幸福戦隊ハピネスファイブ

どんぐり

ハピネスファイブの始まり(脚本)

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〇研究所の中枢
  ではなぜハピネスファイブが結成されたのか?それは、数日前にさかのぼる。
福島博士「ダークネス団による事件が後を絶たんな・・・」
博士夫人「何か手はないかしらね、あなた」
シャンシャン「でしたらこちらもチームを組むんです」
「チーム?」
シャンシャン「ダークネスの対義語で幸福を意味する幸福戦隊ハピネスファイブを組めば対抗できるはずです」
福島博士「その手があったか!さすがは私の素晴らしき発明品だ」
博士夫人「また始まったわ。あなたって本当にべた褒め好きね」
福島博士「お前だって私の腕をほめてるだろ?」
博士夫人「そりゃあなたの女房ですもの・・・」
福島博士「じゃあさっそくメンバーを探さないとな!」
博士夫人「どうやって探すのよ?」
福島博士「いいアイデアがある。研究室に来てくれ」

〇研究開発室
  実験室にて。
福島博士「今からとっておきのアイテムを作るからね」
博士夫人「始まったわ」
シャンシャン「はい」
  数分後。
福島博士「出来たぞ!」
シャンシャン「ただのドローンですね」
福島博士「この特殊ドローンで特性や適性を見て、誰がメンバーに相応しいかを決めるのさ」
シャンシャン「なるほど」
博士夫人「これ中のバッテリーで動くのはすごいけど、これで見つけられるの?」
福島博士「大船に乗ったつもりでいてくれよ」
  博士はそういうと早速ドローンを動かし始めた。
福島博士「ほら見たまえ!飛んで行ったぞ!」

〇教室
  とある高校にて。
教諭「ではこの英文、訳してみてほしい!誰かやってくれるか?」
紅城憲夫「先生、俺いけます! 「当時黒人はバスに乗る際は、前の方でお金を払った後一度降車し後ろに回って乗らなければいけなかった」」
教諭「いい翻訳だね、紅城!」
紅城憲夫「ありがとうございます!」
同級生「さすがね」
  その様子をドローンは外から見ていた。

〇おしゃれな教室
  放課後。紅城憲夫は天文部員としても活躍している。
天文部部長「わかったことはあるかしら?」
天文部顧問「それでは発表をしてほしい」
紅城憲夫「現在88種類ある星座ですが過去に存在した星座もあります」
天文部顧問「確かにそうだね」
同級生「さすが紅城君だね」

〇通学路
紅城憲夫「いい一日だったぜ」
「誰かー!私のバッグ返してー!」
紅城憲夫「ひったくりだ!」
  バイクが迫ってくる。
紅城憲夫「よーし!俺のバッグで!」
  憲夫は果敢に挑んだ。やがてバイクが近づいてきた。
ひったくり犯「楽に金儲けできたぜ!」
紅城憲夫「観念しろ!くらえ!」
  憲夫は自分のリュックをひったくり犯にめがけて攻撃した!
ひったくり犯「しまった!」
  ひったくり犯は攻撃を受け、転倒した。バイクは壁に衝突。
紅城憲夫「覚悟しな!」
  憲夫はひったくり犯からバッグを奪い取ると、すぐさま攻撃を仕掛けた!
ひったくり犯「ウワーッ!」
紅城憲夫「あの、この人ひったくり犯なので、警察に突き出してください!」
中年女性「バッグ、取り戻してくれて感謝してるわ」
紅城憲夫「いえいえ。無事でよかったです」
  ドローンはその様子も記録していた。

〇ラーメン屋のカウンター
  夕方。憲夫は家に帰った。彼の実家はラーメン屋なのだ。
紅城憲夫「ただいまー!」
憲夫の父「おかえり!」
憲夫の兄「帰ってたのかい!」
憲夫の母親「店は私たちで賄うから着替えて勉強してらっしゃい!」
紅城憲夫「わかった!」
パート従業員「店長、食器洗いますね!」
憲夫の父「ああ!」
憲夫の妹「ただいまー!」
「おかえり!」
  憲夫の妹も帰宅。中学1年生だ。
バート従業員「次のオーダーでーす!」
  ラーメン紅城は今日も大盛況だ。

〇研究開発室
福島博士「おお!1人目の候補が見つかったな」
  ドローンの映像を解析する博士。

〇一人部屋
  紅城憲夫(あかぎのりたか)
  16歳
  4月30日生まれ
  都立中央高校2年生
  AB型

〇研究開発室
福島博士「次は2人目だ」
博士夫人「成功するといいわね、あなた」
福島博士「ま、「細工は流流仕上げを御覧じろ」だ」
シャンシャン「そうですね。博士、私のメンテナンスも忘れずにお願いします」
福島博士「わかってる。今から始めるとしよう」

