第4話 搦手(脚本)
〇城門沿い
アリア・クラン「中々来ないなー」
エミリ「本当にここであってますの?」
アリア・クラン「うん!手紙にも書いてあるし!」
エミリ「『城門沿いで待つ、四天王兼参謀担当 風凶より』」
エミリ「・・・・・・確かに書いてありますわね、態々名前まで」
エミリ「とはいえ、ノコノコと行くのは流石に愚かですわ」
アリア・クラン「だって、さっさと魔王倒して帰りたいんだもん」
エミリ「全く、四天王にあれだけ苦戦したのにそう簡単に魔王が倒せると思いますの?」
アリア・クラン「そんなに苦戦したっけ?」
エミリ「貴女の中では苦戦に入りませんのね・・・・・・」
アリア・クラン「それにしても遅いなー、まあ数日待って来なかったら考えよ」
エミリ「わたくしはそろそろ帰りますわ」
アリア・クラン「ここまでありがとう!またね!」
エミリ「・・・・・・・・・・・・」
アリア・クラン「うっ・・・・・・ごほっ!ごほっ!」
アリア・クラン「な、なにこれ・・・・・・!?」
エミリ「毒霧・・・・・・」
エミリ「そこにいましたのね、出てきなさい」
風凶「なぜ気づいた」
風凶「我は完璧に透明化していたはず」
エミリ「わたくしを舐めないでくだ──」
アリア・クラン「やあっ!」
風凶「効かぬ!」
アリア・クラン「うっ!?風が刃になってる!?」
アリア・クラン「ああぁぁっ!!」
風凶「どうした?もう終わりか?」
アリア・クラン「諦めない・・・・・・!!」
アリア・クラン「はぁぁぁっ!!!」
風凶「グハッ・・・・・・!?」
アリア・クラン「はあぁぁぁっ!!」
アリアの剣が風凶に振り下ろされる、その瞬間・・・・・・
アリア・クラン「うっ・・・・・・!?」
アリア・クラン(い、息が・・・・・・くるし・・・・・・)
アリア・クラン(倒れるわけには・・・・・・)
風凶「フハハ、酸素を抜かれれば人は生きてられまい」
風凶「ロボトーはこんな雑魚にやられるとは、四天王失格だな」
風凶「さて、この女の首をドミナ様の元へ持って帰るとしますか」
風凶「・・・・・・その前に」
風凶「そこの吸血鬼、隠れてないで出てこい」
エミリ「あら、わたくしにも喧嘩を売るつもりですの?」
風凶「当然、ドミナ様の障害となりうるモノは全て排除する」
エミリ「随分とご立派な忠誠心をお持ちですわね」
エミリ「貴方程の力量ならば魔王の座を乗っ取ることも出来るでしょうに」
風凶「・・・・・・・・・・・・」
風凶「お前、見込みがあるな」
エミリ(チョロすぎますわ・・・・・・)
風凶「どうだ?我の配下になるか?」
エミリ「わたくし程の大物を勧誘するなら、その油断癖くらいは直してからでないと」
風凶「ぐぇぇっ!?」
アリア・クラン(い、一瞬意識飛んだ・・・・・・)
アリア・クラン(そ、そうだ・・・・・・ここから離れないと!)
アリア・クラン「ぷはっ・・・・・・苦しー」
エミリ「呆れますわ」
アリア・クラン「ごめーん、気絶してたかもー」
エミリ「・・・・・・まだ余力はありますわね」
エミリ「さぁ、さっさと倒して魔王の居場所を書き出しますわよ」
アリア・クラン「うん!」
アリア・クラン「あああぁぁっ!!痛いっ!!」
風凶「舐めるなよ・・・・・・人間ッ!!!」
風凶「グハッッ!!!」
アリア・クラン「はああぁぁぁっ!!!!」
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風凶のチョロイズムが面白かったです☺
さすがのアリアも毒を受けると多少は怯むんですね……けどタフさは相変わらず笑
次はいよいよ魔王登場か⁉続きが気になる引きでした!
エミリさん、色々と巧みですねー!アリアさんの根性・脳筋的な行動を上手にリードしているというか……
それにしても、毒・酸素といったモノに対してもタフなアリアさんって……