Xヒーロー

語り部

第12話 メイク・ユア・アクション(脚本)

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〇城の会議室
  2022年 青森県 三志和市 斎王家 客間
エンチャント魔導法士「ある程度情報は揃ったが問題も多い、それをこれから話し合うとするか」
  神妙な面持ちでエンチャントが話始めようとする時、凪園が遮るように話始める
凪園無頼「はーい、その前にー腹減ったからメシ食いたいでーす」
エンチャント魔導法士「全く!なんて緊張感のないやつだ!」
キング「あ、俺も腹減ってんだよな。斎王達はどうだ?」
  斎王達もそれに賛成し、ひとまず皆で遅めの夕食を摂ることになった。
  斎王は執事を呼び、料理を作ってもらうよう頼み数十分後、皆の席に料理が配膳された
鸞「これは···カレーか。ふふっ···随分家庭的だな」
鸞「てっきりもっとお上品なものでも出てくるのかと身構えてたよ」
斎王幽羅「まぁ普段はみんなの意見聞いてそれを作るって感じなんだけど、時間も時間だし···母さんのレシピのカレー作ってもらったんだ」
キング「まぁ食わしてもらってる手前文句は言わねえけどよ···」
キング「エンチャントじいさん、食えるか···?」
エンチャント魔導法士「まだそこまで歳食ってないわ!カレーぐらいささっと食ってやる!」
フェード「怪しいモンだな、まぁひとまず···頂くとするか」
  皆が手を合わせ『いただきます』と言うと同時に食事を始める。そして食べながら今後の行動について話し合いが成される
エンチャント魔導法士「やりたい事を整理するぞ?」
エンチャント魔導法士「最終的には海路か空路でアメリカ入りをし現地で情報を集める」
エンチャント魔導法士「協力者が必要だがアメリカに知り合いがいるやつは?」
フェード「紅色派の民主派が何人かいる」
フェード「ただ雪月頼の遺言通り氷帝に協力を仰ぐならやめた方がいいかもしれない」
フェード「紅色派の民主派は少数で全員アメリカ北部にいるが」
フェード「イリノイ州は南部だから道中が危険すぎる」
斎王幽羅「婆ちゃんの仲間がアメリカに逃げてきてるけど消息はわかんない···」
斎王幽羅「正直死んでるかもしれないから俺も望み薄かも···」
キング「アメリカに変化武器が何人かいたはずだ」
キング「そいつらが何処にいるか分かれば協力はしてくれるだろ。まぁ···あんま逢いたくはねえが」
エンチャント魔導法士「ではひとまずアメリカ入りした時、雪月頼の仲間と変化武器を優先的に探しつつイリノイ州に向かう形でいいな」
エンチャント魔導法士「次にどうやってアメリカに向かうかだ。警察に追われている今、空港も港も警察が張っている」
エンチャント魔導法士「何かに『紛れる』か『秘密のルート』でもあればいいが···心当たりは?」
  皆一斉に静まりかえる、さすがにそんなルートはないと分かっているからである。そしてエンチャントが長考を始める
キング「なぁ、普通の密入国ってどうやるんだ?」
鸞「大型貨物コンテナに紛れるのが一般的だな、出国と入国の際税関に通して貰えるよう口利きをしておいて」
鸞「検査の時『問題ありませんでした』って事にすればいいからな。まぁ実際難しい話ではあるが···」
キング「ふーん···映画とかでよく見る偽造パスポートと変装でどうにかならねえのか?」
鸞「海外ならそれもありだが日本から出るとなると、もうひと工夫必要だ」
鸞「エンチャント、アメリカに行く方法は後から考えないか?ひとまず目の前の課題を片付けたい」
エンチャント魔導法士「警察のこともあるからあまり先送りにはしたくないんだがな···まぁ、仕方ないか···」
エンチャント魔導法士「まずは大筋の目的は『アメリカに行き妊婦の腹の中に居たはずの赤子』の行方」
エンチャント魔導法士「その過程で紅色派、ロシア正教の行動の目的とアメリカに安全に渡航する方法」
エンチャント魔導法士「そして···そのふたつの組織に加えアメリカでクローン研究をしている組織の壊滅。こんなもんか?」
斎王幽羅「フェードは··· ··· ···いいの?紅色派の壊滅に手を貸す事になるよ?」
  フェードは斎王に向け柔らかな笑顔を見せながら「私が奉仕するのは中国であって紅色派ではない。」と語った
  斎王はそんなフェードの姿を見て『これが彼女の決意なのだろう』と思い、ありがとう。と一言返す
斎王幽羅「ひとまず···まず近い目標から行こう。北海道が近いからロシア正教について探ろう、エンチャントさん」
エンチャント魔導法士「うーむ···そうしたいのは山々だが···情報がゼロに等しい。ひとまず、魔術協会の時の教会に行ってみるしかないな」
斎王幽羅「場所は?」
エンチャント魔導法士「千歳だ。北海道の中央から左斜め下らへんにある」
鸞「空港が近いな···どうする···?警察はまだ北海道まで手は伸ばしてはいないだろうが、時間の問題だぞ?」
斎王幽羅「行こう、千歳。そこでロシア正教の情報を集めよう」
  To Be Continued···

次のエピソード:第13話 教示分裂

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