ヤンデレ少女の戦い

レモネード!

第五話 瑠里乃の計画(脚本)

ヤンデレ少女の戦い

レモネード!

今すぐ読む

ヤンデレ少女の戦い
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇電車の中
篠原愛衣(全部コイツの思い通りに進んでる気がする・・・・・・)
篠原愛衣(ムカつくけど・・・・・・今はそうするしかない・・・・・・か)
岡島瑠里乃(私の作戦、全部上手くいった)
岡島瑠里乃(篠原先輩とのファーストキス・・・・・・)
岡島瑠里乃「それに、篠原先輩が何より欲しかったであろう鈴木先輩とのキス・・・・・・」

〇グラウンドのトラック
岡島瑠里乃「鈴木先輩!!大変です!!」
鈴木由香「え、どうしたの?」
岡島瑠里乃「篠原先輩が・・・・・・咲須さんを・・・・・・!!」
鈴木由香「咲須さんを・・・・・・?」
岡島瑠里乃「・・・・・・秘密です」
鈴木由香「何それ、からかってるの?」
岡島瑠里乃「いいえ、からかってなんていませんよ」
岡島瑠里乃「それはそうと鈴木先輩、この前ストーカーに悩まされていませんでした?」
鈴木由香「あ・・・・・・うん・・・・・・」
岡島瑠里乃「これ、見てください」
  瑠里乃が見せた画面には、いくつもの由香の写真が写っていた。
鈴木由香「何これ・・・・・・寝てるところも・・・・・・お風呂も・・・・・・」
岡島瑠里乃「これ、あのストーカーが撮った写真じゃありませんよ」
岡島瑠里乃「日付もあのストーカーがいなくなった後ですし」
岡島瑠里乃「ああ、もちろん私でも無いですよ、私は鈴木先輩には興味ありません」
鈴木由香「じ、じゃあ・・・・誰が・・・・・・?」
岡島瑠里乃「篠原先輩ですよ」
鈴木由香「えっ・・・・・・?」
岡島瑠里乃「篠原先輩が盗撮の犯人だったんです」
鈴木由香「そ、そんなわけないでしょ!!愛衣を馬鹿にしないで!!」
岡島瑠里乃「これを見てください」
  瑠里乃は、愛衣が由香の部屋に忍び込む映像を見せた。
鈴木由香「こ・・・・・・これ・・・・・・なに・・・・・・?」
岡島瑠里乃「見ての通り、篠原先輩が鈴木先輩の部屋に忍び込む姿です」
鈴木由香「し、CGか何か・・・・・・?」
岡島瑠里乃「そんなわけないじゃないですか」
鈴木由香「な・・・・・・なんで・・・・・・愛衣・・・・・・」
岡島瑠里乃「篠原先輩は、ずっと前から鈴木先輩のことをつけていたんです」
岡島瑠里乃「それで、邪魔者は排除しようとしてる」
岡島瑠里乃「それが咲須さんってことです」
鈴木由香「さ、咲須さんはどこ!?」
岡島瑠里乃「安心してください、私が教えてあげます」
岡島瑠里乃「ただ、一つだけ交換条件があります」
鈴木由香「なに・・・・・・?」
岡島瑠里乃「私とキスしてください」
鈴木由香「えっ、なんで・・・・・・?」
岡島瑠里乃「あなたのファーストキスは篠原先輩が最も欲しいものの一つだと思うんです」
岡島瑠里乃「それを奪ってやりたい」
鈴木由香「何それ・・・・・・」
岡島瑠里乃「早くしないと篠原先輩が咲須さんを殺してしまいます」
  瑠里乃は、切られた腕を見せる。
岡島瑠里乃「篠原先輩は包丁を持ってますよ、早くしないと咲須さんの命が危ない」
鈴木由香「わ・・・・・・わかった・・・・・・」
  由香は瑠里乃と唇を重ねる。

〇電車の中
岡島瑠里乃(残念でしたね篠原先輩・・・・・・)
岡島瑠里乃(相手に愛を求めるのが悪いんですよ)
岡島瑠里乃(愛なんて望んでも貰えない、だから好きな相手は支配するしかないんです)
篠原愛衣「ねぇ、聞いてもいい?」
岡島瑠里乃「あっ、起きてたんですね!どうぞ好きなだけ聞いてください」
篠原愛衣「なんで私に執着するの?それに、二人で逃げるって家族はいないの?」
岡島瑠里乃「まずは家族の話から答えましょうか」
岡島瑠里乃「私の本当の両親は未成年らしくて、産んだ直後に他の人に引き取ってもらったらしいんです」
岡島瑠里乃「それで私は養子になったんですけど・・・・・・」
岡島瑠里乃「あんまり上手くいかなくて、私はいつも暴言を吐かれたり、殴られたりしてました」
岡島瑠里乃「その後施設に入ったんですけど、そこでも折り合いが悪くて・・・・・・」
岡島瑠里乃「だから、家族の問題は心配いりませんよ」
岡島瑠里乃「次はなんで篠原先輩に執着するか、でしたね」
岡島瑠里乃「初めて見た時、いかにも自立してそうな凛々しくて格好良い女性だって思って」
岡島瑠里乃「私とは全然違うって思って、強く憧れたんです」
岡島瑠里乃「それで、あとをつけまわしてみたら・・・・・・」
岡島瑠里乃「友人の部屋に不法侵入するところを見ちゃいました」
岡島瑠里乃「ああ、こんなに凛々しくて格好良い人でも、裏があるんだなって」
岡島瑠里乃「嫌われ者の私と同じ、クズなんだって」
岡島瑠里乃「そう思ったら、ますます好きになっちゃったんです」
岡島瑠里乃「だから、私は絶対に篠原先輩を嫌いになりませんよ」
岡島瑠里乃「先輩がどんなに悪い面を見せても、ますます好きになるだけです」
岡島瑠里乃「だって、私自身が先輩以上に悪い人間ですから」
岡島瑠里乃「ねぇ、篠原先輩」
岡島瑠里乃「鈴木先輩は私達とは違う”いい人”です」
岡島瑠里乃「そんな人と一緒にいるのは辛いですよ?」
岡島瑠里乃「いい人はいい人同士、悪い人は悪い人同士」
岡島瑠里乃「その方が楽です」
篠原愛衣「・・・・・・そうかもね」
岡島瑠里乃「なら私と──」
篠原愛衣「でも、私は由香が好き」
篠原愛衣「好きで好きで・・・・・・仕方ないの」
岡島瑠里乃「そうですか」
岡島瑠里乃「そういえばこの車両、私達しか乗っていませんね」
篠原愛衣「ぐっ・・・・・・」
岡島瑠里乃「篠原先輩は臆病なんですね」
岡島瑠里乃「好きって伝えられなくて・・・・・・欲求を抑えられず犯罪に走って」
岡島瑠里乃「結局は嫌われる」
岡島瑠里乃「ただの馬鹿ですよ、あなたは」

〇古民家の居間
篠原愛衣「ん・・・・・・・・・・・・」
篠原愛衣「ここは・・・・・・?」
岡島瑠里乃「あ、起きたんですね」
篠原愛衣「ここはどこ・・・・・・?」
岡島瑠里乃「私の見つけた廃墟です」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:第六話 いなくなった親友

コメント

  • 瑠里乃さんの危険な要素を満喫(!?)できる回ですね!思考から嗜好までヤバさが振り切れていて…
    加害者側だったはずの愛衣さん、もう完全になすがままですね

成分キーワード

ページTOPへ