異能力で革命を起こす物語

shirokuro

エピソード3(脚本)

異能力で革命を起こす物語

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〇宿舎の部屋
源 葵「(どうしたものか.....)」
  あの夜の後...
  葵は【過去を見る能力】を持ち、中国に復讐すると誓ったが、冷静になってみてどうするべきか分からず手詰まりしている状態だった
  まずこの施設には大量の監視カメラがあり、滅多なことは出来ないのだ
源 葵「(【過去を見る能力】って言ったって。ピンとこないな.....)」
源 葵「(まずは、仲間を集めるところから始めるか.....)」

〇学食
男子生徒「葵.....さっきまで食欲無いって言ってたのに、いきなり『食堂行こう!』とか言い出して.....」
男子生徒「何かあったのか?」
源 葵「ああ.....まあな、急にお腹が減ってきて」
源 葵「(まあ、本当は情報収集なんだけどな.....)」
源 葵「(とりあえず人が多い食堂に行けば、手がかりが見つかるかもしれないからな.....)」
源 葵「ちょっと様子見てくる」
男子生徒「様子.....?パスタ冷める前には帰って来いよ」
  スタスタスタ.....
源 葵「(さて.....、俺が求めるのは反乱に協力してくれそうな奴だ)」
源 葵「(だが、そもそもそんな奴がいるかどうかすら怪しい。監視カメラを抜きにしても)」
源 葵「(なんだかんだ言ってこの状況に不満がある奴はいないんだよな。というより、自由がないのが当たり前って考えてるからな)」
源 葵「(もし、いるとしたら見られる兆候は2つ。1人でいること、笑顔が少ない)」
源 葵「(一人の奴は自分で考えることが出来るからな.....。少なくとも集団で行動している奴よりかは賢い)」
源 葵「(一人になりたいから食堂に早めに来て、帰るはず.....)」
  葵は早速20~40分前に時間を戻した
  この間、葵の目には文字通り過去の様子が流れるので、先ほどの景色はかき消され、過去に更新される
  30分前.....
「ガヤガヤ.....」
源 葵「ふう.....。ここで1人の奴がいればいいんだが.....」
源 葵「ん.....あれは」
男子生徒「あいつ.....いつも一人だな」
男子生徒2「俺たちが声かけてもさっぱり無視だもんな」
男子生徒「さっき近づいてみたら何かぶつぶつ言ってたぞ」
男子生徒2「怖え~。近づかない方が良いな」
少年「.....」
源 葵「あいつか.....」
  ガチャ
源 葵「確かB-2室の奴だったな.....。後を付けてみるか」
  葵は能力を解除し、時間を現在に戻した
男子生徒2「葵、遅いじゃないか。そんな所で突っ立てて何してたんだ。もうパスタ冷めてるぞ」
源 葵「ん.....ああ、ちょっと用事を思い出した。パスタはそこに置いてて。後で食べる」
男子生徒2「はぁ.....?って、おい!」

〇宿舎の部屋
源 葵「ここか.....」
  葵は扉を開けた
少年「.....」
源 葵「あ、いた.....」
源 葵「なあ.....少しいいか?」
少年「.....」
源 葵「って無視かよ」
少年「何.....?考え事してるから要件を早く伝えてね」
源 葵「まあ.....ここじゃ不味いから、屋上で話していいか?」
少年「まあ、いいけど。早くしてよね」

〇屋上の入口
少年「ここ.....鍵かかってるけど?」
源 葵「.....監視カメラがあるかもしれないが、一か八かだな。まあ、その時は.....」
少年「.....?」
源 葵「えーと、パスワードは18543か」
  葵は過去に戻り、職員が屋上を開けた瞬間、つまりパスワードを入力した瞬間を見た
源 葵「絶対に絶対に誰にも言うなよ」
  ガチャ
  葵は屋上の扉を開けた
少年「え.....ええ?なんで?」
源 葵「よし、行くぞ」

〇高い屋上
少年「え.....ええ?」
源 葵「よし、見た限りでは監視カメラは無いな。あの特徴的な黒色で直方体の....」
  葵は困惑している少年にこう言った
源 葵「端的に話す」
源 葵「革命を起こそう」
少年「へ....?」
源 葵「君....ええと藤本 竜一だったっけ。今の状況に満足してる?」
藤本 竜一「....いや、全然満足してない。自由が欲しい。お母さんが言ってたんだ。この国は昔、日本っていう名前の国で独立してたって」

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