コンカフェ嬢の流儀

ぽんたろう

第5話『月パパママ来店』(脚本)

コンカフェ嬢の流儀

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〇メイド喫茶
月「おかえりなさいませ、ご主人様」
月「こちらへどうぞ」
客「どうも」
月「休日だけど今日は落ち着いてる」
あみーな「ゆっくりでいいからね」
月「はい!」
星川夜「こんにちは」
月「いらっしゃ・・・」
月「ませ」
月「えええええええっ!!!?」
あみーな「あの月ちゃんが狼狽してるの 初めて見た」
月「えっとですね」
星川夜「可愛い制服ね」
あみーな「ほら、月ちゃん、お嬢様だよ」
あみーな「ご挨拶」
星川アサヒ「ここがコンカフェか!」
月「ええええええっ!!!」
あみーな「狼狽のバーゲンセール」
星川アサヒ「何て可愛いんだ」
星川アサヒ「写真に収めたいが それはだめなんだな」
あみーな「今日の月ちゃん どうしちゃったの??」
月「パパ、ママ」
あみーな「えっ!?」
あみーな「そうだったの」
あみーな「おかえりなさいませ ご主人様、お嬢様」
月「ただいま パパ、ママ」
あみーな「月ちゃん、落ち着いて!」
あみーな「ここは、月ちゃんのお家じゃないよ!」
月「ザリガニ食べる?」
あみーな「ダメだ、完全に壊れた」
あみーな「とりあえず、こちらへ」
「はい!」

〇メイド喫茶
月「今日の晩御飯はカレーがいいな」
星川夜「じゃあ、カレー作っとくわね」
月「そうじゃなかった」
月「では、当店のシステムを 説明させていただきますわ」
月「チャージ1時間500円の1オーダー制になっており自動延長システムになっています」
星川夜「合点承知」
星川アサヒ「オーケー」
月「店内の撮影は平気ですが キャストや他のご主人様が 映らないようにお願いします」
星川夜「おけまるー」
星川アサヒ「御意」
月「では、ご注文をどうぞ」
星川アサヒ「このふれてんカクテルを貰おうかな」
星川アサヒ「あと月とのツーショットチェキ50枚 月のソロチェキ50枚」
月「撮影会始まるの?」
星川夜「ママはオムライス10人前 ポテト盛り合わせ5人前 枝豆5人前 三種のチーズ盛り3人前」
星川夜「あと全キャストさんに 1万円のボトル1本ずつ入れちゃおうかな」
月「立食パーティーでも始めるの?」
星川夜「もちろん、ひな、、、じゃなくて 月ちゃんはノンアルね」
月「う、うん」

〇広い厨房
あみーな「月ちゃん、さっきからおかしい」
マイマイ「両親が来たのだから ああなってしまう気持ち分かります」
えるる「ていうか、お金の使い方がやばいっちです」
あみーな「前から育ちがいいのは知ってたけど 本当にお金持ちだったのね」
マイマイ「家に自動麻雀卓、ビリヤード台、卓球台、ダーツマシンがあるって言ってましたからね」
あみーな「おうちラウンドワン?」
えるる「とにかく、私たちも恩恵に預かれたっちです」
「神ご主人様キターーー」

〇メイド喫茶
月「ジャアトリマスヨ」
星川アサヒ「ありがとう!」
あみーな「こちらこそ」
星川アサヒ「いつも娘がお世話になってます」
あみーな「こちらこそ、月ちゃんには いろいろ助けられてます」
星川アサヒ「昔はひっこみ」
月「あああーーーーー!」
月「パパ、余計なこと言わないで!」
星川アサヒ「これは悪かったな」
星川アサヒ「楽しいからついな」

〇メイド喫茶
えるる「お母様、30代なんですか!?」
えるる「大学生ぐらいにしか見えないっちです」
マイマイ「姉妹かと思いました!」
星川夜「お上手ね」
星川夜「1人ずつまたボトル入れちゃおう!」
マイマイ「無理しないでください!」
えるる「ゴマをすったとかではないですから」
星川夜「いいのいいの」

