蜂須賀陽菜②(脚本)
〇林道
男の子「いやだっいやだ!行きたくない」
役員「こらこらっ・・・ダメだよぉーおじさん達と一緒に行かなきゃ」
役員2「困ったねぇ・・・全焼した火事の家の子だから警察で事情聴取したそうだけれど、錯乱してて何も掴めなかったらしいんだよ」
役員「あの夫婦、かなりアウトローで人を避けていたから身寄りも親しい人も居なかったそうだ」
役員2「まだ6歳だし錯乱するのも無理はないか・・・」
役員「怖くないよ。これから行く新しい施設、お家はお友達が沢山いるんだよ」
〇レンガ造りの家
施設の園長「はいは〜い♪皆、新しいお友達の紹介だよ」
施設の園長「さぁ!自分の名前、皆の前で言えるかな」
男の子「久保・・・久保銀次です。 よろしくおねがいします」
施設の園長「はい!よく言えました♪ 皆も仲良くしてあげてね」
「はぁ〜い♪♪」
〇レンガ造りの家
ケタ・・・
久保銀次「ケタケタケタケタケタケタケタ♪」
久保銀次「ふふっ」
〇ゆるやかな坂道
蜂須賀陽菜(っ・・・いけない。昨日、夜ふかししてゲームして寝坊なんて言えない)
蜂須賀陽菜(とは言ったものの・・・)
蜂須賀陽菜(もう2時間オーバーなんですけどね。 このまま耽って帰ろうかな・・・)
蜂須賀陽菜「っとと!」
蜂須賀陽菜「すみません!曲がり角でぶつかるなんて」
外村秀匡「・・・」
蜂須賀陽菜「あっ外村くん!?」
外村秀匡「こんにちわ!覚えてくれていてありがとうございます。蜂須賀さん遅刻ですか?」
蜂須賀陽菜「そうなんだよね〜なんかもうグダグダ過ぎ・・・」
外村秀匡「あはははは」
蜂須賀陽菜「いやいやいや、そういう外村くんも遅刻じゃない!笑ってる場合じゃないしょ」
外村秀匡「・・・・・・」
蜂須賀陽菜「ん?」
外村秀匡「いえいえ、僕は元からソコで働いてないですよ(笑)どうせ遅刻ですし、どうでしょ?僕と遊びませんか?」
え?何このくったくのない曇りなき瞳は。
私は純粋そうな子にウソを付かれたショックと、それ以上に彼の優しい瞳に「怒り」という感情が一切沸かなかった
蜂須賀陽菜「私こーみえて、婚約者いるの!あなたと遊んでたら誤解されるしいい」
外村秀匡「勿論、承知の上でのお誘いですから」
・・・私誰にも婚約者がいるって言ってない!
蜂須賀陽菜「で、ドコ行くっての?ホテルとかって言ったら怒るよ」
な、なんで承諾してるの私・・・!
ダメだ、彼から、彼の視線から逃れられない。多分ホテルて言われても断れない
外村秀匡「ここ・・・人通り少ないんスよね」
外村秀匡「今だ!」
蜂須賀陽菜「え・・・?」
ヤンキー風な男「っと・・・動くなよ!眠ってもらうぞ」
な・・・に・・・
私は薄れゆく意識の中で取り返しのつかない事態になっていたのに気がついた。
〇小さい倉庫
ここはドコ・・・私眠らされて。
蜂須賀陽菜「はっ!」
ヤンキー風な男「やれやれやっと起きたかいお姫様」
蜂須賀陽菜「なんなの?何あなた達は何者?」
ヤンキー風な男「そう怯えるなよ。これからは怯える事もなく楽に過ごせるよ。まー楽かどうかは分からねぇけど」
ヤンキー風な男「あっちを見な」
蜂須賀陽菜「!!!!!!!!!!!!」
ウソ!どうして・・・
日向正人「・・・・・・・・・むっ・・・うぅ・・・」
正人!
さるぐつわを噛まされて喋れない。
何で?どうしてここにいるの
ヤンキー風な男「色々と足が付いても困るしさ。先に来てもらったのさ」
蜂須賀陽菜「正人ぉぉぉ!!」
ヤンキー風な男「だいじょうぶさ。そいつもアンタも殺しはしない。 けどな」
蜂須賀陽菜「ひっ・・・」
ヤンキー風な男「俺がたっぷり可愛がってやるぜ」
私はそれからこの男に恥辱の限りを尽くされた・・・
外村秀匡「・・・」
奥には外村くん・・・いや、悪魔が私にされている性的暴行を静かな瞳で撮影している
・・・・・・・・・何時間経ったのかな?あの男の性欲が凄まじく私は最初の数十分以外は無抵抗にされるがままだった
日向正人「うっ・・・うううー」
正人の目の前で・・・私はどうしたら・・・私達はどうしたら許してくれる?
蜂須賀陽菜「私が・・・私達が何をしたって言うの・・・お願いもう帰して」
帰れないんだろう・・・無事に帰れても、もう正人とは一緒にいる資格なんてない。
いっそ死のう
外村秀匡「まだこれからですよ?仕事が上手いあなたの事だ。これから沢山良い仕事をしてもらいますよ!」
ん・・・・・・がぁぁぁ!
ゲホッ、ゲホッ。
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