異能力で革命を起こす物語

shirokuro

エピソード2(脚本)

異能力で革命を起こす物語

shirokuro

今すぐ読む

異能力で革命を起こす物語
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇学食
  ここは食堂
  昨日の放送から一夜あけ、生徒は朝食を取っていた
男子生徒「源.....、昨日の放送は何だったんだろうな」
源 葵「分からん..... ただ、ただごとでは無かったな」
男子生徒2「いや.....違う」
男子生徒2「あれは.....「ラスト」の仕業だ!」
管理人「そこ食事中は静かに!」
男子生徒2「やべ! 源、ここからは小声で話すぞ」
源 葵「分かった それで、「ラスト」って何だ? 組織の名前か?」
男子生徒2「いや、違う ラストとは能力者の呼び方だ」
男子生徒2「戦後から1年経った頃、数々の事件が東海省の各地で起こったのは知ってるよな」
源 葵「知ってるぜ、それ 東海省の重要な拠点が次々に爆破された事件だろ 連日、テレビで報道されていた事件だよな」
男子生徒2「ああ..... 中国政府は事故だと言っているけどな 不可解すぎて、一部では人為的なものなんじゃないかと囁かれている」
男子生徒2「その後も事件は起きて 人知を超えた特別な力を持った人たちがいるんじゃないかと噂されている」
源 葵「嘘くせえな..... どこの情報だよそれ 俺たち、ずっと施設で過ごしているのにどこから入ってきたんだよ」
男子生徒2「友達から聞いた でも、その友達もどこから聞いたか分かんないっていうから情報源は謎だな」
男子生徒2「で、それでその特別な力を持っている人たちをいつから「ラスト」と呼んだんだ」
男子生徒2「ラストは俺たち憧れの星だ 中国政府はまだ認知してないがな だけど、俺たちの間で密かにラストへの信奉者は増えているんだ」
源 葵「ほーん ラスト.....最後か」
管理人「注目!!!」
管理人「食べながらでいいから聞け 明後日の開放日についての連絡の紙を配る」
源 葵「(そういえば、明日だったな.....)」
  開放日とは1年に1日、学生たちが施設の外に出て、自由に過ごせる日
  だが、自由と言っても動ける範囲が広くなっただけに過ぎない
  彼ら学生は成人したら限られた決められた区域で労働・寝食などをして過ごす
  開放日とはその区域を動ける日であり、自分たちが成人したら過ごす区域の下見といったところ
  窮屈極まりないが、それでも心待ちにして楽しみに待っている学生は数多くいる
源 葵「(9時~5時まで、購買禁止でお昼は支給された弁当、勿論動ける範囲は限られる)」
源 葵「(そして、動ける範囲がこの地図に書かれてある、か.....)」
源 葵「(去年と同じく両親の家を訪れて、そしてぶらぶらして時間を潰すか)」
管理人「いいな! 絶対に柵の外にはいかないように そして、購買は禁止 また、公律は変わらず遵守するように」
  公律とは日本人用の法律
  これは学生に限らず全ての日本人が守るべきもので、幼児の頃から配布される
管理人「それでは、話を終わる! 12時30分には食事を終えて部屋にいるように」

〇荒廃した市街地
  開放日.....
源 葵「荒れすぎだろ.....」
源 葵「修復されてるとはいえ、戦争の遺恨はそうそうに治らないよな.....」
源 葵「ここか.....俺の両親が住んでた家は」
源 葵「3年前までは.....ここでお母さんやお父さんが迎えてくれていたのに.....」
源 葵「くそっ.....!」
源 葵「早く供養を済ませよう ここにいると、悲しみが湧いてくる」

〇地下室
源 葵「.....ん? なんだこれ」
  今年も葵は両親の供養を終わらせて、家を出るはずだった
  何もない部屋のはずだったが.....
  葵は床に転がってあった謎の紙の束を手に取る
源 葵「なんだこれ.....? 家にある者は中国軍が所かまわず持っていたはずだが」
源 葵「とりあえず読むか」
  源 葵へ
  知り合いに、今年になったらこの紙を渡してほしいと頼んだ
  こんな形だが、葵に伝えたいことがある
  まず、私たちが逮捕された理由だが
  私たちはあるものを研究していたが
  気に食わなかったんだろう、眼を付けられてこの通り
  それで、そのあるものとは特別な能力のことだ
  ラストについて理解があると話は早いが
  ある特別な力を追っていて、遂に私たちはそれを発見した
源 葵「え、え、え.....? ラスト.....? 父さんたちもそのふざけた話を信じているのか.....」
  この【過去を見る】能力をお前に託す
源 葵「え.....」
  葵は次のページをめくる
  すると、一瞬だが部屋が白色に光った

〇白

〇地下室
源 葵「なんだったんだ.....今の」
  お前が今、手にした能力は【過去見分】
  その場所の過去を見れる能力だ
  百聞は一見に如かず、外に出て次の行動をしろ
源 葵「.....まあ、この紙の通りに動くか」
源 葵「えーと、過去に戻っているイメージを強く頭に思い浮かべる すると、過去が見える.....か」
源 葵「ふんっ.....!」
源 葵「(父さんたちの頭が心配だが.....。一旦は外の景色を見てみるか)」
  葵は外に出て、目をつむり強く過去に戻るイメージを思い浮かべ、そして目をゆっくりと開けた
源 葵「....................え」
  半信半疑で目を開くと、葵の目に飛び込んできたのは
  戦争の延長だった

〇荒廃した市街地
人民軍「それでは.....始めろ」
人民軍「東海人狩りを.....」
人民軍「うおおおお..... やっちゃっていいんですね!長官!」
人民軍「勿論..... 伝えた通り、殺人、暴行、強姦、暴力、拷問.....なんでもいい」
人民軍「この区域に残っている東海人、いや反乱軍を見つけ次第、最終的に殺せ」
人民軍「殺人に至るならなんでもしていい 一人、一匹残らず駆逐しろと伝達があった」
人民軍「ここは今より中国の名のもとに法律無効の地とする.....」
人民軍「よっしゃああああああああああ」
管理人「殺して、殺して、殺しまくってやるぜええ」
人民軍「ははははは..........ははははははは」

〇荒廃した市街地
源 葵「あ.....あ..... や、やべえ.....これ」
  葵はあっけに取られた
  葵が予想していたのは紙に書いてあった2年前の4月7日
  その日は反乱軍の鎮圧があったということで悪い予感はしていた
  だが、ここまで惨いものになるとは葵は思っていなかった
  殺人、暴力、強姦
  人間の悪魔の部分がむき出しになっていた
源 葵「あ.....母さん!父さん!」
葵の母「わ、私たちが.....何をしたっていうの」
葵の父「そうだ! 私たちはただ研究していただけなんだ」
人民軍「何が研究だ お前たちの部屋から危険性のある化学物質が検出されたぞ どうせ生物兵器などを作っていたのだろう」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード3

成分キーワード

ページTOPへ