彼女面接!! 俺の恋人を面接で決めることになってしまった……

鉄火キノコ

第一話 面接についてのご案内と注意事項(脚本)

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〇オーディション会場(物無し)
宮坂皐「というわけで、今回の面接について、ご説明させていただきます」
雪根サトシ「え?面接?」
  俺は雪根(ゆきね)サトシ。さっきまで、授業中に睡眠学習と洒落込んでいたのだが・・・・・・
  目を覚ましたら、こんなよく分からない会議室みたいなところに座らされていた。
  いったい何があったのか・・・・・・
宮坂皐「面接の概要としましては、雪根サトシ、あなたの”彼女”を面接で選びます!!」
雪根サトシ「面接?彼女?・・・・・・え?」
  俺の目の前にいるのは、宮坂皐(みやさかさつき)。俺のクラスメイトだ。クラスメイトのはずだ・・・・・・
  しかし、よく見ると、制服ではなく”スーツ”?を着用している。
  しかも・・・・・・面接?なんのことだ?
雪根サトシ「あの~~?」
宮坂皐「はい、どうしましたか?雪根サトシさん」
雪根サトシ「なんか、面接とか、彼女とか、聞こえたんだけど?俺が寝ぼけてるのかな?」
宮坂皐「いいえ、確かに言いました。ただ今から、あなたの恋人をつくるために、面接を行ないます」
  ?????????????????
雪根サトシ「ちょ・・・・・・ちょっと、意味わかんないんで、帰らしてもらうわ」
雪根サトシ「えええええええ!?!?」
  俺が教室を立ち去るために、椅子から腰を上げた瞬間、俺の座っていた椅子の横にあった椅子が、バン!!という音を立て爆発した。
  俺は、咄嗟に、両腕で顔面をガードし、けがをすることはなかったのだが・・・・・・
雪根サトシ「なぁ・・・・・・なあ!!何が起こったんだよ!!!!」
宮坂皐「あなたの体には、リモコン操作で爆発するマイクロチップが埋め込まれています」
宮坂皐「今みた、椅子の二の前になりたくなかったら、再度着席することをオススメします」
雪根サトシ「ま、マジかよ。てか、マイクロチップって・・・・・・ホントに入ってんのか・・・・・・」
宮坂皐「もちろんです!!あなたが寝ている授業中に入れました!」
宮坂皐「ささ!!爆発したくなかったら、すぐさま座ってくださいね!!」
  俺は、粉々になった横の椅子を眺めながら、先ほどいた席に、不承不承着席する。
雪根サトシ「なぁ、こんなの先生に見つかったら・・・・・・」
  さっきの爆発音を聞いて、誰かが駆けつけてくれるはず・・・・・・
宮坂皐「大丈夫です!!先生は全員、金でつるか、爆弾で脅すかしてますから」
宮坂皐「あと、もし事情のしらない生徒が来たらドッカーン♡です」
宮坂皐「ご心配には及びません!!」
  こいつ、やべぇ。マジでやべぇ。
雪根サトシ「てか、どっちかというと、俺自身の身の安全を心配してるんだが・・・・・・」
宮坂皐「大丈夫ですよ!!脱走しないかぎりはね♡」
宮坂皐「もし、再度ここから出ようとしたら・・・・・・」
宮坂皐「これでドカン💥です」
  彼女は、まさに、死んだ魚のような目をして、右手にもっているリモコンを見せつけてくる。
  ていうか、このリモコン、テレビのリモコンじゃね・・・・・・
宮坂皐「爆(は)ぜたくなかったら、妙な動きはしないでくださいね♡♡」
  こいつ、やべぇ。マジでやべぇ。
雪根サトシ「ていうか、俺、受験生なんだけど」
雪根サトシ「彼女つくってる暇ないんだけど」
宮坂皐「受験生なら、勉強してる暇があったら恋愛してください」
  ???????
雪根サトシ「ねぇ?何言ってるの?ていうか、マジで俺第一志望校「E」判定なんだけど」
雪根サトシ「マジで勉強しないと・・・・・・」
宮坂皐「はい、ということで、面接を始めますね!!では、面接番号一番の方、お待たせ致しました。どうぞ!!」
雪根サトシ「ねぇ?人の話聞いてた??」
雪根サトシ「・・・・・・」
  こうして、最悪の面接が幕を開けてしまった・・・・・・

次のエピソード:第二話 面接番号一番 勘違いポンコツ 小田浜ゆり その1

コメント

  • 初回から怒涛の展開でびっくりしました笑
    爆発にマイクロチップと絶対に逃がさないという意思を感じました。これからどうなるのか気になります☺

  • 宮坂さんの壊れっぷりが、このトンデモな設定とマッチして楽しいですね!受験生のサトシくん、授業中の睡眠学習と、彼女面接、どちらが罪深いのでしょうかねww

  • 主人公が突然不条理な状況に置かれてパニックになるソリッドシチュエーションスリラーものが大好きな私としては次の展開が楽しみで仕方ありません。ジャンルは「恋愛」ですが、今のところ恋愛に発展しそうな要素ゼロですね。どうなることやら…。

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