作者実話怪談

おけの

工場の更衣室(脚本)

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〇更衣室
  若い頃、工場勤務をしていた
  時期でした━━
おけの「ふう。 今日は久しぶりに 早く帰れてよかったー」
おけの「残業が続いていたから 疲れてたんだよね」
おけの「着替えてさっさと帰ろう」
  いつものように、
  作業着から私服に着替える。
  突然、肩を叩かれた。
  振り向くが、近くに誰もいない。
  そもそも、入って間もないこともあって
  肩を叩いてイタズラするような
  人はいない。
  じゃ──誰が?
おけの「き、気のせいかもしれないし── 着替えたからさっさと帰ろう・・・」
  怖くなった私は
  着替えるとそそくさと帰ることにした──

〇更衣室
  次の日──
おけの「ま、また・・・」
  次の日も、同じように
  誰かに肩を叩かれ、
  同居している義母にその話を
  することにした──

〇明るいリビング
おけの「〇〇工場で肩を叩かれたんですよ。 誰もいないのに」
義母「あら。知らないの?」
義母「その工場は幽霊が出るって 昔から有名なのよ」
おけの「え・・・そんな。 じゃ、私に触れたものって・・・」
義母「地元では有名だから間違いないわ」
  その後、ネットで調べるも
  その工場に幽霊が出る話はなかった──
  
  地元民だけが知る、怖い話。

次のエピソード:狐とヘビ

コメント

  • ぎゃああ、
    初コメントです❣️
    ‥お化けさん「いよっ、今日もお疲れ様」って
    言ってくれてるのかも知れませんね‥
    😅

  • 端的に飾り気なく事実を述べているのが、怖さを一掃掻き立ててきますね。読んでいて、モヤッとゾワッとした気持ちが残り続けます……

  • それより昔は工場建てる前のその土地のことを知らないか、昔工場であった事件を知らないとかでしょうか。不思議ですねー

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