アテナ任務遂行中!

木佐マコ

第45話 チャンバラ☆タイムトラベル!①(脚本)

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〇日本庭園
侍1「一葉(かずは)様、どこですか!」
侍2「宝刀が盗まれたと思ったら、姫様までいなくなるとは・・・」

〇風流な庭園
獅子王一葉「この宝刀は、わたくしが守らねば・・・!」

〇桜並木
高原みこ「いいなー。 ドーナツ遺跡、私も行きたいなー」
カオス「ダメだ。今度の旅は特別だからな」
  カオスは桜の木の幹に、緑色に光るスイッチを取り付けた。
  スイッチのダイヤルを操作する。
高原みこ「おおー!? 扉が出てきた!」
ミーコ「ミー!?」
カオス「行って来るぜ。絶対についてくんなよ」
高原みこ「やだ、連れてって!」
嘉成光「ダメだって! カオスのやることだよ、どうせろくなこと起きないよ!」
  カオスが赤い扉の中に入ると、扉はすぐに消失した。
高原みこ「あーあ、消えちゃった・・・」
アテナ「御主人(マスター)、カオスを見ませんでしたか?」
高原みこ「アテナ? どこ?」
嘉成光「声はするけど、姿が見えない・・・」
アテナ「下です、下!」
高原みこ「わっ、なんで小さいの?」
アテナ「天候不良により節電モードです。 私の充電コードをカオスが持って行ったらしいのですが」
嘉成光「カオスなら今、変な扉の向こうに出かけたところだよ」
アテナ「変な扉?」
高原みこ「アテナにも見せてあげる! このスイッチをぐるぐる~って回して・・・」
アテナ「! そのスイッチに触らないでください!」
高原みこ「ほら、扉が出てきた!」
高原みこ「この先にドーナツ遺跡があるはずだよ! カオスを追いかけよう!」
アテナ「御主人(マスター)、いけません!」
  アテナが引き留めるものの、みこは扉の向こう側へ消えていった。
嘉成光「急いで追いかけよう!」

〇風流な庭園
高原みこ「あれ? ドーナツ遺跡は?」
???「姫様! こんなところにおられたのですね!」
高原みこ「ミチルちゃん!?」
ミチ「なんて格好をしていらっしゃるの。 すぐに着替えますよ、こちらへ」
高原みこ「ん? そっちにカオスがいるの?」
ミチ「お見合いが始まってしまうんです。 急ぎますわよ!」

〇風流な庭園
アテナ「御主人(マスター)!」
ミーコ「ミー!」
嘉成光「近くにはいないみたい・・・って、この日本庭園がドーナツ遺跡なのか?」
アテナ「御主人(マスター)がスイッチの設定を変えたせいで、別の時代につながったようですね」
嘉成光「時代?」
アテナ「あのスイッチはタイムマシンなのです」
嘉成光「えっ、タイムマシン!?」
アテナ「早く御主人を探さなければ」
嘉成光「って言っても、どっちに行ったかもわかんないし・・・」
アテナ「!」
アテナ「見つけました!」
獅子王一葉「!?」
嘉成光「早っ!」
アテナ「よかった、御無事だったのですね」
嘉成光「いつの間に着物姿に・・・時代劇みたい」
獅子王一葉「ち、近寄らないで!」
嘉成光「へ?」
獅子王一葉「喋るからくり人形とは・・・もしやあなたは蜘蛛丸の手先」
アテナ「・・・御主人(マスター)?」
嘉成光「顔はそっくりだけど、喋り方が違う?」
獅子王一葉「あなたに宝刀は渡しません!」
嘉成光「宝刀って?」
アテナ「待ってください! まだ聞きたいことがあるのです!」
嘉成光「あっ、俺も行く!」
???「皆の者であえ! 賊がおるぞ!」
嘉成光「!?」
侍2「怪しい風体・・・巷で噂の大泥棒、火尾衛門(かおえもん)か!?」
嘉成光「待って! 人違いだよ!」

〇大きな日本家屋

〇屋敷の牢屋
嘉成光「はぁ~~俺は火尾衛門じゃないって言ってるのに」
  ため息をつく光の元に、格子の隙間からアテナが入ってきた。
嘉成光「どこまで行ってたのさ! あのお姫様は?」

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