〇屋敷の大広間
ステラ・アンダーソン「一体何の騒ぎだ!!!!」
レオナルド・ストライダー「マ、マスター・・・ アイリとオーシャンハートが・・ 剣と魔法の殴り合いを始めてしまいました・・・」
ステラ・アンダーソン「な!? 彼女たちは何をやっているんだ!!!」
ステラ・アンダーソン「いやそれどころではない!! 星水の騎士団のマスターが来た!! お前たちは逃げろ！」
レオナルド・ストライダー「俺は前線にでます!! マスターやほかの方たちを逃がしてください！」
レオナルド・ストライダー「え・・・あのふたりはどこへ・・・」

〇寂れた村
ルーカス・アクアマリン「君たちを傷つけたくないんだ。 頼む・・・降参してこっちにきてくれ・・・ 彼女のためなんだ」
ミラ・ラミレス「断る!!! あの女に惑わされてるお前たちの言うことなんか聞くものか!!!」
ミラ・ラミレス「お姉ちゃんを返して!!!」
ルーカス・アクアマリン「・・・だったら仕方がないな ここで粛清する」
リナ・ラミレス「ミラ!! 逃げて!!!」
ミラ・ラミレス「リサねぇ!!!」
「え・・・」
「おい、そこの屑野郎！」
ルーカス・アクアマリン「屑野郎・・・だと？」
アイリ サキ「あんた以外の誰に言ってるんだよ。 この馬鹿野郎が。 女蹴り飛ばすやつがいるかってんだ」
マリア・オーシャンハート 「見損なったっす。マスター・・いや団長。 そんな人とは思わなかったす」
ルーカス・アクアマリン「そうか・・・ マリアも僕にあらがうのか・・・ 二人まとめて・・・」
「お前（団長）がくたばればいいんだよ（すよ）!!!!!!!」
ルーカス・アクアマリン「な・・・なんで 僕が・・・負けて・・・」
「あたしらの勝負邪魔したやつは誰（すか）!!!! 全員まとめて覚悟しやがれ（っすよ）!!!!」

〇寂れた村
アイリ サキ「これで全員かしらね・・・ ったく、人の勝負の邪魔してんじゃないわよ。これだから脳筋どもは」
マリア・オーシャンハート 「ほんとっす。 でも・・・あんたは味方ってことは分かったすから・・・いいっす」
マリア・オーシャンハート 「さっきは急にごめんなさいっす。あんなこと言って・・・」
アイリ サキ「あんなことって？ 別に気にしていないわよ？ てかその前に・・」
アイリ サキ「てめぇらさっさと起きろや!!!! この脳筋ども!!!! 洗いざらい全部吐いてもらうからな!!! 覚悟しとけ！」
ルーカス・アクアマリン「ここは・・・僕は一体・・・」
アイリ サキ「あ”ぁ？ やっと目が覚めたか」
マリア・オーシャンハート 「団長。おはようございますっす。 今の状況分かるっすか？」
ルーカス・アクアマリン「何で僕は簀巻きにされているんだ・・・？ たしか、ナナに頼まれて悪いやつらがいるからって・・・」
マリア・オーシャンハート 「どういうことっすか？ 私らは、団長をはじめ皆おかしくなったから逃げたんすよ」
アイリ サキ「洗脳解けたみたいね。 そのナナの方が悪役だわ。馬鹿が」
ルーカス・アクアマリン「では、僕たちはみんな彼女に操られて仲間を攻撃したのか・・・ なんて不甲斐ない。すまなかった」
マリア・オーシャンハート 「団長のせいじゃないっす・・・ あの女は異世界人すから うちらじゃ太刀打ちできないんす」
ルーカス・アクアマリン「で、でも彼女もきっと何か理由があってこんなことをしているのだろうから・・・ しっかりとはなしをすれば・・・」
アイリ サキ「あんたは馬鹿なの？ 今自分が置かれてる状況理解しな。 ここで首切られても文句言えないんだよ」
アイリ サキ「はぁ・・・阿呆の相手をするのも疲れるから放っておきなさい。 私姉妹の方見てくるからよろしくね」
マリア・オーシャンハート 「団長・・・ ナナ・フェアリーズはこの世界にはいちゃいけないやつなんす・・・」
マリア・オーシャンハート 「あたしら皆、あの女から大事な場所も人も奪われたっす。 もう嫌っす。大事な人を奪われるのも・・・何もかも嫌っす」
ルーカス・アクアマリン「っ・・・だが、 彼女はこの世界に落とされた身だ。 きっと訳があってこんなことしているんだろう？」
ルーカス・アクアマリン「だから・・・彼女を傷つけるのは・・」
マリア・オーシャンハート 「団長から・・・マスターからそんな言葉聞きたくなかったす・・・」
マリア・オーシャンハート 「私達はあの女を捕まえます。 法的に裁かれないといけないことをナナ・フェアリーズはしたから」
ルーカス・アクアマリン「そうか・・・負けた僕が何も言うことはない。口を割る気もないことはわかっているな」
マリア・オーシャンハート 「さよならっす。 団長」