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ドクダミ

雪代セリ②(脚本)

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〇可愛らしい部屋
  あれから仲良くなった外村くん
  何だかんだで毎日メールをしているし、たまに電話もする
  お互いの学校であった話。共通の人の話。晩ごはんやらの他愛ない話。
  べ、別に恋愛とかそんなんじゃない!
  けど彼からの連絡の日々が私のモチベに繋がっていたのは確かだった。
雪代 セリ(ふぅ・・・流石にそろそろ勉強しなきゃやばいよなー。外村くんには勉強頑張ってるってウソばっか言ってる)
雪代 セリ(うん!明日から!今日はもう寝る。私は明日から本気出して頑張れる子だし充電充電)
  (ホントだめだな私は・・・誰よりも分かってる)
  ♫♫〜♫♪
雪代 セリ(ん?外村くん?オヤスミーって内容かな? 電話だ)
雪代 セリ「はい!もしもし。そろそろ寝るよって私もメールしようとしてたよ〜」
「「外村」うん。なんか昼寝したから眠れるか分からんくてさー。ちょっとセリの声聞いたら寝れるかなって」
雪代 セリ「もう何なのさ〜子守唄代わりかい!」
「明日、日曜じゃん?もし良かったら久々に遊ばない?なんかしたい事や見たいもんあるかな?あっ勉強で忙しいか(汗)」
雪代 セリ「ううん!全然暇だよ。どうしよ?特に何もないけどまたそっちの街行こうかな」
「そぉ?じゃあ1時に駅で待ち合わせしよか〜それからテキトーに決めようよ。セリと話してるだけで多分楽しいからさ」
雪代 セリ「分かった!3ヶ月ぶりだね♪毎日やりとりしてるからすごい近い人みたいだよ」
  外村くんからの誘い!
  楽しみだなぁ〜話す事たくさん♪
  あんなに話してても尽きないから毎日楽しいよ

〇田舎の駅舎
  ──翌日 AM13:00──
雪代 セリ(はぁ・・・未だ暑いと思ってたのに秋かな。肌寒い。長袖の人もいるし季節感ないな自分)
雪代 セリ(いちお歯はしっかり磨いたし、コロンも付けてきたんだから!)
雪代 セリ(って何考えてるんだ自分!)
外村 秀匡「おすぅ〜!」
雪代 セリ「ひゃぁ!」
外村 秀匡「何その痴漢見た様なリアクション?」
雪代 セリ「ごめんごめん!急だったから(汗)」
外村 秀匡「んだよ〜せっかくデートでオシャレしたのにさ(笑)」
雪代 セリ「デート!!」
外村 秀匡「ん?そうだよ?嫌か?」
雪代 セリ「い、嫌とかそんなんじゃなくてさ、外村くんてほら彼女とか・・・」
外村 秀匡「いないよそんな人」
  そ、そうか・・・毎日やりとりしてるのに外村くんの事、意外と知らない事が多い。聞き上手な分、自分の事をほとんど話さないし
雪代 セリ(割と女の子と頻繁にデートして馴れてるのかもね。私もその1人に昇格ってとこかな)
外村 秀匡「とりあえずメシでも食べようよ?この近くの店おいしいトコあってさぁ! etc・・・」
雪代 セリ「そうだね!私もお腹すいたし」
  それからご飯を食べて電話で話したような他愛ない話をたくさんした。
  すごく安心する人。恋とか男じゃなく大切な人。なんかもっと大きな存在
  きっとこういう人に触れ合う事に憧れていたんだな私は
  他愛ない話をしながら何か分からない気持ちで泣きたくなった。ずっと横に居たい

〇見晴らしのいい公園
外村 秀匡「誘ったくせにこんなトコくらいしか連れて来れなくてごめんな」
外村 秀匡「肌寒くなってきたし、セリ寒いんじゃない?」
雪代 セリ「う〜ん。少しね。でも平気」
外村 秀匡「そか〜俺あんま寒くないから上着、着なよ!」
  ふふっ。寒いって言ってたじゃん
外村 秀匡「ほら」
雪代 セリ「わっ」
雪代 セリ「ありがとう!」
外村 秀匡「・・・・・・・・・」
雪代 セリ(良い匂い・・・)
雪代 セリ(いいかんじ)
雪代 セリ(・・・・・・・・・・・・・・・)
  膝枕?外村くんが私を見つめる。
  外村くんの瞳に吸い込まれそうになる・・・
  ダメだ。何も考えられない・・・私あなたが好きになる
雪代 セリ(zzzzzzz・・・)
  私は良い匂いと最初の少しの緊張。恥ずかしいけど仕込んで気合の入れたオシャレの疲れかな?
  安心して睡魔に落ちる自分がいた。外村くんの膝の上?
  もう少しこうして睡魔とこの状況に甘えていたい
  もう少しだけ・・・でもこの幸せの前に違和感を感じれば良かった。いや違和感等なかったから安心したのだろう
  この先の地獄を見るまでは

〇黒
雪代 セリ(えっ?寝てた?)
「「???」やっと起きたかクソ女!」
雪代 セリ「誰?外村くん? 暗い・・・何?えっ」
  真っ暗で寒い。かけてもらった上着もない?
「「???」何幸せ気分なんだよ!目ぇさましな!」
  灯りが灯される

〇花火倉庫
ヤンキー風な男「よぉ。ねーちゃん」
陰気な男「今日のエサってコレの事かよ?」
雪代 セリ「何・・・あなた達。ここ何処なの?? ねぇ。ねぇってば」
ヤンキー風な男「ここは○○倉庫だよ!時刻は夜の12時前ってトコ」
陰気な男「ふぁぁ〜ねみぃ・・・」
雪代 セリ「何?なんで?何でこんなトコいるの?外村くん・・・私と一緒にいた男の子はどこなの?」
ヤンキー風な男「あぁん?そいつぁ俺達が脅して消してやってお前だけ連れてきたんだよ!」
ヤンキー風な男「くそ重たい体しやがって! 運んだ俺の身にでもなってみやがれこのクソ女!」
陰気な男「薄々これから何が始まるか分かるよねぇ・・・?」
雪代 セリ「や、やめて・・・近寄らないで!お願い。 外村くん」

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