たくあん先輩~第6話「心が痛い【後編】-heart aches-」(脚本)
〇家の廊下
肩藻こる(後輩くん)「・・? はる、どうしたんだ?」
肩藻はる(こるの弟)「あ、兄貴。おかえり・・ また、母さんが 男を連れ込んでてね、、」
肩藻はる(こるの弟)「もうこんな生活耐えられないよ、」
肩藻はる(こるの弟)「頭も、心も、痛くて・・・痛くなって ぐちゃぐちゃだよ」
肩藻こる(後輩くん)「はるの気持ちもわかる。俺も、父さんが不倫して出て行ってから、すごく辛いよ」
肩藻こる(後輩くん)「ずっと嫌悪感というか、モヤモヤして 言葉に出来ない感覚が続いて、今もそれは変わらない、、」
肩藻こる(後輩くん)「でも、ここまで苦労して 俺たちの為に働き、養ってくれた母さんの幸せも考えて・・」
肩藻こる(後輩くん)「今の状況を受け入れていってもいいかなと思うんだ!」
肩藻はる(こるの弟)「兄貴は優しいね。僕は、無理だよ それに、母さんの女の部分を見ていると 吐き気がする、。見えない所でやってほしい」
肩藻はる(こるの弟)「それで、[僕達の為]だとか 僕と兄貴を[良き理解者]に思ってるなら、母さんの中で勝手に仕立て上げてるだけ!」
肩藻はる(こるの弟)「勘違いにも程がある」
肩藻はる(こるの弟)「・・部屋に戻るね」
家の外から、女の高い笑い声が聞こえてくる。
「あははははっ!」
肩藻こる(後輩くん)「はる・・・」
「そうだ!これっ!」
肩藻はる(こるの弟)「イヤホン・・・?」
肩藻こる(後輩くん)「そう! はるにあげるよ♪ お守りだ!」
肩藻はる(こるの弟)「お守り?」
肩藻こる(後輩くん)「うん、はるがいま抱えてる・ 怖かったり、辛かったり、どうしようって思った時は.」
肩藻こる(後輩くん)「このイヤホンをつけて、好きな音楽とか聴くといいよ!」
イヤホンは、僕のお守り─
─ありがとう・・
〇菜の花畑
お兄ちゃん・・。
〇シックなリビング
肩藻はる(こるの弟)「兄貴が、居なかったら・・僕は・・」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「そんなことになってたのね。母さん、何も知らなくて・・」
肩藻はる(こるの弟)「母さんは、いつも自分の事ばかり!」
肩藻はる(こるの弟)「・・ いまもどこか、そう思ってるから」
肩藻はる(こるの弟)「で、今度の男とは どういう関係なの?」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「あっ。そ、そうね」
〇ゴシック
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「・・猫なのよ」
肩藻はる(こるの弟)「・・・猫?」
〇一戸建て
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「そうよ、猫がね、」
・・朝、庭の手入れをしていたら
〇一戸建て
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「草も少し伸びたわね、手入れしましょ」
「まてぇ!! この野良猫ぉおお!」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「あら、何かしら!?」
〇通学路
野良猫が、追いかけられてて
強みを感じる娘「逃げるなぁ~~!」
強みを感じる青年「ウチの周りを汚しやがってぇ!!」
・・・・・
肩藻めいこ(こる/はるの母親)(あらあら、騒々しいわね?)
