"特別"な魔法少女

レモネード!

二人目の魔法少女(脚本)

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〇荒廃した街
市ヶ谷真帆夏「かはっ・・・・・・!!!」
炎の魔獣「グルルルル・・・・・・!!!」
市ヶ谷真帆夏「つ・・・・・・強い・・・・・・」
市ヶ谷真帆夏「はぁっ!!」
炎の魔獣「グルルルル・・・・・・」
市ヶ谷真帆夏「っ・・・・・・」
炎の魔獣「グルル・・・・・・」
市ヶ谷真帆夏「に、逃げた・・・・・・?」
リラエラ「目的のものはここに無かったか、回収し終えたようですね」
市ヶ谷真帆夏「目的の物・・・・・・?」
リラエラ「それより、先程の魔獣はまた現れる可能性が高いです」
リラエラ「今の内に対策を考えておきましょう」
市ヶ谷真帆夏「うん・・・・・・」
市ヶ谷真帆夏「つかれた・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」

〇荒廃した街
御園智花「市ヶ谷さん!?」
御園智花「それに・・・・・・あの影は・・・・・・?」

〇川に架かる橋
市ヶ谷真帆夏「学校にまで着いてこなくていいでしょ」
リラエラ「状況が変わりましたから、1人で倒せない敵には複数で立ち向かわなくては」
市ヶ谷真帆夏「黙れ、次出たら私1人で倒すから」
リラエラ「そう強がらずに」
リラエラ「協力というのは美しいものですよ?」
リラエラ「同じ目的を持つ者同士が手を取り合い、欠点を補いあって──」
市ヶ谷真帆夏「黙れって言ったよな」
リラエラ「はいはーい」
市ヶ谷真帆夏(なにが協力だ・・・・・・)

〇教室
市ヶ谷真帆夏(やっと昼休みか・・・・・・)
御園智花「市ヶ谷さん、ちょっと時間あるかな」
市ヶ谷真帆夏「あるけど」
御園智花「ここで話しても何だし、みんなのいない所で話そう」
市ヶ谷真帆夏(なんだ・・・・・・?)

〇中庭
市ヶ谷真帆夏「それで、なに?」
御園智花「単刀直入に話すね」
御園智花「市ヶ谷さんって・・・・・・」
御園智花「ヒロインか戦士かなにか?」
市ヶ谷真帆夏「は?なに言ってんの?」
リラエラ「戦ってるところを見られたのでは?」
御園智花「か、影が喋った!!??」
リラエラ「私のことが見えるのですか」
リラエラ「初めまして、ワタシはリラエラと申します」
御園智花「わ、私は御園智花・・・・・・」
市ヶ谷真帆夏「・・・・・・こんな影知らない、ヒロインとか戦士も知らない」
御園智花「あっ・・・・・・市ヶ谷さん・・・・・・」
リラエラ「貴女、ワタシが見えるのですね」
御園智花「え、ええ・・・・・・」
リラエラ「貴女も彼女のような戦士になるつもりは御座いませんか?」
御園智花「えっと・・・・・・急に言われても・・・・・・」
リラエラ「結論は急ぎません、いつでもお待ちしていますよ」
御園智花「戦士・・・・・・」

〇川に架かる橋
市ヶ谷真帆夏「・・・・・・・・・・・・」
市ヶ谷真帆夏「ねぇ、魔法少女ってことを他人に知られたらどうなるの?」
リラエラ「別に何とも、契約上は問題ありませんよ」
市ヶ谷真帆夏「・・・・・・アイツ、お前のこと見えてたね」
リラエラ「喜ばしいことです」
市ヶ谷真帆夏「私だけの・・・・・・"特別"は」
市ヶ谷真帆夏「どうなるの」
リラエラ「さあ、現状御園さんは魔法少女に乗り気では無いようですが」
市ヶ谷真帆夏「ふん、アイツは生まれつき"特別"だから」
リラエラ「と、いうと?」
市ヶ谷真帆夏「御園家って、凄いお金持ちなんだよ」
市ヶ谷真帆夏「色んなビジネスに手を出しては成功させて・・・・・・」
市ヶ谷真帆夏「アイツはね、そこの一人娘なの」
市ヶ谷真帆夏「金持ちなら私立校にでも行けばいいのに」
リラエラ「御園さんのこと、お嫌いなのですか?」
市ヶ谷真帆夏「うん、金持ちの癖に勉強も学年1、部活でも県大会優勝」
市ヶ谷真帆夏「ズルいと思わない?」
リラエラ「それだけ努力されてるのでは?」
市ヶ谷真帆夏「うるさいな、知ってんだよ・・・・・・」

〇貴族の部屋
御園智花「戦士・・・・・・か」
  智花は1冊の本を取り出す。
御園智花(戦国時代・・・・御園家を守り抜いた武士)
御園智花「憧れたな・・・・・・私もこうなりたいって」
御園智花(私も守られるだけじゃなくて・・・・・・誰かを守ってみたい)
御園智花「・・・・・・市ヶ谷さんみたいな戦士、なってみたいかも」
リラエラ「それは喜ばしいことです、ではこちらの契約書にサインを」
御園智花「わああぁぁぁっ!!!」
執事「智花様!?どうかなさいましたか!?」
御園智花「だ、大丈夫!ちょっと躓いただけ!」
御園智花「な、なにいきなり・・・・・・」
御園智花「私、戦士になるって決めてないし・・・・・・」
リラエラ「先程、なりたいと仰っていたではないですか」
御園智花「なってみたくはあるけど・・・・・・危険なことに首は突っ込めない」
御園智花「私は御園家の跡継ぎ娘だから」
リラエラ「世襲制ですか、ワタシの次元ではあまり馴染みが無いですね」
リラエラ「貴女が将来リーダーになる存在というのは分かりました」
リラエラ「でしたら尚更、魔法少女になるべきかと」
御園智花「え・・・・・・?」
リラエラ「自ら率先して危険に立ち向かえる人物で無くては、人は着いていきません」
リラエラ「他の者に任せて、『自分は立場があるから』と逃げる者など、誰からも慕われませんよ」
御園智花「・・・・・・・・・・・・」
リラエラ「着いてきてください」

〇繁華な通り
市ヶ谷真帆夏「っ・・・・・・はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
炎の魔獣「グルルルル・・・・・・!」
市ヶ谷真帆夏「あああぁぁっっ!!!!」
  真帆夏は倒れ、地面に伏してしまう。
市ヶ谷真帆夏「うぅ・・・・・・」
御園智花「い、市ヶ谷さんっ!!!」
市ヶ谷真帆夏「っ・・・・・・御園・・・・・・」

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コメント

  • 智花さんまで魔法少女に!?
    真帆夏さん、魔法少女という「唯一」「特別」な存在であることだけで自己肯定をしていたのに、身近なトコから2人目が……
    真帆夏さんのアイデンティティが心配になりますね!

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