彼女面接!! 俺の恋人を面接で決めることになってしまった……

鉄火キノコ

第八話 面接番号三番 独占欲強め妹 雪根佳乃子 その2(脚本)

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〇広い公園
雪根佳乃子「じゃ、おにーちゃん、何して遊ぼっか!!」
  俺は、佳乃子の持っていた”あれ”に逆らえず、結果公園までうだうだ来てしまった。
  本当は、ハートの家に行って誤解を解きたいのに・・・・・・
  いや、それどころか、勉強したいのに・・・・・・
  だが、確かめないといけない。
  ”あの”ことについて
雪根サトシ「なぁ、佳乃子、そのリモコンどうやって手に入れたんだ?」
雪根佳乃子「それはねぇ・・・・・・」
???「それについては、私の方からお話させていだたきます」
  後方から、女性と推測できる声が、俺の鼓膜に突進してきた。
  そう、俺はこの声をしっている。
  俺が大嫌いな人間の声だ
  俺が殺してやりたい人間の声だ
宮坂皐「おはようございます!!」
雪根サトシ「やっぱり、あんたか・・・・・・」
宮坂皐「えぇ?」
宮坂皐「そんなに、私に会いたかったんですか?」
雪根サトシ「この世で一番会いたくなかったよ」
宮坂皐「そんなに褒めないでください!」
宮坂皐「照れます」
雪根サトシ「今のを聞いて、何で褒められていると思ったんだよ」
  ほんと、バカだろ・・・・・・
  こいつ。
雪根サトシ「なんで、俺の妹があのリモコンを持ってるんだよ」
雪根サトシ「それに・・・・・・」
雪根サトシ「なんで、宮坂さんが・・・・・・いや」
雪根サトシ「宮坂が・・・・・・」
宮坂皐「私のことを、”宮坂”と呼び捨てで呼称してくださるなんて」
宮坂皐「私と雪根さんの仲がさらに深まった!という解釈でよろしいですね!!」
雪根サトシ「よろしくないです」
雪根サトシ「どっちかというと、敵意なんだけど」
雪根サトシ「あと、俺とあんたの関係は、日本とブエノスアイレスぐらい遠いよ」
宮坂皐「宇宙規模で見たら近所ですね」
宮坂皐「つまり、私と雪根さんは誰がどうみても仲が良いということになります」
  ほんと、支離滅裂おばさんだな
宮坂皐「ということで」
宮坂皐「なぜ、彼女が、そのリモコンを持っているのかについて」
宮坂皐「お話しますね」

