プロローグ(脚本)
〇闇の要塞
〇魔界
エスティーナ「異世界から多くの転移者を送り込み 国を内側から破綻させようとした」
エスティーナ「お陰で数カ国は転移者達によって 内乱状態に陥らせることに成功したわ」
エスティーナ「でも、どうして! グレーシアだけは上手くいかないの!」
家来「エスティーナ様」
エスティーナ「わっ!?」
エスティーナ「ちょっと、その顔で 急に現れないでくれる?」
エスティーナ「驚くじゃない」
家来「申し訳ございません」
エスティーナ「何か私より魔女してるのよね」
家来「元々こういう顔つきなもので」
エスティーナ「まあいいわ、何か用があるわけ?」
家来「はい」
家来「グレーシア王国の転移者たちは 最近、国に馴染み始めております」
エスティーナ「どうやったら、あのコミュ障たちが この世界で馴染めるのよ」
エスティーナ「性格に難あるやつばかり ピックアップしたのに」
家来「皇女の危機を救ったり 何かの即売会を開いて好評を得たらしく 信頼を集めております」
エスティーナ「ちっ、厄介ね」
エスティーナ「策が裏目に出たか」
家来「本当に不思議なところでございます」
エスティーナ「どうにかならないかしら」
家来「それでです」
エスティーナ「良い案があるわけ?」
家来「まずは転移者たちに一泡吹かせましょう」
エスティーナ「いや、私が一泡吹かせたいのは 世界なんだけどさ」
家来「エスティーナ様は悔しくないのですか!?」
家来「あれだけ策を練り 寝る間も惜しんで術を施したんですぞ!」
エスティーナ「そう言われると悔しいかも」
エスティーナ「いや、悔しいわ!」
家来(単純で助かった)
エスティーナ「寝不足とストレスのせいで お肌はボロボロよ」
エスティーナ「許せない」
エスティーナ「それで何か良い案があるわけ?」
エスティーナ「そこまで言うんならあるんでしょうね?」
家来「もちろんでございます」
エスティーナ「聞かせてもらおうかしら?」
家来「それはですな」