8 二人で作る未来(脚本)
〇大学の広場
数日後、俺は大学2年生と成り、何時も通りの平凡な毎日を送っていた。心オープンワールドが終了して少し淋しい気も有ったが、
パートナーが居てくれるからそこまで重症では無かった。
女生徒1「神代君!お早う!」
神代昂輝「あ、お早う!」
女生徒2「お早う神代君、最近また面白そうなゲーム見つけたそうね」
神代昂輝「あぁ、心マジックスクール。魔法使いに成って冒険するゲームなんだ」
女生徒1「魔法使いなんて楽しそうね!ねぇ、神代君って心オープンワールドってゲームの上級者だったんでしょ!?今度私達にも」
女生徒1「ゲーム教えてよ!」
俺が同期の女子と話してたら、後ろから聞き覚えの有る声が聞こえた。
霧島梓「すみません先輩方!神代さんは今忙しいんです!要件が有るなら私を通して言って来て下さいね!」
神代昂輝「お、おぉアズ!そんな引っ張らないで!自分で歩けるから!」
アズは俺を見つける成りして女子達から俺を引き離した。
女生徒2「あらあら、怒らせちゃった」
女生徒1「神代君、何時の間に彼女作ってたんだね」
その後、俺はアズにみっちりと説教されていた。
霧島梓「コウ君!私と言うパートナーが居ながら他の女と話すってどう言う了見かな?これって立派な浮気だよね?」
神代昂輝「安心しろ、ちょっと話してただけだから」
霧島梓「コウ君には私が居るって事忘れないでね!でも迂闊だったわ。まさかコウ君がこんなにモテるだなんて」
神代昂輝「まぁ、何だかんだ勉強出来てるのはカズが居てくれたお陰だし」
心オープンワールドが終わった後、カズは就職先も自分が居る所が良いと言って来たが流石に断った。ゲームだけで無く、
リアルでも俺を勧誘するとは思わなかったが、カズの仲間に聞いた所、あいつは俺に自分の実力を認めて欲しく、内心俺を心配
してたとの事だった。性格は合わないが、何だかんだ言って、俺とあいつは友達なんだなと、心の中で思った。
霧島梓「兎に角!コウ君はこれから別の女と話す時は最小限で終わらす事!私以外から誘われても絶対断る事!」
神代昂輝「分かった!善処するから!」
霧島梓「今日は罰として課題全部終わらせたら心マジックスクールで私と一緒のグループに成る事!どれもこれも破ったら許さないからね!」
神代昂輝「あぁ、約束するよ」
おっさんを助けたあの日、今思えばそこから俺の冒険は始まったんだなと思った。おっさんだと思ったら女の子で、
その娘は心から前向きで、一緒に過ごしてる内に好きに成ってた。これから先を二人で作って行くと成ると、リアルでもゲームでも、
それが楽しみで仕方が無かった。俺とアズの冒険は、心オープンワールドのラストミッションをクリアした時に、本当の意味で
始まったんだと、心の中でそう思った。
ご視聴有難う御座いました。