第3話 四天王現る(脚本)
〇原っぱ
エミリ「酷い雨、よくこんな天気で外に出ようと思いますわね」
アリア・クラン「だってエミリ、太陽苦手でしょ?」
エミリ「そんな下級吸血鬼と同じにされたくないですわ」
アリア・クラン「かきゅう?」
エミリ「真祖から遠い吸血鬼のことですわ」
エミリ「わたくし立場に上位吸血鬼とは、知能も力も遥か下」
エミリ「同じ種族だと思っていませんわ」
エミリ「そんなことより、何処かで雨宿りなさいません?」
アリア・クラン「ううん、このまま魔王ドミナの手掛かりを探す」
エミリ「はぁ・・・・・・」
エミリ「とりあえず建物に避難しますわ!!」
アリア・クラン「えー」
エミリ「えー、じゃない!!」
〇荒廃した教室
エミリ「やっと雨宿り出来ましたわ」
アリア・クラン「私、早く魔王倒さないといけないのにー」
アリア・クラン「エミリ、何かアテはないのー?」
エミリ「そんなものありませんわ」
エミリ「居場所が分かるのなら、既にわたくしが倒していますわ」
アリア・クラン「えっ、私より弱いのに?」
アリア・クラン「痛いっ!!!」
エミリ「あの時は油断していましたわ」
エミリ「それに、貴女がタフすぎるだけでわたくしが終始優勢でしたわ!!」
エミリ「それよりっ、お腹空いたから少し血を──」
吸血鬼「グルルル・・・・・・!!!」
アリア・クラン「はぁっ!」
アリア・クラン「うっ!!」
吸血鬼「グォッ・・・・・・!?」
吸血鬼「グアァァァァッッ!!!」
アリア・クラン「えっ!強い!?」
エミリ「当然ですわ、わたくしは上位の吸血鬼ですもの」
エミリ「雨も弱くなりましたし、さっさと魔王を探しましょう」
アリア・クラン「え、手伝ってくれるの?」
エミリ「魔王を倒したいのは、わたくしも同じですもの」
アリア・クラン「やった!」
アリア・クラン「頑張ろうね!」
〇基地の広場
アリア・クラン「誰かー!」
アリア・クラン「魔王ドミナって知りませんかー!!!」
エミリ「こんなので見つかるわけありませんわ」
アリア・クラン「誰かー!魔王ドミナって知らないー?」
エミリ「強いけど知能に欠けるタイプですわ・・・・・・」
ロボトー「キサマ、ドミナサマ二ナンノヨウダ?」
アリア・クラン「ほら!知ってそうなの来たよ!」
アリア・クラン「ねぇ、魔王ドミナってどこにいるか知らない?」
ロボトー「シッテイル」
アリア・クラン「え!?なら──」
ロボトー「ダガ、キサマニハオシエヌ」
ロボトー「キサマニハココデシンデモラウ!!」
アリア・クラン「ああぁぁぁっ!!痛いっ!!!」
エミリ「っ・・・・・・!」
ロボトー「ワレハ、マオウグンシテンノウ、ロボトー!」
ロボトー「ドミナサマノショウガイトナルモノハ、スベテハイジョスル」
アリア・クラン「あぁっっ!!」
アリア・クラン「もう!!」
アリア・クラン「か、硬い・・・・・・!」
アリア・クラン「ああああぁぁぁぁぁっっ!!!」
アリア・クラン「うぐ・・・・・・」
エミリ「あら、限界ですの?」
アリア・クラン「う・・・・・・」
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急なロボットの登場に笑ってしまいましたw
エミリとの二人旅が良い感じです☺
猛風雨に対してもタフなアリアさん…もう気候変動等の1人で乗り切れそうな個体に見えてきましたww
魔王の四天王がまさかのロボット型!? この魔王軍の構成が気になってきました
なんかもう主人公が一番の化け物みたいな気がしてきました。
そこら辺が一人で魔王退治に出された理由かも(邪推)
ともあれ
楽しませていただきました。
ありがとうございます。