オレらだって選びたい

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オレらだって選びたい(脚本)

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〇センター街
ケンジ「なぁ、アイツよくね?」
リョウタ「んー・・・ちょっとチャラすぎじゃね?」
ケンジ「そう?美人でスタイルもいいじゃん」
リョウタ「外見で選ぶと痛い目見っぞ」
ケンジ「ま、それもそっか・・・ じゃあアイツはどうよ?」
リョウタ「学生じゃねぇか!若すぎんだろ!」
ケンジ「そっか・・・」
リョウタ「若いといろいろと大変だぞ・・・ すぐ捨てられたりなんかして」
ケンジ「うわー、捨てられるのは マジ勘弁だわ・・・」
リョウタ「だろ?」
ケンジ「・・・んじゃ、アイツは?」
リョウタ「んー・・・さすがに・・・」
ケンジ「だよねー・・・」
リョウタ「年齢いってっと それはそれで苦労すんだよ、 最終的に・・・」
ケンジ「リョウちゃんさぁ、 さっきからミョーに悟り入ってっけど もしかして経験豊富?」
リョウタ「まぁ・・・10人以上?」
ケンジ「マジで!?すげー!」
リョウタ「お前は?」
ケンジ「・・・2人」
リョウタ「なんだ、意外と経験ないじゃん」
ケンジ「うっせー!」
リョウタ「・・・おい、そろそろ決めねぇと」
ケンジ「・・・だな」
ケンジ「・・・おい、あのふたりならどっちよ?」
リョウタ「・・・右」
ケンジ「うわ、カブった!」
リョウタ「ま、カブったらカブったでいいんじゃね?」
ケンジ「で、でも、それじゃ オレら兄弟になっちゃう・・・」
リョウタ「いいんじゃね? ふたり一緒も楽しそうじゃん」
ケンジ「まぁ・・・」
ケンジ「それもそっか!」
リョウタ「つーか、兄弟じゃなくて双子な」
ケンジ「・・・だな」
リョウタ「そうと決まれば早速いくか」
ケンジ「うん・・・時間ねぇしな」

〇病室のベッド
女性「赤ちゃんはママを選んで 産まれてくるなんて言うけど・・・」
女性「どうして私を選んだの?」
女性「・・・双子ちゃん」
女性「・・・なーんてね さ、授乳の準備しないと」
「・・・やさしそうだったからっす」
「おい!聞こえるって!」
「ごめん、リョウちゃん」
「もうリョウちゃんじゃねぇ ・・・現世ではメグミよ」
「女の子なの!?」

コメント

  • ストーリー展開からワードチョイスまで全て巧みで、ミスリードせざるを得ませんww
    何でしょう、この幸せなラストは……最高です!

  • ホストの客引きかと思ったら完璧なミスリードにしてやられました。読み返すとセリフが全て伏線になっていて驚きです。このあと二人はドンペリより美味しい母乳を左右から仲良く飲むんでしょうね。

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