〇倉庫の搬入口
  とある運送会社の倉庫。
運送会社の社員「じゃあ栞君はこちらの経路での配送を頼むよ」
藍沢栞「わかりました」
運送会社の社員「拓馬君はこちらの経路での配送を頼むよ」
藍沢拓馬「わかりました」
藍沢栞「拓馬もすっかり頼られるようになったわね」
藍沢拓馬「姉さんってば・・・」
運送会社の社員「そりゃ君たち双子だもんな」
藍沢拓馬「では部長、行ってまいります!」
藍沢栞「私も行ってきますね」

〇トラックのシート
藍沢拓馬「まずはこの一連のデータをカーナビにインプットして・・・」
藍沢拓馬「インプット完了!出発だ!」

〇二階建てアパート
藍沢拓馬「最初の配送先についたぞ!」
「はーい」
藍沢拓馬「ちわー、東西南北運送でーす!」
一人暮らしの大学生「はーい!」
藍沢拓馬「お届け物でーす!ハンコかサイン、お願いしまーす!」
一人暮らしの大学生「はい!」
藍沢拓馬「はい、確認が取れました!」
一人暮らしの大学生「ありがとうございました!」
  ドローンはその様子も記録していた。

〇倉庫の搬入口
  昼休みになった。
藍沢拓馬「戻りました!!」
藍沢敏夫「お疲れさん。そろそろ昼食だろう?」
藍沢拓馬「休憩室で飯食うわ。親父は?」
藍沢敏夫「今から会計処理だ。お前も頑張りな」
藍沢拓馬「わかった」
藍沢拓馬「お袋にも伝えるか」
藍沢拓馬「もしもし?」

〇システムキッチン
藍沢華子「拓馬!! 仕事はうまくいってる?父さんと同じ運送会社での仕事は慣れた?」

〇倉庫の搬入口
藍沢拓馬「上手く行ってるさ。お袋も頑張りなよ」

〇システムキッチン
藍沢華子「わかったわ。拓馬も気を付けてね」

〇倉庫の搬入口
藍沢拓馬「わかった。じゃあ今からランチ食べてから仕事に行くよ」
  拓馬はスマホを切った。

〇研究開発室
博士夫人「2人目の候補も見つかったわね?」
福島博士「もちろんさ。それじゃあ解析するぞ!」

〇トラックのシート
  藍沢拓馬(あいざわたくま)
  25歳
  6月19日生まれ
  運送会社勤務のトラック運転手
  O型

〇研究開発室
シャンシャン「2人目の候補も見つかりましたね」
博士夫人「3人目はどうするの?」
福島博士「それを今から見つけるのさ」

〇おしゃれな大学
  ここはとある大学。
  飛行中のドローンにある女子大生が目に留まったようだ。
山吹絵里奈「今日は講義にサークルもあるし頑張らないと! それに明日はバイトだってあるしね!」
大学の同級生「山吹!今日の講義に提出するレポート持参したか?」
山吹絵里奈「持ってるわよ」
大学の同級生「俺も済ませたぜ」
大学の同級生「私なんて夜勤明けだしレポート間に合うかな・・・」
山吹絵里奈「大丈夫よ!今日の午後提出するんだから今からでも間に合うわ!」
大学の同級生「ブッキー、サンキュー!」
山吹絵里奈「もう!エリーってば!」
  エリーというのは山吹絵里奈の同級生、篠崎エリカのニックネームなのだ。

〇化学研究室
  大学の実験室。
大学教授「ではさっそく実験をやってみることにしよう。準備はいいかな?」
「はい!!」
  実験に励む面々。その様子を外からドローンは見ていた。そして山吹絵里奈が目に留まった。

〇学食
  大学の学食。
大学生「ちょっといいかな、絵里奈ちゃん」
山吹絵里奈「どうしたんですか、先輩?」
大学生「今度、ソフトボールサークルの試合だよね? 僕も見に行っていいかな?」
山吹絵里奈「構いませんよ」
  そう、絵里奈はソフトボールサークルに所属しているのだ。

〇野球のグラウンド
  大学のグラウンド。
女子ソフトボールサークル部長「じゃあ今から練習を始めるわよ!」
「はい!」
女子ソフトボールサークル部長「まずは山吹!」
山吹絵里奈「はい!」
女子ソフトボールサークル部長「今日はバッターを担当してもらうわ!」
山吹絵里奈「わかりました!」
  山吹絵里奈はソフトボールサークルでも大活躍している。

