Case4 最強の一般人、デスゲームを潰す(脚本)
〇地下広場
Case4 最強の一般人、デスゲームを潰す
一般人A「うーん・・・」
一般人A「ハッ!」
一般人A「こ、ここは・・・どこだ?」
???「うーん・・・」
一般人A「き、君は・・・!」
一般人B「あ、あれ?! どうしてここに?!」
一般人A「君は・・・いつぞやの!」
一般人B「あなたは・・・いつぞやの!」
???「うーん・・・」
一般人B「あ、あなたは!」
店長「いたた・・・何がどうなってるんだ?」
一般人B「コンビニの店長さん!」
一般人A(誰なんだ、こいつ)
一般人A(あと、なぜ軍服の格好?)
おやおや、ようやくお目覚めか
店長「おいっ! お前は誰だ!」
店長「私達をこんな下水臭い所に連れて来て・・・何がしたいんだ?」
一般人A(あんたが仕切るんだ)
いや、お前達は実に幸運の状況にある
店長「・・・なに?」
なぜなら、ここは人生を逆転できる場所だからだ
一般人A「な、なんだってーーーー?!」
そうだ。今から君達にゲームをしてもらう
三人の中のうちの一人が、一生遊んで暮らせる大金が手に入る
一般人A「なん・・・だと?」
店長「・・・」
一般人B「でもでも、負けた人はどうなるの?」
フッフッフッ、良い質問だ
もしゲームに敗北してしまった場合は、
死んでもらう
一般人A「え?」
一般人B「えぇ?!」
店長「な、なんだと?!」
あぁ、そうだ。良い反応だな
では、お前らにやってもらうゲームを発表しよう
それは・・・
一般人B「ゴクリ・・・」
"ジャック・オア・キング・オア・クイーン"だ!
一般人A「"ジャック・オア・キング・オア・クイーン"?」
店長「なんだそれ」
〇地下広場
まず、プレイヤーはそれぞれ"赤の部屋"に行ってもらう
店長「赤の部屋?」
この地下の先にある部屋だ。そこで、お前らの身分が決まる
一般人A「身分?」
部屋に入ると、こんな感じの像がある
その前に立つと、目が光る
ジャック、キング、クイーンのいずれかの身分を告げられる
身分を告げられた者は、広場に戻る
さて、ここからが本番だ
プレイヤーは、他のプレイヤーに自分の身分を話す
しかし、この中に"裏切り者"が紛れている
一般人B「裏切り者?」
裏切り者は"赤い部屋"で明かされる
だが、それを知っているのは、裏切り者の本人のみ
他のプレイヤーは、誰か裏切り者かは知らない
そこで、"青の部屋"に行く
店長「まだ部屋があるのか」
その部屋は、裏切り者じゃない人物の名前が書かれている
一般人A「え?! じゃあ、もう勝ち確定では?!」
ただ、名前が出るのは一人だけだ
それに、"青の部屋"にいけるのは、裏切り者じゃない奴のみ
一般人B「という事は、青の部屋に行けない人物が裏切り者ってこと?!」
いや、青の部屋に行けるのは一人までだ
一般人B「えー」
店長「つまり、『裏切り者』と『裏切り者でない者を知っているプレイヤー』が二人いるって事か」
そういう事だ。30分後に誰が裏切り者かを"黄色の部屋"に行く
そこで裏切り者は誰かを投票してもらう
この時、投票が多かった者が裁かれる
裏切り者が暴かれた場合は、裏切り者は処刑
逆に、裏切り者が暴かれなかった場合は、裏切り者以外のプレイヤーは処刑となる
一般人A「ちょっと待った」
一般人A「もし裏切り者が暴かれた場合、生き残るプレイヤーは二人になるぞ」
一般人A「賞金はどうなるんだ? 等分か?」
いや、最後の一人になるまでやる
では、ゲームを始める
店長「おい、待て! まだ理解するには不十分・・・」
一般人B「な、なに?!」
一般人A「なんだなんだ?!」
店長「演出か?」
一般人B「なんか・・・近づいていますね・・・」
地味田地味子(じみた じみこ)「やっと着いた」
一般人A「ええええええええ?!」
一般人B「ひ、人が出てきた・・・」
店長「おい、地味子」
地味田地味子(じみた じみこ)「あ、店長」
地味田地味子(じみた じみこ)「ようやく見つけました」
店長「なぜお前がここにいるんだ?」
地味田地味子(じみた じみこ)「いや、コンビニでゴールド肉まんの発注をしていたら」
地味田地味子(じみた じみこ)「50個注文するつもりが、間違えて5000個注文しちゃって」
地味田地味子(じみた じみこ)「で、店長にどうしようか聞こうとしたら、出かけちゃってるから」
地味田地味子(じみた じみこ)「で、いつまで経っても帰ってこないし」
地味田地味子(じみた じみこ)「だったら、自分で言いに行こうかなと思って」
地味田地味子(じみた じみこ)「店長の付けている香水の香りを頼りに進んでみたら、ここについたっす」
一般人A「な、なんちゅう嗅覚だ・・・」
店長「お前ってやつは・・・」
店長「残念だが、ここを立ち去る事ができないんだ」
地味田地味子(じみた じみこ)「なぜ?」
一般人B「実は・・・かくかくしかじか」
地味田地味子(じみた じみこ)「なるほど。そういう事なんすね」
地味田地味子(じみた じみこ)「了解しました」
地味田地味子(じみた じみこ)「じゃ、失礼しまーーす」
一般人A「き、消えた?!」
一般人B「一体どこに・・・」
店長(またか)
〇秘密基地のモニタールーム
デスゲームマスター・シャーズ「ば、馬鹿な・・・」
デスゲームマスター・シャーズ「この会場は、GPSすらも感知できないほどの地下にあるというのに・・・」
デスゲームマスター・シャーズ「それを匂いだけで・・・化け物だ」
デスゲームマスター・シャーズ「な、なんだ?!」
地味田地味子(じみた じみこ)「うっす」
デスゲームマスター・シャーズ「お、お前は侵入してきた・・・」
地味田地味子(じみた じみこ)「店長とその他、返してもらいます」
デスゲームマスター・シャーズ「ふん! 誰が返すか!」
デスゲームマスター・シャーズ「あれは私の獲物なんだ!」
デスゲームマスター・シャーズ「あのゲームを開発するのに、どれだけ時間がかかったと思っているんだ!」
デスゲームマスター・シャーズ「一般人を連れ去るのに、どれだけ念入りに準備してきたか・・・」
地味田地味子(じみた じみこ)「じゃあ、ゲームで決めるのはどうすか?」
デスゲームマスター・シャーズ「げ、ゲーム?」
地味田地味子(じみた じみこ)「ルールは簡単っす」
地味田地味子(じみた じみこ)「私が今から拳を両方握ります」
地味田地味子(じみた じみこ)「私の利き手を当ててください」
地味田地味子(じみた じみこ)「当てたら帰ります」
地味田地味子(じみた じみこ)「でも、外した死にます」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)
地下の会場まで香水の匂いを辿って……地味子さん、もう人類を超越した存在ですねww
そして店長さん、一体どんな過去、人生を送っているのでしょうか……