妖怪探偵アムロ

ミレティー

第7話 隠された過去(脚本)

妖怪探偵アムロ

ミレティー

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〇汚い一人部屋

〇黒
「助けて・・・・・・」

〇手
ロア「助けて〜!」

〇汚い一人部屋
アムロ「はっ!」
アムロ「ハァハァ・・・・・・」
アムロ「・・・・・・」
アムロ「またあの夢か」

〇ツタの絡まった倉庫

〇アジトの一室
アマロ「”アレ”はどうなってる?」
牙馬「まだ目星が見つからない」
アマロ「まぁゆっくりやろう」
彼女「どうも」
牙馬「この前はご苦労様」
彼女「えぇ」
アマロ「大した子だよ まさか自分の好きな彼を殺すなんてさー」
彼女「彼が私を愛してくれないのが悪いのよ」
彼女「あの男、勿体無かったな〜 もっと遊びたかった」

〇黒
  彼を私だけのモノにしたかった。けど、
  どれだけ好意を抱いていても届くこと
  はない。
  だったら・・・

〇怪しい実験室
彼女「彼、結構イケてたのに」
牙馬「用が済めばもう利用価値はない」
牙馬「それに、君にとっては幸福だろ?好きなやつを消してたいっていう君の願いを僕がかなえてあげたんだから」
彼女「ありがとう」
牙馬「君が自分の手で消す事だって出来ただろ?」
彼女「・・・・・・・・・」
彼女「出来ない・・・」
牙馬「大切に思う人だけは消せないか・・・ 変わらないな」

〇アジトの一室
アマロ「しっかし驚いたよ まさか大好きな彼を殺しちゃうなんてさ」
彼女「私を愛してくれないあの人が悪いのよ」
アマロ「おぉ怖っ!」
牙馬「君は殺しの才能があるね」
彼女「あなたたちもなかなかのモノよ」
アマロ「言うねー」
牙馬「・・・っで?次はどうする?」
アマロ「まずは様子見と行こう」

〇黒
  お前に会えるのが楽しみだな。アムロ

〇アパートの前

〇店の事務室
朝夢ミキ「アムロー」
朝夢ミキ「まだいないみたいね」
朝夢ミキ「うん?」
朝夢ミキ「ファイル? もしかして、アムロの・・・」
朝夢ミキ「ダメダメ!これは大事な物」
朝夢ミキ「うん?」
朝夢ミキ「わぁー凄い美人」
朝夢ミキ「ひょっとして、アムロの彼女とか」
朝夢ミキ「やっぱり気になる・・・」
朝夢ミキ「ちょっとだけね。 アムロが来る前に隠そう」
  氷川ロア 死亡確認
朝夢ミキ「しっ死亡!?️」
朝夢ミキ「さっきの女性だ」
朝夢ミキ「・・・・・・・・・」
  これは、俺と彼女の記録である。

〇学校の校舎
  俺とロアは付き合って1年経っていた
アムロ「ロア」
ロア「アムロ」
  俺たちは、毎日幸せで楽しい日々を過ごしていた。
  だが、その時間は永くは続かなかった

〇魔法陣のある研究室
  怪しい連中がロアを拉致し、何かの実験体として使っていた
  妖気と人間の正気を混ぜ合わせ、新たな種の存在を完成させる研究らしい

〇怪しげな祭祀場
  奴らはロアを利用して、
  禁断の儀式を開いた
  魔妖陣の中から出現した
  無数の赤い手がロアを
  地獄へと導いていく。
  俺は、彼女を救おうと必死に
  手を伸ばしたが・・・・・・

〇手

〇古びた神社
  気がつくと、
  俺は神社の前で倒れていた
  彼女の兄が駆けつけた時には、
  ロアの姿はどこにもなかった

〇黒
  俺は『妖怪探偵』になる!
  探偵として活躍して妖怪を退治すれば、
  奴らの情報が得られることができると

〇店の事務室
  ここにその記録を記す。
朝夢ミキ「こんなことがあったなんて・・・・・・」
  私はアムロのことを
  何一つ分かっていなかった。
  アイツは、私を救ってくれたのに・・・・・
朝夢ミキ「あれ?まだ何か書いてある」
  PS.
  これを見たやつは容赦しない。
  (見たら、終わりと思え)
朝夢ミキ「まっまずい!急いで隠さないとっ!!」
朝夢ミキ「はっ!?️」
アムロ「悪い、ドラマ見すぎちまってさ」
朝夢ミキ「あっアムロ」
アムロ「どうした?」
朝夢ミキ「なっなんでもない」
アムロ「ん?」
アムロ「お前、コレ見たのか?」
朝夢ミキ「みっ見てない!」
アムロ「そうか」
朝夢ミキ「あっ!これ落ちてた」
アムロ「サンキュー」
アムロ「・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「その人、もしかしてアムロの彼女?」
アムロ「なんで分かった?」
朝夢ミキ「えっ?」
アムロ「やっぱり見たんだな」
朝夢ミキ「いや〜」
朝夢ミキ「たまたま引き出しの中開けたら出てきて、 どうしても気になってつい・・・・」
アムロ「読むなよ」
アムロ「人の物、勝手に読むんじゃねぇ!」
朝夢ミキ「そうだよね?ごめんなさい」
アムロ「・・・・・・」
朝夢ミキ「その人、妖怪に殺されたの?」
朝夢ミキ「何か不思議な力を持っていたから、 狙われたんでしょ?」
朝夢ミキ「もしかして、彼女のために?」
アムロ「・・・・・・」
朝夢ミキ「なら、私にも手伝わせて! 妖怪退治は私のせ──」
アムロ「やめろ・・・」
朝夢ミキ「えっ?」
アムロ「お前には関係ないだろ!!️」
朝夢ミキ「アムロ・・・・・・」

〇女性の部屋
朝夢ミキ「やっぱり勝手に見なきゃ良かった・・・」
朝夢ミキ「私、馬鹿だ・・・・・」

〇部屋の扉
ミキの父「ミキ?飯できたぞー」
「ごめん。独りにして・・・」
ミキの父「・・・・・・・・・」
ミキの父(アイツが泣くなんて、何かあったのか?)

〇線路沿いの道

〇店の事務室

〇線路沿いの道
アムロ「・・・・・・・・・」
アムロ(少しいい過ぎたかな・・・)
「あれ?アムロさん?」
すみれ「お久しぶりです」
アムロ「すみれちゃん!元気だったか?」
すみれ「はい」
すみれ「どうしたんですか?こんな時間に」

〇レトロ喫茶
すみれ「そうだったんですか。 あなたの彼女さんは・・・」
アムロ「分かってるんだ。 アイツに悪気はないって」
アムロ「けど・・・・・、 あの事件だけは俺一人でやる。 そう決めてるんだ」
アムロ「俺の事情にアイツを巻き込みたくない」
すみれ「ミキちゃんはきっと、 アムロさんの事が心配なんですよ」
アムロ「ミキが俺を?」
すみれ「実は昨日、ミキちゃんと会ったんです」

〇シックなカフェ
朝夢ミキ「私、アイツのこと何もわかっていなかった」
朝夢ミキ「いつもふざけてばかりで何を考えてるのか、 なんで何も話してくれないのか、」
朝夢ミキ「妖怪退治は私の専門。 だけど・・・」
朝夢ミキ「人を守っていたのは・・・、 アムロだった」
朝夢ミキ「誰かの心に寄り添って勇気を与えてくれる、 アイツが羨ましかった」

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