〇シックなリビング
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「何かしら?と思って、猫と 'この辺では 見かけない' 追いかける子供たちの後を付いて行ったのよ、、」
〇高級一戸建て
強みを感じる青年「捕まえた!」
「にゃっ!!」
強みを感じる娘「もう、逃げられないわよ!この、悪猫ぉ~」
強みを感じる青年「庭に、フンをしまくったり・・ 家の周りをうろついてるよな?オマエ」
「ウー」
強みを感じる娘「お兄ちゃん!こいつが もう悪さしないように 罰を与えよ?w」
〇ゆるやかな坂道
肩藻めいこ(こる/はるの母親)(猫ちゃん・・)
〇高級一戸建て
強みを感じる青年「クソ猫ぉ~~」
「フーー💢」
強みを感じる娘「お兄ちゃ~ん♪持ってきたああ!」
強みを感じる娘「この悪猫が 2度と家へ来ないように 水ぶっかけてやろうよw」
強みを感じる青年「おうおう! 水で溺れさせてやろうぜ~~」
新築に住む 子供2人が
野良猫に水を浴びせ、いじめている。
強みを感じる娘「うんこした罰よ~!そぉ~れ~♪」
強みを感じる青年「もう家の周りうろつくんじゃね~ぞ!」
〇ゆるやかな坂道
肩藻めいこ(こる/はるの母親)(・・このままだと、猫ちゃんが! どうしたらいいの?)
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「ぅ、わッ!!」
ガラガラおばちゃん「あらっ!奥さん ごめんなさい!」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「やっ!私こそ ボーッとしちゃって すみません💦」
〇高級一戸建て
強みを感じる娘「悪猫ぉ~?あんた泣いてるのぉ??w」
強みを感じる青年「もっと苦しめ苦しめ~!罰を受けろ~!」
「何をしている!」
謎の男「環境の変化に弱い猫を追い詰めて 楽しいか、、?」
強みを感じる娘「この猫が、新しいお家の庭を 汚したりしたからいけないのぉ!」
謎の男「だからと言って、ひとつの命を消そうとしているのか?」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「猫ちゃん!!」
〇高級一戸建て
突然現れた 謎の男に
子供たちは、威圧されて身がすくんでいる。
謎の男「お前達も 新しい環境への不安で、ストレスを感じているのではないか?」
『借りてきた猫』状態な子供2人。
謎の男「もっと悪いことをしたいか?」
強みを感じる娘「うるさっ! 私と、お兄ちゃんも悪くない!」
強みを感じる青年「い、行くぞ!」
〇シックなリビング
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「その、通りすがりの男性がね 虐められてた猫を助けてくれたの」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「母さん、その男性に話しかけたらね・・」
〇ゆるやかな坂道
謎の男「・・もう大丈夫だ」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)(はっ! ハンサムな人?!)
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「猫ちゃんを守って下さり ありがとうございます! ・・私じゃ、助けられなかったかも💦」
謎の男「いえ、つい感情のまま行動に出てしまいました」
謎の男「「地域猫」も 一代限りの'猫生'を送ってもらいたく、私が ボランティアで保護猫活動もしていることもあり、」
謎の男「・・放って置けなかったのですよ」
─猫をじっ・・と見つめる 美丈夫な男。
何か悟られた?かと、困っている様に見える猫。
謎の男「失礼ですが、貴方もどこか疲れているようだ」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「えっ!」
謎の男「この猫(子)を撫でてあげて下さい」
謎の男「猫を撫でたり、直接 接すると 落ち着いて気持ちがリラックスしますよ。癒されます・・」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「あら、いい事聞いたわぁ~♪ 私 猫ちゃん大好きなので~!」
「かわいこちゃん♪ よしよし、大変だったわねぇ~」
謎の男(フッ・・・・(𓁹‿𓁹))
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「あっ、そうだわ。猫ちゃんびしょ濡れだし タオルやミルクも 持って来ようかしら?」
謎の男「ぜひ!お願いします」
〇シックなリビング
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「そんな、話の流れなのよ」
肩藻はる(こるの弟)「だから、朝から出かけてたんだ?」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「そうよ。素敵な出会い方でしょ?」
肩藻はる(こるの弟)(・・・・・・)
肩藻はる(こるの弟)「でも、その男 何か怪しいな」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「怪しい?そうかしら?」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「─必要な物を持って戻った後も 散歩しながら 普通にお話させてもらったけど・・」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「あっ!!」
肩藻はる(こるの弟)「何?! どうしたの?」
肩藻めいこ(こる/はるの母親)「戻った時、ちょっと変だったのよ」
肩藻はる(こるの弟)「変?」