恋に落ちたスライム

在ミグ

第3話 再会(脚本)

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〇外国の田舎町
ライム「ここがリンのいる国⋯⋯」

〇結婚式場前の広場
ライム「ニンゲンがいっぱいいる⋯⋯」
ライム「お祭りなのかなぁ?」

〇西洋の市場
ライム「うわぁ⋯⋯ スゴいなぁ」
ライム「ここは何だろう?」
店主「へい! いらっしゃい!」
店主「って、スライム!?」
ライム「ひぃっ」
ライム「ぼぼぼぼく、悪いスライムじゃありません」
店主「お、おお⋯⋯」
店主「まあスライムぐらいなら、暴れてもどうにでもなるしな」
店主「いいぜ。何にする?」
店主「でもスライムって何を食べるんだ?」
ライム「ぼく、草食なので⋯⋯」
店主「じゃあ野菜が良いか」
ライム「う〜ん⋯⋯」
ライム「あ、コレが良い」
ライム「いただきま〜す」
店主「い、いきなり食べるなよ⋯⋯」
ライム「おいしい」
店主「いや、そうじゃなくてカネ持ってんのか?」
ライム「カネ?」
店主「おい、まさか⋯⋯」
店主「こういうやつだ」
ライム「持ってない」
店主「ふざけんなーーっ!!」
ライム「え? え?」
店主「嫌な予感はしたが、やっぱりそうか!」
衛兵「どうしました?」
店主「このスライム、店のもんカネも払わずに食いやがった!」
店主「捕まえてくれ!」
ライム「ふぁっ!?」
衛兵「しょうがないな⋯⋯」
ライム「ひぃっ!」

〇ヨーロッパの街並み
ライム「ニンゲン怖い! ニンゲン怖い!!」
「待てぇーーっ!!」

〇中世の街並み
リン「プロテイン〜 プロテイ〜ン」
リン「騒がしいわね」
リン「何かあったの?」
衛兵「捕り物のようです」
衛兵「街に魔物が出たとか」
リン「大変!」

〇噴水広場
「待てぇーーっ!!」
ライム「ひぎゃ〜っ!!」
ライム「リン!」
ライム「会いたかっ⋯⋯」
リン「見つけた⋯⋯」
リン「ふんっ!」
ライム「ひゃいっ!?」
リン「大人しくしなさい!」
リン「私の国で勝手な事は許さないわ」
ライム「ぼくだよ! ライムだよ!」
リン「魔物に知り合いなんていない!」
ライム「そんな⋯⋯」
ライム(あ⋯⋯)
ライム(そういえば、ぼくリンに名前言ってない⋯⋯)
ライム「んぎゃあああああああ!」
リン「待ちなさい!」

〇噴水広場
ライム「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
リン「待ちなさーーいっ!!」

〇噴水広場
リン「はぁ〜⋯⋯」
リン「ふんっ!!」
リン「私の攻撃を避けてる?」

〇崩壊した噴水広場
衛兵「あ、あのスライムやるなぁ⋯⋯」
衛兵「王女殿下の攻撃をものともしないなんて⋯⋯」
店主「いや単に逃げるのがうまいだけじゃ⋯⋯」
衛兵「いやぁ、それでも大したもんだよ」

〇建物の裏手
ライム「どうしよう! どうしよう!」
ライム「ここまで来たのに!」
ライム「折角また会えたのに!」
ライム「リンに、ぼくだってわかってもらわなきゃ」
リン「んもう! 逃げ足の速いヤツ!」
リン「どこ行ったのよ!」
ライム「そ、そうだ⋯⋯」
リン「どこにもいない?」
リン「逃げられた!?」
ライム(今だ!)
ライム「痛い⋯⋯」
リン「なななななな⋯⋯」
リン「ん?」
リン「前にもこんな事が⋯⋯」
リン「もしかして⋯⋯」
リン「あ、あの時の⋯⋯ スライム?」
ライム「そうだよ。ぼくライム」
リン「何? わざわざ会いに来たの?」
ライム「うん!」
リン「な〜んだ」
リン「それなら⋯⋯」

〇牢獄
リン「ここで反省してね」
ライム「えぇ⋯⋯」
ライム「な、なして⋯⋯」
リン「そりゃ無銭飲食したんだから」
ライム「むせん、いんしょく?」
リン「何か食べたのに、おカネを払わなかったら泥棒よ?」
ライム「おカネっていうのは、モテる為に必要なものなんじゃ⋯⋯」
リン「間違ってないけど、間違ってる」
ライム「えぇ⋯⋯」
リン「う〜ん⋯⋯ 何か人間界の事、よく知らない感じね?」
ライム「うん⋯⋯ 森から出た事ないから⋯⋯」
リン「どうして森を出たの?」
ライム「リンに会いたかったから!」
リン「私に⋯⋯ 会いに⋯⋯?」
リン「そっか!」
リン「私を助けた時の、お礼を貰いに来たのね!」
ライム「いや、そうじゃなくて⋯⋯」
リン「じゃあ、しょうがないわね」
リン「今回だけ特別よ?」
リン「お店の人には私から説明しておくね」
ライム「⋯⋯」
衛兵「スライム君⋯⋯」
ライム「は、はい?」
衛兵「ウチのお姫様はあんな感じだからさ⋯⋯」
衛兵「その⋯⋯ 何と言うか⋯⋯」
衛兵「頑張れ、とだけ言っておくよ」
ライム「どうも⋯⋯」

〇上官の部屋
リヴァル「城内に魔物が?」
宮廷魔術師「何でも、リン様の恩人のスライムだとか⋯⋯」
リヴァル「恩人⋯⋯」
リヴァル(あの時のスライムか?)
リヴァル「まあスライムの一匹ぐらい、どうという事はないだろう」
宮廷魔術師「しかし、ただでさえリン様は人間離れしたお方です」
宮廷魔術師「もし魔物と通じている、などと噂でも立ったら⋯⋯」
リヴァル「馬鹿な事を⋯⋯」
リヴァル「⋯⋯」
リヴァル(待てよ⋯⋯)
リヴァル(これは使えるぞ⋯⋯)

次のエピソード:第4話 アンシー王国

コメント

  • サクサク感ちょうどいいです!!
    メタルスライム並みに素早いライム、姫様の攻撃のせいで街がやられてますねw
    察してくれた兵士さん、いい人w

  • ライムが、ライムが、ライムが!
    可愛すぎるーっ(//∇//)

  • 楽しい上にサクサク読めました!
    せっかくリンさんと感動の再会ができたと思いきや、脳筋過ぎて好きな人に殺されかけるライムさんが不憫であり、可愛かったですw
    (クマも倒したリンさんの攻撃を避けるライムさん実は強い?

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