か・・・参観日に海外の正装してくるあの・・・?」
からのパパ「確か運動会にコスプレしてきた人か!?」
からのママ「あらあら。どうしましょう。 保護者の間でも、評判悪いのよね」
からのパパ「ダメだ。そんなところに大事な娘はやれん!!!」
からのママ「華羅の味方をしてあげたいけれど、今回はダメだね。華羅が危険な目にあっちゃうもの」
から「パパもママも反対なの?」
からのママ「ごめんね。良くない噂が絶えないご家族なの。華羅の安全の為よ」
からのパパ「華羅、新しいおもちゃ買ってやるから、神堕君はあきらめるんだ」
から「えーん、やだよぉ!」
からのパパ「華羅・・・」

〇勉強机のある部屋
  一方、神堕家では。
ママ「てちおー何やってるの?」
てちお「うん?勉強だけど」
ママ「ダメよ!休日なんだから、デートしなきゃ」
てちお「デート!?」
ママ「そうよ!付き合い始めは沢山デートしなきゃ!」
てちお「わかったよ。連絡先交換するの忘れたし、昼過ぎにでも華羅ちゃんの家に行ってみるよ」
ママ「えぇ。そうしなさい」
てちお(休日はゆっくりしたいけど、やっぱり男として恋人を蔑ろにするのはダメだよね)

〇マンションの共用廊下
  ピーンポーン♪
からのママ「はい」
てちお「こんにちは。からさんとお付き合いさせてもらってます、天地神明夫です。からさんいらっしゃいますか?」
からのママ「あっ、え!?えぇ・・・今呼んでくるわ」
てちお(手土産忘れたなぁ)
てちお(からちゃんも大人になったら、あんな感じになるのかな・・・)
  10分経過
てちお(女の子は時間がかかるって本に書いてたけど・・・ほんとだったんだ)
  20分経過
てちお(待ってて大丈夫なのかな)
  ガチャ・・・
から「うぇぇぇぇぇん!!!」
てちお(なんかすっごい泣いて出て来た!!)
てちお「どうしたの?からちゃん」
から「うっ、ふぇっ、うっ。 パパがね。お別れしろって、じゃないと・・・ヒック、パパ死んじゃうって・・・だから・・・バイバイ」
  バタン。
てちお「え・・・」
てちお(フレれた・・・?)

〇おしゃれなリビングダイニング
てちお「ただいまー」
ママ「あら、デートはどうしたのよ」
てちお「なんかフラれた」
ママ「えぇ~~~~~!!!!???」
てちお「ガッカリだよ」
ママ「好きじゃなかったの?」
てちお「そんなの付き合ってみないと分からないよ」
父「てちお、凄いな。確かに付き合ってみないと分からないよな。父さんもそうだった」
てちお「え?そういえば父さんと母さんの馴れ初めってどうだったの?」
父「母さんが父さんを欲しいって言ってくれたんだ」
ママ「パパが一番よ♡」
てちお「そう、僕部屋にいくね」
ママ「てちお・・・」
父「・・・」

〇マンションの共用廊下
  ピーンポーン♪
からのママ「はーい」
父「すみません 神堕と申します」
からのママ「えぇ!?神堕さん!?」
父「お父様はいらっしゃいますか?」
からのママ「え、えぇ。いますけど・・・呼んできますね」
  数分後。
からのパパ「お待たせしました」
父「夜分遅くにすみません。少し・・・お話よろしいでしょうか?」
からのパパ「は、はい」
からのパパ「な、なんだ!?」
父「・・・」
からのパパ「・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
てちお「あれ?父さんがいないの珍しいね」
ママ「そう?たまに出かけてるわよ」
てちお「まぁ、母さんがいるのも珍しいね」
ママ「そうね。ママの勘だけど、そろそろ転生しちゃうかもね」
てちお「母さんって自分で転生するタイミングが分かってたりするの?」
ママ「分かる時もあれば、分からない時もあるわ。例えば聖女として転生する時は、どっかの神様から声がかかったりするわ」
てちお「そうなんだ」
ダルク「私が転生する時は常に神の声が聞こえるわよ」
てちお「そうなんだ」
てちお「あ・・・また行っちゃった」
ママ「ダルクったら大人気ね!」
てちお「転生に人気、不人気が存在するんだね・・・」
ママ「まぁね!」

〇飾りの多い玄関
父「ただいま~」
てちお「父さん!?飲んできたの!?」
父「わかる~~、ちょっと友達と飲んできたんだ~」
てちお「父さん友達いたんだ・・・」
父「今日できたんだ」
てちお「え?」
父「良い子だから、もう寝なさい」
てちお「う、うん」

〇勉強机のある部屋
てちお(また人間関係を構築しなおさないとなぁ・・・)

次のエピソード:賄賂で彼女を買いました

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