2 プリンとフィナンシェ(脚本)
〇マンションの共用廊下
隣に住んでいる女子高生、みやびは今朝罰ゲームと称して僕に手作り弁当を作ってきてくれた。
宮田(罰ゲームってなんだよ。だけど全然手抜きなんてしていない弁当で、正直旨かった!)
〇街中の道路
何かお礼をしないとな、と考えながら会社から帰宅の途につくと、途中コンビニに入っていくみやびを見かける。
〇コンビニのレジ
宮田「みやび、何か買うのか?」
コンビニに入り、スイーツコーナーで吟味しているみやびに声をかけると、急に現れた僕の存在に変な声をあげた。
小川みやび「きゅ、急に現れないでよっ。びっくりするじゃない!」
宮田「あーごめん」
宮田「そだ、弁当旨かったよ、ありがとう」
小川みやび「当然じゃない、誰が作ったと思ってんの」
照れたのか、僕から視線を外してその場から去ろうとするので慌てて引き止める。
宮田「お礼に好きなスイーツ買うよ」
小川みやび「へえ、たまには気が利くんだ」
ツンツンツンとしながらもどこか嬉しそうに、みやびはプリンやらフィナンシェやらかごに入れてゆく。
宮田(見かけによらずいっぱい食うな・・・ ・・・ま、可愛いから、許す)
小川みやび「何デレデレしてんのよっ」
宮田(・・・手厳しい)
プリンとフィナンシェ end