懺悔したいんだ(脚本)
〇草原
僕はこの罪を、いつ君に伝えればいいのだろうか。
悩んでいるうちに、こんな戦いに巻き込まれてしまった。ただの傭兵の僕と、優秀な魔術師の君。
もしも、前線で戦う君に再び会えたなら、その時には必ず伝えよう。
指揮官「魔術部隊は敵のシールドを壊せぇぇぇぇぇ!」
まじゅ「シールド破壊魔法式、ワレローヤ!!」
指揮官「砲撃部隊、放てぇぇぇぇぇ!!」
放たれた弾は敵には届かなかった。
阻害魔法式が張られていたようだ。
指揮官様は慌てて陣を建て直そうとしたが、もうなす術はなかった。
このまま全滅を待つだけだった。
指揮官「くそっ!! このまま負けてしまうのか······ いや、そうはいかない!!」
全隊捨て身で特攻するよう命じられたが、この時ばかりは指揮官様の命令には従えなかった。
勝手に持ち場を離れ、一目散に君を探した。おそらく最前線で傷ついているであろう君を。
〇草原
ようやく見つけた君は、
既に虫の息だった。
仲間のヒールも効果をなさない程に。
僕は今しかないと思った。
こんな時にって
君は思うかもしれないね。
けれど、これきり
会えなくなってしまうなら、
伝えなくてはいけないんだ。
テオ「聞いておくれ、ロザリー」
テオ「僕はね、ずっと······本当に長い間 君に打ち明けなければと思っていたんだ」
テオ「こんな事になって······ 償う機会を失ってしまうなんて、 本当に悔しいよ」
ロザリー「なぁに? 早く言って」
ロザリー「もう、時間がないわ······」
テオ「あぁ······、ロザリー」
テオ「僕はね、実は──────」
僕は洗いざらい懺悔した。
血にまみれた、
それでもなお美しいロザリーの顔を
見る勇気が、僕にはなかった。
ロザリー「待って、それは······」
ロザリー「さすがに······」
ロザリー「死······ねな······」
そう言い残して君は
光の粒へと姿を変えた。
〇草原
天へ昇る君を見送り仰いだ空は、
どんよりと雲に覆われ
稲光りが君の怒りを伝えている。
テオ(僕は言うタイミングを間違えたのだろうか······)
最高にドラマティックな場面、最期を迎えるに際して全てを赦し受け入れる状況の彼女、にもかかわらずwww 楽しさとともに真相が気になって仕方ないです
何を懺悔したらあんなに怒られるんですか?笑
内容が気になるんですが、なんだか彼女はまだどこかで形を変えて、この世にいるのでは…?
と思いました!
懺悔の内容が気になります、何だったんでしょうか。隊民が正しかったかどうかは、懺悔を受けたほうにしかわからないですよね、楽しいストーリーでした!