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MKz square

エピソード9(脚本)

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〇組織のアジト
ジン「おいそれで、 だから結局どういうことなんだよ!」
シュウ「何かの手違いで 脱走しちゃったかもしれないランちゃんが」
シュウ「無事医療センターに保護されて 万事解決! ってことですか・・・?」
ハヤト「でもおかしいんだよな。 スオウ博士は逆に 医療センターから追われれているはず」
ミレイ「医療センターの名前を出した方が 信用を得やすいと考えたんでしょうか」
ジン「だからちょっと待て!」
ジン「そのスオウ博士っていうのは、 一体誰なんだよ!」
ハヤト「え? だからリオを生み出した方で おそらくそのランも・・・」
ミレイ「ランを引き取りに来たのは スオウ博士ではないのですか?」
シュウ「あ、はい ミナミさんです!」
シュウ「ミナミさんはランちゃんのお母さんで、 あんな体質に産んでしまって 後悔してて・・・」
シュウ「って、 ・・・あれ?」
ジン「おい、おかしいじゃねえか!」
ジン「ミナミさんの話と先生の話、 まったく辻褄が合わねえぞ!」
カレン「だからやっぱりランは普通の、 人間の女の子なんだって!」
ハヤト「いや、これはまずいぞ」
ジン「どういうことだよ」
ミレイ「現医療センターのセンター長が おそらくそのミナミ博士です」
シュウ「え、センター長?!」
ハヤト「ミナミ博士は、 リオが軍事に有用だと国を説得して、 センター長のポストに就いた」
ハヤト「必ずこの研究を成功させるから・・・と」
ミレイ「そのミナミ博士にとって、 ランの存在は邪魔モノか、 あるいは何か別の形で利用を?」
ハヤト「わからない」
ハヤト「でも今リオは スオウ博士といるはずなんじゃ・・・」
シュウ「待ってください!」
シュウ「ミナミさん、 お姉さんも待っているからって、 言ってました!」
ハヤト「なんだって!?」
ミレイ「ミナミ博士がスオウ博士から リオを預けられたんでしょうか?」
ハヤト「いや、スオウ博士は リオを軍事利用されないように ランを生み出したはずだろ」
ハヤト「ミナミ博士に預けるなんて ありえない・・・」
ジン「おい、もしかして、 ランがやべえ状況ってことか?」
ハヤト「もしかしたら、ね・・・」
カレン「ジンくん、医療センター行ってみよう!」
カレン「全部全部妄想かもしれない、そうでしょ?」
ジン「そうかもしれねぇけど、 やっぱりおかしいことだらけだぞ」
シュウ「そうですよ!」
シュウ「僕も絶対に危ないと思います!」
カレン「でも、じゃあもしそうだったら、 ランはどうするの!」
カレン「ランになにかあったら すぐに駆け付けるって約束したじゃん!」
ジン「それは・・・」
ハヤト「僕が行くよ」
ハヤト「僕は危険な研究がされてると知っていて 今まで逃げてきたんだ・・・」
ハヤト「いつか報いを受けなければいけない と思っていた」
ミレイ「報いなんて先生が受ける必要はありません 先生は人々の為に力を尽くしています」
ハヤト「いいんだよミレイ、ありがとう」
ハヤト「それにリオがミナミ博士の元に居るとすれば それだけで十分危険だ」
ジン「おいおいまじかよ・・・」
ジン「ミナミさん、 めちゃめちゃいい人そうだったのによ・・・」
シュウ「人は見かけに よらないんじゃかったでしたっけ!」
カレン「いつもジンくんが言ってるんでしょ!」
ジン「ったくしょうがねぇなあ!」
ジン「俺も行くよ! ハヤト先生だけだと頼りねえしな!」
ハヤト「そ、そうかな」
ミレイ「そうですね」
ハヤト「そんなぁ・・・」
ジン「だから、お前らはここで 大人しく留守番!」
カレン「するわけないでしょ!」
シュウ「しょうがないですね! 2人が行って僕だけ残るわけにもいかないし」
ジン「いや、お前らは・・・」
シュウ「ジンさん、 カレンちゃんは一度言い始めたら 聞きません」
カレン「聞きません!」
シュウ「それにランちゃんは カレンちゃんの命の恩人です」
カレン「です!」
ジン「はああぁああぁぁ しょうがねえな!」
ジン「でももし少しでも危ないと思ったら 引き返させるからな!」
カレン「あいよ、親分!」
シュウ「ガッテン承知の助です!」
ハヤト「よし、じゃあ急ごう。 みんなに危険が及ばないよう、 僕とミレイで最大限カバーするから」
ミレイ「お任せください」
ジン「ハヤト先生の取り越し苦労で ありますように!」
ハヤト「さぁ、行くよ」

〇研究装置
スオウ「ああ、ついに成功だ。 やっと、救えるぞ、リオ・・・!」
スオウ「さあ、おいで」
ラン「・・・」
スオウ「あぁ、まだ生まれたばかりだ。 何もわからないだろうが、 少しずつ慣れていけばいい」
スオウ「お前はラン。 お前には素晴らしい力が・・・」
スオウ「なっ、なんだ!」
ミナミ「こんなところにいらっしゃったんですね、 スオウ博士」
スオウ「君は・・・!」
スオウ「ラン、あっちへ行ってなさい」
ラン「え?」
スオウ「いいから!」
ラン「は、はい」
ミナミ「あなた達、 あの子を追って」
隊員4「ミナミ博士は?」
ミナミ「私はスオウ博士と 少しお話があるから」
「はっ!」
スオウ「待て!」
ミナミ「博士、 どこに行くんですか?」
スオウ「ミナミくん・・・、 どういうつもりだ」
ミナミ「スオウ博士こそ、どういうおつもりですか? リオのこと放っておいて」
スオウ「何を・・・!」
ミナミ「リオ、博士に捨てられて とっても悲しんでましたよ」
スオウ「何を言ってるんだ! 私はリオを捨ててなど・・・・!」
スオウ「まさか、リオを!」
ミナミ「だめですよ。 大事なものは近くに置いておかないと」
スオウ「・・・っ!ラーン!」
スオウ「うっ!」
スオウ「こんなことをしても無駄だ・・・!」
スオウ「私は決して、 君たちの意見には従わ、な・・・」

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