魔法少女は眠らない

夜缶

第二夜:虫に間違われる魔法少女(脚本)

魔法少女は眠らない

夜缶

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  カエデ・・・
  ごめんね・・・
  私はもう・・・
  駄目みたい・・・
  あなたを傷つけたわ・・・
  ごめんね・・・
  こんなんじゃ・・・
  ここにいられないわ・・・
  それでも・・・
  私はあなたを・・・

〇女の子の一人部屋
七瀬楓「夢・・・?」
七瀬楓「あっ・・・」
七瀬楓「そっか」
七瀬楓「あれは夢じゃなかったんだ・・・」

〇川に架かる橋の下
メルン「いやはやお見事」
メルン「素晴らしいですねぇ」
メルン「百点満点の動きでしたよ」
ガンナー「ありがとう、ございます・・・」
メルン「おや?」
メルン「どうしたんです?」
ガンナー「いえ」
ガンナー「何でもないです・・・」
メルン「・・・クフッ」
メルン(あぁ危ない危ない)
メルン(思わず吹き出しそうに・・・)
メルン(『まだ』その時じゃないですよねぇ)
ガンナー「あの」
メルン「何でしょうか?」
ガンナー「どうやって戻れば・・・」
メルン「あぁそうでしたねぇ」
メルン「それもさっきと同じです」
メルン「感覚で戻れますよ?」
メルン「試しに念じてみてください」
メルン「ほらね?」
七瀬楓(凄い・・・)
七瀬楓(本当に私、変身したんだ・・・)
メルン「ちなみにですが」
メルン「先程の彼は、真っ直ぐ家に向かいましたよ」
メルン「あなたは人を救ったんですよ」
メルン「もっと喜んで下さいよ」
七瀬楓「そっか・・・」
七瀬楓「良かった・・・」
メルン「気にいったようですねぇ」
七瀬楓「あっいや・・・」
メルン「その杖は好きに使ってもいいですよ」
メルン「それこそ」
メルン「私利私欲のためにも、ね?」
七瀬楓「そ、そんなことは・・・」
メルン「いやいや否定しなくとも」
メルン「自分に素直になってください」
メルン「それでは」
メルン「私はこの辺で」
メルン「またお会いしましょう」
メルン「ご機嫌よう」
メルン「七瀬さん」
七瀬楓「あっ・・・」
七瀬楓(行っちゃった・・・)
七瀬楓(色々聞きたかったのに)
七瀬楓(聞きそびれちゃった)
七瀬楓「あれ・・・」
七瀬楓「私、あの人に名前教えたっけ・・・?」

〇女の子の一人部屋
七瀬楓「結局誰なんだろ・・・」
七瀬楓「・・・」
七瀬楓「好きに使っても」
七瀬楓「いいんだよね・・・」
七瀬楓「えぇっと」
七瀬楓「このカードがガンナーちゃん・・・」
七瀬楓「他の2枚は・・・」
七瀬楓「水晶玉と・・・何だろ」
七瀬楓「絵の具かな」
七瀬楓「よし!」
七瀬楓「試しにやってみよ!」
七瀬楓「カードはこれかな・・・」
七瀬楓「どんな子になれるんだろ」
七瀬楓「変身!」
七瀬楓「・・・」
七瀬楓「あれ、何か浮いて──」
七瀬楓「あっ!」
フェアリー「妖精さんだ!」
フェアリー「可愛いっ!」
フェアリー「すごーいっ!!」
フェアリー「私飛んでるっ!!」
フェアリー「あっそうだっ!」
フェアリー「愛ちゃんに会いに行こっ!」

〇空
フェアリー「わーいっっ!!」
フェアリー「たぁのしいぃっ!!」
フェアリー「待っててねっ!」
フェアリー「愛ちゃん!」

〇綺麗な一戸建て
??「あらあら」
??「はしゃいじゃって・・・」
??「フフッ・・・」
??「さて、と」
??「こちらも準備しなければ」

???「はい・・・?」
???「どちら様──」
???「グッアッ・・・!?」
??「お楽しみは」
??「まだまだこれからですよ」
??「『隣人』さん・・・」

〇空
フェアリー(愛ちゃん)
フェアリー(家にいるかな・・・?)

