私って

L-eye

油断してると(脚本)

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〇大きい研究施設
佳菜「それで・・・『答えが見付かった』とありましたが」
由加「うん」
由加「1つ目、『かつて大きな期待を胸に一人の赤子が生まれた。赤子は☓☓を☓☓し、一人の☓☓を☓した』」
由加「これは、『赤子は人間を超越し、一人の成功を促した』だと思う」
由加「1つ目は赤子の誕生についての話が主だから」
由加「少なくとも、『生まれた時は』研究者の期待通りだったみたいだからね」
佳菜「・・・2つ目は?」
由加「2つ目、『すくすく育つ赤子を、その☓☓は☓れた。赤子の☓☓を☓めるべく、☓☓を☓みた』」
由加「これは、よくわからなかった。けど、研究者は最後の評価で手を引いてるから」
由加「その『父親は呆れた』だと思う」
由加「『すくすく育つ赤子に、その父親は呆れた。赤子の研究をやめるべく、譲渡を試みた』とかかな」
由加「結局、中間評価から最終評価にかけては、他の人が赤子を育ててたみたいだからね」
由加「・・・どう?」
佳菜「・・・そうですか」
佳菜「まあ、知らない方が良いのかもしれませんね」
由加「不正解って事?」
佳菜「はい」
由加「・・・そう」
由加「じゃあ、これで私は負けたって事だね」
佳菜「・・・」
佳菜「まさか、わざと負けてさっさと戦おうとしてます?」
由加「バレた?」
佳菜「はあ・・・」
佳菜「前にも言いましたが、この『バーチャル戦闘機兵』を見くびらない方が身のためです。でないと・・・」
由加「でないと?」
佳菜「でないと・・・『本当に死んでしまいます』よ?」
由加「大丈夫だよ。そんな事にはならない」
佳菜「・・・そうですか」
佳菜「まあ、良いですよ。すぐに泣きを見る事になります──」
佳菜「バトルフィールド、展開」

〇荒廃した市街地
由加「・・・」
由加「また同じようなパターン?もう飽きたけど」
  同じ、とは?
由加「前もこういう感じの所で戦ったよ」
由加「あんたらの所はいつもこういうフィールドを出して戦うの?」
  ああ、やっぱり我孫子さんとも戦ったんですね
  別に誰もが仮想空間を出す訳じゃありません。好戦的な人もいますし・・・
  ただ、手軽に戦闘能力のある物をポンと出すには、このバトルフィールドが最適なんです
由加「・・・そう」
由加「じゃあ、さっさと始めよう。敵はもういるの?」
  はい。そろそろ・・・第一陣が来ます
由加「第一陣?」
由加「これが戦闘戦車?踏み潰せば一瞬で終わりそ──」
由加「・・・・・・・・・」
  だから言ったじゃないですか
  油断してると・・・本当に死にますよ?
由加「そんな脅しが私に通用すると思う?こんなの──」
バーチャル戦闘機兵A「・・・・・・・・・」
バーチャル戦闘機兵A「・・・・・・・・・?」
由加「機械じゃ視認出来ない速さで、すぐに詰め寄れば良い」
  流石の強さですね。ですが・・・
由加「・・・これだけではありません、でしょ?」
由加「知ってるよ。だって──」
由加「こんなんで終わったら、何も魅せられない」
  そうですか。まあせいぜい頑張って下さい。私は口出ししないので──
由加「・・・・・・・・・」
由加「・・・言われなくても──」
由加「・・・」
由加「ふぅ・・・こんなもんかな」
由加「いや、まだみたいだね」
由加「・・・思ってたよりも数が多い」
由加「それに・・・一体一体の攻撃力が高い」
由加「佳菜ちゃんの言ってた通り、舐めきってると痛い目に遭うね」
由加「でも──」
由加「でも──まだレベルが違い過ぎる」
由加「・・・・・・流石に、応えたかな?」
由加「いくら何でも、ここまで連戦が続くと疲れる──」
由加「くっ!」
由加「・・・・・・」
由加「数で押せば何とかなると思ってる!?」
由加「ま、また新しい型・・・?」
バーチャル戦闘機兵C「個体番号:1。識別ナンバー:tsresua。貴方ヲ倒ス為ニ私ハ造ラレマシタ」
バーチャル戦闘機兵C「非可逆性暴走プログラム演算中・・・処理完了。能力値︰50%上昇。殺戮武器装填中・・・装填完了。排除シマス。排除シマス──」
由加「くっ・・・だけど、あと一匹なら・・・」
由加「ぐぅっ!?」
バーチャル戦闘機兵D「排除シマス、排除シマス」
由加「そんな・・・2体目!?」
由加「がはぁっ!?」
由加「くっ・・・・・・」
「排除シマス、排除シマス」
「排除シマス、排除シマス」
「排除シマス、排除シマス」
「排除シマス」
「排除シマス」
「排除シマス」
「排除シマス、排除シマス、排除シマス、排除シマス、排除シマス、排除シマス────」
由加「・・・・・・っ!」
由加「うっ!?」

次のエピソード:人間である以上

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