〇野球のグラウンド
  夕方。
女子ソフトボールサークル部長「今日の練習はここまで!」
「ありがとうございましたー!」
  ドローンはその様子も記録していた。

〇アパートの玄関前
山吹絵里奈「ただいまー!」
アパートの管理人「お帰り!今日も大学かい?」
山吹絵里奈「管理人さん、そうなんです。鍵をお願いします」
アパートの管理人「あいよ。なんだかお前さん見てると嫁に行った自分の娘を思い出すな・・・」
山吹絵里奈「そんなこと言わなくていいですよ・・・」
  絵里奈はアパートで一人暮らし中だ。

〇古いアパートの部屋
山吹絵里奈「連絡しなきゃ」
山吹絵里奈「もしもし、ママ?私、絵里奈よ」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
山吹紗季「絵里奈!一人暮らしはうまくいってる?」

〇古いアパートの部屋
山吹絵里奈「もちろんよ。そうだ!仕送りは?明日バイトもあるのよ」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
山吹紗季「わかってる。パパに届けさせるわ。絵里奈も気を付けてね」

〇古いアパートの部屋
山吹絵里奈「わかったわ。お休みなさい!」
山吹絵里奈「次は弘に伝えなきゃ」
山吹絵里奈「弘?」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
山吹弘「姉ちゃん! 今から風呂入るんだ。俺今年高校受験だから頑張るさ」

〇古いアパートの部屋
山吹絵里奈「期待してるわよ!お休みなさい!」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
山吹弘「おやすみ!」
山吹敏治「そろそろ入りな、弘」
山吹弘「わかった」
山吹紗季「あなた、絵里奈が仕送りを頼んでたわよ」
山吹敏治「わかった。明日郵便局に持ってくさ」

〇研究開発室
福島博士「3人目も決まったな」

〇古いアパートの部屋
  山吹絵里奈(やまぶきえりな)
  19歳
  8月31日生まれ
  大学2年生で理工学部生徒
  B型

〇研究開発室
福島博士「次は4人目だな」
博士夫人「半分行ったからうまく行くといいわね」
シャンシャン「そうですね」
  ドローンは飛行して行った。

〇教室
  とある中学校。
常盤隆一郎「地球には経度と緯度があります。経度は縦の線で緯度は横の線ですよ。「よいたけ」という語呂合わせで覚えましょう」
「分かりました」
常盤隆一郎「なお赤道に関しては緯度0度ですよ」

〇散らかった職員室
  昼休み。
常盤隆一郎「だいぶ板についてきました」
教諭「常盤先生、すっかり慣れた感じがしますね」
常盤隆一郎「従姉妹に博物館の学芸員がいるんですよ。それで興味を持ったんです」
教諭「身内がキッカケでしたか」
常盤隆一郎「はい」
常盤隆一郎(両親に連絡しよう)

〇アパートのダイニング
常盤マヤ「隆一郎からだわ」
「母さん、今こっちは昼休みだよ 何か変な電話なかった?」
常盤マヤ「無かったわ。隆一郎、午後もがんばってね」
「ありがとう。じゃあね」

〇散らかった職員室
常盤隆一郎「父さんにも連絡を入れよう」
常盤隆一郎「もしもし、父さん?」

〇警察署の廊下
常盤雅貴「ああ。隆一郎か。こっちは今取り調べが済んだ」

〇散らかった職員室
常盤隆一郎「お疲れ様。午後も頑張るよ」

〇警察署の廊下
常盤雅貴「頑張れよ。俺と母さんの大事な一人息子だからな」

〇散らかった職員室
常盤隆一郎「もちろんさ」
  その様子は外のドローンにも記録された。

〇研究開発室
福島博士「4人目が決まったから解析開始だ」

〇散らかった職員室
  常盤隆一郎(ときわりゅういちろう)
  25歳
  10月14日生まれ
  中央市立中央中学校社会科教諭
  A型

〇研究開発室
福島博士「いよいよ残り1人だ」
  ドローンを飛ばす博士。
博士夫人「うまく見つかるといいわね」
福島博士「そうだな」

〇総合病院
  ドローンが飛んで行ったのは、街の中央にある大きな総合病院だった。

〇病院の診察室
桜庭舞「はい、それじゃあまずは腕を見せて」
子供「はい」
桜庭舞「今から注射をするけど、大丈夫?」
子供「うん!怖くないもん!お守りがあるから!」
桜庭舞「じゃあ、すぐに終わるから。ちょっとチクッとするだけ」
桜庭舞「もう終わりよ」
子供「ありがとう!怖くなかったわ!」
桜庭舞「じゃあ、お大事にね」
母親「ありがとうございました」
子供「桜庭先生、ありがとう!」
桜庭舞「また来てね」
桜庭舞「どうなさいました?」
医師「桜庭くん!」
桜庭舞「はい!」
医師「昨日の学会での成果はとても良かったとアンケートで結果が出たよ!」
桜庭舞「そうですか?」
医師「これからもいい小児科医として腕を磨いてくれよ!」
桜庭舞「先輩!褒めてくれるなんて嬉しいです!」