〇川に架かる橋

〇空
フェアリー(見つけたっ!)
フェアリー(よーし! 驚かすぞぉ!)

〇川に架かる橋
フェアリー「あーいちゃーん!!」
フェアリー(あれ)
フェアリー(聞こえないのかな?)
フェアリー「あーいちゃーん!!」
「うわ! 変な虫っ!!」
フェアリー「へぇっ!? 虫ぃっ!?」
子供「何か青くね!?」
フェアリー「へ?」
子供「新種かもね!」
フェアリー「わたしぃっ!?」
子供「捕まえようぜ!」
子供「いいねぇっ!」
フェアリー「良くない良くない!!」
子供「変な鳴き方するなコイツ」
フェアリー「鳴いてないっ!!」
子供「面白い虫だね!」
フェアリー「虫じゃないっっ!!」
子供「自由研究にしよっ!」
子供「それいいねぇっ!」
フェアリー「いやぁあああっ!!?」
子供「あっ逃げやがった!」
子供「追いかけるぞ!!」

〇ファストフード店

〇ファストフード店の席
友人「いただきまーす!」
友人「あっおいしい!」
友人「あれ?」
友人「食べないの?」
相田愛子「あぁ」
友人「さっきから変だよ愛子」
相田愛子「うん」
友人「どしたの?」
相田愛子「さっき誰かに呼ばれた気がして・・・」
友人「誰かって?」
相田愛子「分からない」
友人「多分気のせいだよー」
相田愛子「・・・」
相田愛子(気にしすぎなのかな)
相田愛子「・・・」
相田愛子「ねぇ」
友人「んー?」
相田愛子「『飽きない?』」
友人「へ?」
友人「何で?」
友人「まだ食べ始めたばっかだよ?」
相田愛子「あっ」
相田愛子「そうだよね・・・」
相田愛子「ごめん」
友人「ホントにどしたの?」
相田愛子「う、ううん」
相田愛子「何でもないの」
友人「そう?」
友人「具合悪かったら言ってよー?」
相田愛子「大丈夫」
相田愛子「ありがと」
相田愛子(・・・ほんと)
相田愛子(どうしたんだろ──)
相田愛子「・・・っ!?」
相田愛子(また・・・!?)
相田愛子(何なのこの耳鳴りは・・・!?)
友人「愛子?」
相田愛子「だ、大丈夫」
友人「顔色悪いけど・・・」
相田愛子「気のせいよ気のせい」
相田愛子(そうだ)
相田愛子(今日だけ)
相田愛子(調子悪いだけよ・・・)

相田愛子「きっとそうよ・・・」

〇女の子の一人部屋
フェアリー「酷い目に遭った・・・」
フェアリー「うぅ」
フェアリー「何か疲れちゃったなぁ・・・」
フェアリー「ふぁああ・・・」

  ・・・
  ・・・カエデ
  起きなさい・・・
  ────わよ
  カエデ・・・
  カエデ・・・!!

〇女の子の一人部屋
フェアリー(い、今のは・・・!?)
フェアリー「!?」

次のエピソード:第三夜:非力な妖精と怪物の声

コメント

  • 楓ちゃん、フェアリー姿のまま外に行ったら危ないですよ! お母さん(私)は、ハエ叩きでお亡くなりになられた虫型の宇宙人を知っていますからね……!🤣
    子供達に捕まらなくてよかったです。
    しかし、蜘蛛、蜘蛛は謎の男の手先なのか、それとも普通のクモなのかー!?

  • 3枚のカードによる変身、ガンナー以外は何だろうと思っていたら、何と可愛らしいフェアリーちゃん✨ でも虫扱い😭
    周囲に撒き散らかされた"不穏"は何の為なのか、などなど、気になることだらけです😕

  • 愛ちゃんにも異変が!
    妖精にもなれるなんて素敵だけど追いかけられるのは嫌ですね(笑)

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