先輩と義妹に挟まれて

夏目心 KOKORONATSUME

6 義妹とデート(脚本)

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〇シックな玄関
  翌日。
倉重舞香「お義兄ちゃん、早く早く!」
倉重海斗「悪い悪い!遅く成った!」
倉重舞香「確り準備して来たね。さ、早く水族館行こう!」
倉重海斗「あぁ」

〇水族館前
倉重舞香「うわぁ!水族館なんて小学生の時以来だね!」
倉重海斗「その時の俺はまだ中一だったな」
倉重舞香「さ、早く中に入ろう!」
倉重海斗「あぁ」
従業員「いらっしゃいませ!」
倉重海斗「高校生二人です。お願いします」
従業員「畏まりました!お二人で3600円に成ります!」
  二人分のチケットを買って、俺達は水族館へと足を運んだ。

〇大水槽の前
倉重舞香「本当こう言うのも久し振りね!」
倉重海斗「あぁ、何だかあの時の事が昨日の出来事見たいだよ・・・」
倉重舞香「えへへ。ねぇお義兄ちゃん」
倉重海斗「ん?どうした?」
倉重舞香「まだちゃんと聞いて無かったんだけど、お義兄ちゃんはどうしてバトミントンやろうと思ったの?やっぱりあの先輩の影響?」
倉重海斗「そうだよ。一年の頃の部活紹介でさ、バトミントンのラケットをフルスイングした先輩が凄くカッコよくってさ」
倉重海斗「あんなカッコいい人が実際居るんだって思ったら、何だかやって見たく成ってさ。だから直ぐにお願いしたんだ」
倉重舞香「そうなんだね!その後はどんな感じだった?」
倉重海斗「まぁ、そこまで上手くは成って無いから。前の大会では三回戦で負けて、最近じゃ黒川先生にも負けたから」
倉重舞香「でも良く辞めなかったよね」
倉重海斗「あぁ、今思えば不思議だよな・・・普通に勉強して平凡を過ごせば良いのに。俺がバトミントン辞めないのは、多分先輩の影響」
倉重舞香「成る程ね!なら私も、諦めずにお義兄ちゃんに婚姻届書いて貰わないと!」
倉重海斗「それとこれとは話が別!」
倉重舞香「むう・・・何でそこは折れてくれないかな・・・」
倉重海斗「あのさぁ、結婚しなくても俺達は家族だよ」
倉重舞香「そうだけど・・・私はお義兄ちゃんと夫婦に成りたい・・・」
倉重海斗「舞香、俺はな・・・今でもお前の事大事な義妹だと思ってる。でも、やっぱり俺、先輩の事が好きだから・・・」
倉重舞香「だから、私から離れるの?」
倉重海斗「そうじゃ無い。仮に俺が先輩と付き合っても、お前が誰かと付き合っても、俺達が兄妹じゃ無くなるなんて事は無いよ」
倉重海斗「法律云々無くても、俺達はずっと家族だよ」
倉重舞香「・・・ねぇ、本当に先輩と付き合っても私の事忘れない?」
倉重海斗「忘れないよ。絶対にね」
倉重舞香「私を置いて、何処かへ行かないよね・・・!?」
倉重海斗「あぁ、行かない」
倉重舞香「・・・お義兄ちゃん、私婚姻届書かせるの諦めるけど・・・辛く成ったら絶対私の所に戻って来てよね・・・!!」
倉重海斗「あぁ、約束する」
倉重舞香「破ったら、私と一緒に死んでよね・・・!!」
倉重海斗「大袈裟な事言うなよ・・・」
  何だかんだで俺は自分の気持ちを舞香に打ち明けた。やっぱり俺は先輩が好きだし、諦めたく無い。これを聞いた舞香は
  泣き出してしまったが、どんな事が有っても舞香を捨てる気は何処にも無い。
  その後、俺達は海洋生物の鑑賞やイルカショーを楽しみ、舞香と共に今日を楽しんだ。

次のエピソード:7 先輩との試合

コメント

  • 完全に倉重は雨宮の方を押していますね・・・
    バトミントンの話が多いですが、妹さん婚姻届書いてもらう為に必死だ・・・
    ある意味ヤンデレより凄いんじゃ・・・
    というより、ヤンデレみたいに無理矢理な行動をしていない分凄い要素だらけですね・・・
    ですがこれは雨宮の勝ちっぽいですね・・・
    でもどうなるのか気になります!

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