〇病院の入口
  夕方。
医師「それじゃあお疲れ様。また明日!」
桜庭舞「先輩、お疲れ様でした!」
医師「こんばんは。先輩!夜勤、頑張ります!」
桜庭舞「頑張ってね」
医師「はい!」

〇郊外の道路
  舞が帰る途中でのこと。
桜庭智久「舞!お疲れさん!」
桜庭舞「あなた、お疲れさま!」
桜庭智久「帰りか?」
桜庭舞「正解!一緒に帰りましょう!」
桜庭智久「だな!家族が待ってるし!」
  そう、舞は既婚者なのだ。

〇綺麗な一戸建て
  そしてここが桜庭家だ。
「ただいまー!」

〇おしゃれなリビング
舞の父親「お帰り。今日は一緒か」
桜庭舞「そうよ。帰る途中で一緒になったの」
桜庭智久「そうなんですよ」
舞の母親「家にいる間は孫たちの面倒を見てたわ。いい子にしてたわ」
桜庭舞「いつもありがとう」
舞の母親「私だっていつもあなたの面倒見てたわよ。自慢の一人娘ですもの」
桜庭舞「ママってば!」
舞の息子「家にパパやママがいなくてもおじいちゃんやおばあちゃんがいてくれるから寂しくないよ!」
舞の母親「俊哉、今度一人でお留守番する時のマナーを教えてあげるわ」
舞の息子「うん!実践してみるね!」
舞の娘「今日はおじいちゃんが遊び相手になってくれたの!」
舞の父親「舞と一緒に遊んでいたことを思い出すよ」
桜庭舞「パパってば・・・」
桜庭舞(卒業と同時のデキ婚はびっくりだったわ!でも2人の子供に恵まれ幸せ!)
  舞と舞の夫は共働きゆえ、いつも子供の面倒を舞の両親に託している。
  2人の子供は現在6歳。小学1年生の双子だ。
舞の娘「俊哉、今日は私と一緒にお風呂入ろう!」
舞の息子「いいよ、お姉ちゃん!」
舞の父親「今から食事作るから、着替えてきたらどうだい?」
桜庭舞「そうするわ」
桜庭智久「わかりました」

〇研究開発室
福島博士「5人目も見つかったぞ!」
博士夫人「これで全部ね」
シャンシャン「アイテム作りは手伝います」
福島博士「そうだな。それでは解析開始!」

〇白いバスルーム
  桜庭舞(さくらばまい)
  29歳
  12月25日生まれ
  中央総合病院勤務の小児科医
  O型

〇研究開発室
福島博士「解析完了!後は招待状をメールで送るだけだ!」
博士夫人「アイテム作りも忘れないこと!」
福島博士「わかってるさ」

〇実験ルーム
  福島博士がやってきたのは研究室。
福島博士「アイテム作りの方も進めないとな!」
シャンシャン「私も手伝います」
  こうして数分後。
福島博士「まず出来上がったのはこれだ!」
福島博士「ハピネススマートウォッチだよ!」
シャンシャン「通信手段用ですね」
博士夫人「変身アイテムは?」
福島博士「二つある!これと、」
福島博士「これだ!ハピネスキーとハピネスブック!鍵で開け閉めできるようになってるんだ!」
シャンシャン「なるほど!」
福島博士「では、早速メールで送ることにしよう!」
福島博士「送信!」

〇大きい研究所
  そしてその日がやってきた。
紅城憲夫「俺、なぜ呼ばれた?」
藍沢拓馬「ここで正解かなぁ?俺のスマホに届いたメールを手掛かりに来たんだけど・・・」
山吹絵里奈「私、何かの実験台にされるの!?いくら理系の私でも実験台は勘弁して欲しいわよ!」
常盤隆一郎「僕、こんな場所は初めてなんだけど・・・」
桜庭舞「あたし、正直言って不安・・・」
  そう、彼らは戦隊チームとして働くことになったのである。

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