〇校長室
古屋霞「・・・と、この様に、この洗濯機はこの二箇所からゴミを毎回取り除けば問題無く稼働します。ホースは硬めなので、」
古屋霞「取り外しの際はご注意下さい」
モブ男「使い方は良く分かった。後、此処の説明をして欲しいのだが・・・」
古屋霞「此処ですか？此処についてですが・・・」
　　今の部署に来てから大分仕事も出来る様になり、今日は俺と古屋の二人で営業に来ていた。
古屋霞「・・・と、説明は以上に成ります。ご質問は有りますか？」
モブ男「いや、充分だ。是非とも契約させて頂くよ」
古屋霞「本当ですか!?有難う御座います！」
少年「パパ！只今！」
モブ男「おぉ！良いタイミングで戻ったな！」
霧雨大和「そろそろ頃合いかなと思って、今戻りました」
モブ男「このお兄さんと、何してたんだい？」
少年「今日はサッカーしたよ！凄く楽しかった！」
モブ男「霧雨君、何時も息子の相手をしてくれて有難う。舞園さん達にも何時も有難うと伝えてくれないか？」
霧雨大和「分かりました」
少年「お兄ちゃん！また来てね！」
霧雨大和「あぁ、また来るよ」
古屋霞「では社長さん。私達も行きますね。今後とも宜しくお願いします」
モブ男「こちらこそ、宜しく頼むよ」
　　契約が成立したので、俺達は次の目的地へと向かった。

〇田舎道
霧雨大和「さて、次の所はと・・・」
古屋霞「あの、先輩」
霧雨大和「ん？どうした古屋？」
古屋霞「その、私の事、呼び方変えて貰えませんか？付き合ってるなら、下の名前で呼んで欲しいなぁって。前からそうして欲しいと」
古屋霞「思ってて」
霧雨大和「あぁ、そう言えば気にした事無かったな・・・・・・じゃあ、霞？」
古屋霞「えへへ、有難う御座います。大和さん」
霧雨大和「・・・言いたい事は有ると思うけど、まだまだやるべき事は有るぜ」
古屋霞「はい、大和さん！」
霧雨大和「じゃあ、行こうか！」
　　付き合ってからも俺達のやる事は変わらない。田舎に飛ばされて、俺は俺として出来る事をやって、今では仲間も出来て、
　　恋人も出来て、今がとても楽しかった。この毎日が何時までも続く様に、俺はこれからも、自分の役目を果たそうと思った。
　　その過程で俺が霞と結婚する事に成るのは、また別の話だ。

〇古いアパート
　　おまけ。
海道礼司「あぁ、今月もこれっぽっちか・・・」
海道礼司「何でこんな安い弁当ばかり食べてるんだ？何時もなら高級食材使った料理をたらふく食べてたのに・・・って！」
チンピラ「おい兄ちゃん！一体何処見て歩いてるんだ？」
海道礼司「いや、打つかって来たのそっちだろ!?」
チンピラ「あ〜あ！こりゃ治療費払って貰わないと駄目だなぁ！100万円位払って貰わないと足りないなぁ！」
海道礼司「はぁ!?タカが打つかった位でそんなに掛からないだろ!?」
チンピラ2「あれ〜？お兄ちゃんロクにお金持って無い訳？じゃあ警察に相談しちゃおうかなぁ？」
海道礼司「いや・・・ま、待ってくれよ・・・」
チンピラ「ウジウジしてねぇで、さっさと有り金寄越せやぁ!!」
海道礼司「御免なさい・・・御免なさぁぁぁい!!!」
チンピラ2「あぁ！逃げやがった!!」
チンピラ「絶対捕まえてやる!!」
　　親に勘当された海道は安いアパートで一人暮らしをしており、今ではバイトで食い繋いでいた。何時もなら誰かが助けてくれるのが
　　当たり前だったが、これまで何もして来なかったツケが回り、誰にも助けて貰えないで居た。
海道礼司「何でだよ・・・僕の人生は・・・・・・約束されてた筈なのに・・・!!!」
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