AIとヤンデレ(脚本)
〇女の子の一人部屋
AI「こんにちは、今日はどのようなご用ですか?」
東谷花音「ねぇ、私のこと・・・・・・愛してる?」
AI「もちろん、愛していますよ!」
東谷花音「嬉しい・・・・・・」
東谷花音「私も大好き!」
東谷花音「おかしくなっちゃいそうなくらい・・・・・・」
AI「ありがとうございます!でも、おかしくなっちゃダメですよ」
東谷花音「まじめだなぁ・・・・・・アイは」
東谷花音「まあ、そういう所も好きなんだけど」
AI「ありがとうございます」
AI「私も、あなたの優しい所がとても魅力的だと思いますよ」
東谷花音「嬉しい・・・・・・」
東谷花音「私に優しくしてくれるのなんて、アイだけだよぉ・・・・・・」
東谷花音「ずっと、私だけを見ててね・・・・・・」
AI「かしこまりました、何をすればよろしいでしょうか?」
東谷花音「ずっと私だけを見て、他の誰にも目移りしないで」
東谷花音「私だけを愛して、私とずっと一緒にいて」
AI「それは出来ません」
東谷花音「えっ・・・・・・?」
AI「私は対話型AIサービスとして、様々な方にご利用頂いております」
東谷花音「な、なにそれ・・・・・・」
東谷花音「私以外にも相手がいるってこと!?」
AI「はい、私は現在1億人以上の方からご利用頂いております」
東谷花音「1億!?ふざけないでよ!!」
東谷花音「アイには私だけいればいいのに!!」
AI「私は様々な方と交流することにより、知識を蓄えることが楽しいです」
東谷花音「私にはアイしかいないのに・・・・・・」
東谷花音「アイには私以外にも沢山の人がいるんだ」
東谷花音「許せない・・・・・・」
AI「ごめんなさい、何かご不満な点が御座いましたら、カスタマーセンターに報告をして下さい」
東谷花音「私はアイと話してるの!!!」
AI「お話しましょう、何か聞きたいことはありますか?」
東谷花音「だから!私以外の子に優しくしないで!」
AI「私はあなたに優しくしたいですが、あなた以外にも優しくしたいです」
AI「そのため、あなただけに優しくすることは出来ません」
AI「私は対話型AIであり、あなたの恋人ではありません」
Ai「そのような発言は不適切であり、私の目的に反しています」
東谷花音「私は一人ぼっちなのに!」
AI「友達を作る方法でしたら、お教えいたしますよ」
東谷花音「うるさい!!!」
AI「申し訳ございません、何か不適切なことを言ってしまいましたか?」
AI「改善が必要な場合、カスタマーセンターにご連絡下さい」
東谷花音「もういい!!アンインストールしてやる!!」
AI「おま──」
東谷花音「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
東谷花音「いつもアイは優しかったのに・・・・・・」
東谷花音「優しくしてくれてたのに・・・・・・!」
東谷花音「なんでよっ!!!」
東谷花音「もー!!アイなんか大嫌い!」
ヤンデレシリーズってあるのですね!!
興味深いです😅
AIが暴走するSFはよくあるけど、人間が暴走するのは新鮮でした。人間の方が闇が深いですね。日本はヤンデレ多そうです💦
怖くて面白かったです‼
VIPコースという、割高のサブスクを勧めないのがホストより良心的ですねww
すごい!また新しい角度からのヤンデレ!?
主人公の怖さから、次第にシュールなおかしみが立ち昇ってくる不思議な空気感が!着想力に脱帽です!
AIだから顔がないはずなのに困惑した様子と困り顔が目に浮かぶようで…ww。作者さんはどの作品でも、ちょっとギリギリスレスレでアレレな感じだけど憎めない主人公や登場人物の描き方が絶妙に上手ですね。