第五話 面接番号二番 ギャップ少女 なつ夏喜 その2(脚本)
〇オーディション会場(物無し)
宮坂皐「あなたが雪根サトシさんを・・・・・・失敬、間違えました。変人さんの彼女になりたいと思った理由はなんですか?」
なつ夏喜「そっ、それは、言いたくありません・・・・・・」
そりゃ、そうだろうよ
ていうか、俺もそれを聴くのは胃痛がするんだよな
宮坂皐「なるほど」
宮坂皐「確かに、人間誰しも、言いたくないこともありますよね」
宮坂皐「でも、」
宮坂皐「減点はさせていただきますね!!」
なつ夏喜「え・・・・・・」
雪根サトシ「そういうの、直接言うことじゃないだろ・・・・・・」
宮坂皐「では、次の質問に入りますね」
宮坂皐「では、あなたが雪根サトシさんを・・・・・・失敬、間違えました。変人さんと付き合ったさい、してあげたいことはありますか?」
雪根サトシ「もうそれ、いいから!!」
なつ夏喜「す、すみません。それって具体的には??」
宮坂皐「そうですね、例えば、料理とか・・・・・・ですかね?」
宮坂皐「そんな風に、なんでもいいので、あなたが雪根サトシさんにしてあげたいことを教えてください」
なつ夏喜「ご、ごめんなさい。私なんかには、なにも・・・・・・できないです」
宮坂皐「なるほど」
宮坂皐「では、少し、状況を変えてみますか」
雪根サトシ「え?状況??変える?どゆこと?」
宮坂皐「明日、雪根さんと、なつさんでデートしましょう」
宮坂皐「状況が変われば、なつさんの魅力がもっと顕著に表れるかもしれません」
?????
なつ夏喜「そ、そんな、いきなり」
雪根サトシ「そ、そうだよ!そんないきなり!」
宮坂皐「雪根サトシ、あなたに拒否権はない」
爆ぜたくないよぉ
ていうか、何か、大事なことを忘れているような気がするんだけど・・・・・・
気のせいか??
〇教室
A子ちゃん「ねぇ、佐藤ちゃん」
佐藤恋心「なに??」
A子ちゃん「明日、あの人家に連れ込むんでしょ?」
A子ちゃん「雪根くん・・・・・・だっけ??」
佐藤恋心「そうだけど、でも!連れ込むって、言いかた!」
A子ちゃん「あーごめんごめん」
A子ちゃん「はぁ、でも、これで・・・・・・佐藤ちゃんも、彼氏持ちか・・・・・・」
佐藤恋心「だーかーらー!違うって言ってるじゃん」
A子ちゃん「顔あかくなってるよ!」
佐藤恋心「うるさーーーーーーい!!!」
佐藤恋心「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇ」
A子ちゃん「怖いよぉ」
佐藤恋心「ご、ごめん」
佐藤恋心「でも、ホントに違うから!」
A子ちゃん「あーそういえば、その雪根って人、さっき、女の子と楽しそうに話してたよ!!」
佐藤恋心「はぁ?」
A子ちゃん「じょ、冗談だよ!」
A子ちゃん「今、焼きもち!焼いたでしょ!!」
A子ちゃん「やっぱり、そうじゃん!!」
佐藤恋心「むぅぅ」