〇メイド喫茶
あみーな「チェキのフィルムなくなっちゃった」
月「じゃあ、私買ってきます」
あみーな「いいの?お父様とお母様にいるのに」
月「行かせてください」
月「どうか行かせてください」
月「問答無用で行かせてください」
あみーな「じゃあ、お願いね」
あみーな「領収書も忘れずにね」
月「はーい」
星川アサヒ「1人で買い物大丈夫かな」
あみーな「安心してください」
あみーな「たまにお願いしてますから」
星川アサヒ「そうですか」
星川アサヒ「昔は今と違って内向的で 引っ込み思案だったんですよ」
あみーな「信じられない」
星川アサヒ「ですが、月が小学6年生の時 家族でたまたま買い物帰りに コンカフェに寄ったんです」
星川アサヒ「そこのキャストの方たちが とても月に良くしてくれて」
星川アサヒ「バイトできるようになったら 絶対コンカフェで働くって言い出したんです」
星川アサヒ「それから見違えるように 明るくなりました」
星川アサヒ「きっとキャストさんが 憧れの対象だったんでしょう」
あみーな「そうだったんですね」
星川アサヒ「残念なことにそのコンカフェは 無くなってしまったんですがね」
あみーな「どこのお店だろ」
星川アサヒ「名前は確か、、、」
星川夜「名前は確か、『メルティエンジェル』」
星川アサヒ「そうだった」
あみーな「それって、”ふれてん”の前身のお店ですよ」
あみーな「オーナーが家賃契約とかで 一回お店畳んだんです」
星川夜「ホントですか!?」
星川アサヒ「こんな偶然あるのか?」
星川アサヒ「おそらく、月は そんなこと知らないと思います」
あみーな「運命ってやつですかね」
星川夜「きっとそうですね」
月「ただいまです」
あみーな「お疲れ様」
あみーな「あのね、月ちゃん」
星川夜「店長さん」
あみーな「はい?」
星川夜「さっきの話は内緒にしときましょ?」
あみーな「えっ?」
星川夜「その方が本人のためかもしれません」
あみーな「分かりました」
月「2人でこそこそ何の話ですか!?」
あみーな「ん? 月ちゃんの子供の頃の話だよ」
月「ちょっとママ、変な話してないよね?」
星川夜「さて、どうだろうね」

〇電器街
月「お給仕終わったし帰ろう」
星川夜「お疲れ様」
星川アサヒ「お疲れ」
月「パパ、ママ!?」
月「どうしているの!?」
星川アサヒ「久しぶりに3人で 外食したくなって待ってた」
星川夜「そうそう」
月「出待ち禁止だよ」
星川夜「そう固いことは言わずにさ」
月「ていうか、毎週外食してるじゃん」
星川アサヒ「1週間は久しぶりの内に入るぞ」
星川夜「何か食べたいものある?」
星川夜「そういえばカレーだっけ?」
月「やっぱり焼肉食べたい! 今日はたくさん疲れたからね!」
月「カレーは明日!」
星川アサヒ「よし、いつものお店に行くか」
月「やったー」

〇メイド喫茶
  次回予告
  月パパとママを見事にもてなして
  危機を切り抜けた月
  ある謎に迫ることになる
  次回『店長あみーなの秘密』
月「うちでは週一でカレーを食べます」
月「にんにくとしょうがが隠し味です」

次のエピソード:第6話『店長あみーなの秘密』

コメント

  • テンパってザリガニって言ってるところ笑っちゃいました!😂✨あと両親もめっちゃ美男美女!✨しかもお金持ちでしたか!✨
    焼肉も高級焼肉ですかね✨🥰
    親子仲良くて癒されました✨☺️

  • この空気感、笑いとともに気恥ずかしさが……これが「共感性羞恥」ってヤツなのですね(/ω\)
    過去話と違って、お店に迷惑をかけるお客さんではないのでしょうが(むしろ上客様😂)、ある意味最大の危機でしたね🤣 そんな中でもハートウォーミングな方向にお話が進み、ラストもとってもほっこりですね😊

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