〇並木道
雪根佳乃子「はぁ」
宮坂皐「あなた、雪根さんとなつさんのデート中、ずっと付いてきてましたよね」
雪根佳乃子「え・・・・・・」
雪根佳乃子「だ、誰?」
宮坂皐「ストーカー行為は外道のすることですよ」
宮坂皐「絶対にやめましょうね♡」
雪根佳乃子「あ、あなただって!」
雪根佳乃子「おにーちゃんのストーカーしてたじゃん!」
雪根佳乃子「ブーメランだよ!」
宮坂皐「クソガキが・・・・・・」
宮坂皐「生意気ですね・・・・・・」
宮坂皐「あれ?」
宮坂皐「今、なんと言いました?」
雪根佳乃子「え?」
雪根佳乃子「『ブーメランだよ!』って言った」
宮坂皐「いいえ、クソガキ、その前です」
雪根佳乃子「クソガキって辞めて!!」
宮坂皐「あぁ、すみません」
宮坂皐「クソガキでは不適切でしたね」
宮坂皐「では、訂正させていただきます」
宮坂皐「”クソ”の方がよろしかったですね」
雪根佳乃子「もっと悪くなってるよ!」
宮坂皐「でも、女の子にガキはだめでしょ・・・・・・」
雪根佳乃子「女の子にクソもダメだよ!!」
雪根佳乃子「え、えぇと」
雪根佳乃子「『おにーちゃんのストーカーしてたじゃん!』」
雪根佳乃子「のこと?」
宮坂皐「おにーちゃん・・・・・・」
宮坂皐「もしかして、あなた雪根さんの妹さんですか?」
雪根佳乃子「そうだよ!!」
宮坂皐「そ、それはすみません」
宮坂皐「申し遅れました」
宮坂皐「私、”雪根サトシ”の彼女面接を実施しております」
宮坂皐「宮坂皐と申します」
雪根佳乃子「彼女・・・・・・面接?」
雪根佳乃子「なに・・・・・・それ?」
宮坂皐「名前の通り、彼女を決める面接です」
宮坂皐「雪根サトシさんの」
雪根佳乃子「え?」
雪根佳乃子「でも、さっきデート・・・・・・」
宮坂皐「あれも面接です」
雪根佳乃子「えぇ??」
宮坂皐「面接の一環としてのデートです」
雪根佳乃子「なんだか・・・・・・かのこさぁ、よくわかんないんだけど」
宮坂皐「もし、よろしければ、あなたも参加しますか?」
宮坂皐「彼女面接に」
雪根佳乃子「え?」
宮坂皐「合格すれば、雪根サトシさんの彼女になれますよ」
宮坂皐「私公認の!!」
雪根佳乃子「でも、かのこは、妹だし・・・・・・」
雪根佳乃子「彼女なんて、無理だよ」
宮坂皐「無理じゃありません」
雪根佳乃子「え?」
宮坂皐「兄と妹でカップルなんて」
宮坂皐「ラブコメディでよくあるじゃないですか!」
雪根佳乃子「そ、そんなの、フィクションの中の話でしょ?」
宮坂皐「それが現実でも可能だとしたら?」
雪根佳乃子「え?」
宮坂皐「もし・・・・・・」
宮坂皐「雪根サトシさんを誰にも取られたくないなら」
宮坂皐「こちらをお渡しします」
雪根佳乃子「なにこれ?」
雪根佳乃子「リモコン?」
宮坂皐「えぇ」
宮坂皐「これが雪根サトシの♡です」
雪根佳乃子「えぇ??」
雪根佳乃子「どゆこと?」
宮坂皐「とにかく、これを雪根サトシさんに見せれば大抵の言うことは聴くでしょう」
宮坂皐「でも、特定のボタンを押すと、彼は死にます」
雪根佳乃子「えぇ???」
雪根佳乃子「ちょっと、話についていけないんだけど・・・・・・」
宮坂皐「なので、ボタンは絶対に押さないでください」
雪根佳乃子「ボタンいっぱいあるんだけど・・・・・・」
宮坂皐「一つも押さないでください」
宮坂皐「そして、明日、この近くにある公園に連れてきてください」
宮坂皐「そこで、面接をしましょう」
雪根佳乃子「面接・・・・・・」
雪根佳乃子「おにーちゃんと」
雪根佳乃子「デート・・・・・・」
宮坂皐「フフフ」
宮坂皐「やる気が出てきたようですね」
雪根佳乃子「まだ、よくわかんないんだけど」
雪根佳乃子「ちょっとだけ」
雪根佳乃子「やってみるよ」
宮坂皐「かしこまりました!!」
宮坂皐「お名前をお聞かせ願えますか?」
雪根佳乃子「雪根佳乃子っていいます!」
宮坂皐「かしこまりました」
宮坂皐「では、雪根佳乃子さん、」
宮坂皐「あなたは面接番号三番です」
宮坂皐「覚えておいてくださいね!」
宮坂皐「では、明日、よろしくお願いいたします」
宮坂皐「あと、さっきの金髪を呼んだのは、あなたですか?」
雪根佳乃子「うん、そだよ!」
雪根佳乃子「て言っても、呼んだらすぐに、あの二人に突進していったから」
雪根佳乃子「話してないんだけど」
宮坂皐「なんで、わざわざ・・・・・・」
雪根佳乃子「そりゃ、ハートちゃんにも見せてあげた方が良いかなって・・・・・・」
宮坂皐「ふぅん、なるほど」
宮坂皐「わかりました」
宮坂皐「では、改めて、明日はよろしくお願いします」
雪根佳乃子「う、うん」
雪根佳乃子「がんばる!」

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