第2話、好き好き美和ちゃん(脚本)
〇沖合
原城跡は海を見下ろす高台にある────
俺達は忘れない、かつてここが戦場だった事を─
命がけで戦った16歳の若者が居た事を──
有家監物(ありえけんもつ)「1637年(寛永14年)── あまり外に出て戦うイメージのない 彼、しろりんだが──」
有家監物(ありえけんもつ)「原城に籠城する少し前の11月14日、 一揆勢は陸と海から支配の拠点の本渡城、19日からは富岡城の唐津藩兵を攻めていた──」
有家監物(ありえけんもつ)「死んでも昇天(パライソ)!️生きてりゃ富岡城主になれるぞー!️行けー!️皆の衆──!️」
有家監物(ありえけんもつ)「しろりんよ」
有家監物(ありえけんもつ)「今こそ正装して船の上で神社の御幣持って皆を指揮するのだ!️」
天草四郎時貞「ええっ!?️俺ヤダよそんな恥ずかしい‥」
有家監物(ありえけんもつ)「ウチの美和ちゃんが見てる‥」
天草四郎時貞「分かりましたよやりますよ‥」
天草四郎時貞(天草の川で魚釣って食べてた頃が懐かしい)
結果四郎達一揆勢は
敵将三宅藤兵衛重利(明智光秀の娘婿の息子!️叔母は細川ガラシャ💦)を敗走させ
自刃に追い込み──
戦利品で勝家様の80丁立ての船をぶん盗ったりしたらしい‥(怖)
しかし、富岡城の本丸は中々落ちず
四郎達一揆勢は一旦攻撃を諦め
有明海を下り、
廃城だった原城に立て籠ったのだった──
天草四郎時貞「これ、下手すりゃ撃たれてますがな──」
〇屋敷の一室
お美和「ねーしろりんてさー」
お美和「見てくれはイイ男なんだからもっとキチッとすればー」
天草四郎時貞「お言葉ですが この姿のどこがキチッとしてないんですか 普段からギッチギチじゃないですかー💦」
すまんのう、服の画像のヴァリエーションが無いんじゃ‥
天草四郎時貞「しろりんマジック」
天草四郎時貞「いよっ」
天草四郎時貞「こんな正装はどうですか🩷」
お美和「わ〜💕何それ🩷」
天草四郎時貞「皆んなには内緒だよ🩷」
天草四郎時貞「君も出来るよ」
お美和「あらステキ🩷」
有家監物(ありえけんもつ)(何かエライところに来たような💦)
〇城壁
有家監物(ありえけんもつ)「婿殿、単刀直入に聞くが」
天草四郎時貞「はい」
有家監物(ありえけんもつ)「アレの事をどう思う」
天草四郎時貞「好きです」
有家監物(ありえけんもつ)「アレは私が歳を取ってから生まれた自慢の娘だ」
有家監物(ありえけんもつ)「だから余計に可愛いくてね」
有家監物(ありえけんもつ)「仏教では夫婦の関係は二生(にしょう)だが キリシタンは永遠なのだ」
有家監物(ありえけんもつ)「この状況だからこの先どうなるかは分からないし、僅かな間かも知れないが、娘には存分に幸せになって欲しい」
有家監物(ありえけんもつ)「この戦が終わったら、 孫を恵んでくれ。 その時ワシは生きているかは分からんがな!️ はっはっは」
有家監物(ありえけんもつ)「誓いの水盃を‥」
お美和「パーパー」
お美和(2人共、何でか酔っ払ってる‥)
有家監物(ありえけんもつ)「婿殿、ワシらは何故酔っ払っているのだ?」
有家監物(ありえけんもつ)「確か盃の中は水だったはず──」
有家監物(ありえけんもつ)「誰だ、水樽の中に密造酒入れたの──」
天草四郎時貞「知りませんよ──」
天草四郎時貞「戦利品の勝家の船の中に酒でもあったんじゃないですか──」
お美和「しろりん、水を酒に変える奇跡を起こす──」
〇沖合
有家監物(ありえけんもつ)「友よ──」
有家監物(ありえけんもつ)「あの時 妻と美和を守る為ワシはやむなく棄教して仏教徒となり、生き延びたが」
有家監物(ありえけんもつ)「お前は棄教に応じず鋸引きの刑に合ってしまった──」
有家監物(ありえけんもつ)「悔やんでも悔やみ切れない──」
有家監物(ありえけんもつ)「失われた命は帰って来ない──」
有家監物(ありえけんもつ)「しかし、今度はワシは逃げずに戦うぞ」
有家監物(ありえけんもつ)「今はこれしか無い──」
〇屋敷の一室
絵師、山田右衛門作(やまだえもさく)──
山田右衛門作「出来ました🩷」
山田右衛門作「我が一揆勢の陣中旗です!️」
天草四郎時貞「おおお」
天草四郎時貞「右衛門作殿は本当に絵を描くのが上手いな!️」
天草四郎時貞「これで皆の士気も上がる!️」
山田右衛門作「有難き幸せ🩷四郎様」
天草四郎時貞「しろりんで良いよ」
山田右衛門作「しろりん」
お美和「右衛門作さんは絵師だけど ああ見えてもウチの2千人隊長で 本丸警備担当なのよ🩷」
天草四郎時貞「えー知らなかった」
お美和「え、しろりん知らなかったの!?️」
山田右衛門作「あっはっは‥」
山田右衛門作「皆に見えるように、本丸の入り口に立てておきましょう!️」
この後彼は四郎直属の500人隊長に任命さるる。
〇荒野の城壁
山田右衛門作「信綱様への矢文(矢に結んだ書状) くれぐれも頼んだぞ」
幕府軍の忍者「はっ」
山田右衛門作「しろりん・・・」
山田右衛門作「あいすまぬ‥」
山田右衛門作「妻子を救う為だ、 仕方ない‥」
数ヶ月前──
右衛門作は何と
息子を一揆勢に人質に取られ、
一揆への参加を、強要されていた。
(この時代の人恐ろしい‥)
加津佐理右衛門「右衛門作殿、我が一揆勢に加わって下され」
「‥家焼かれても良いんですか!?️」
山田右衛門作「・・・」
「と言うわけで右衛門作殿、ご子息と奥方は預らせて頂く。今後は我が一揆勢に加わってご活躍頂きたい。さらばじゃ。」
「え!?️あのっ、ちょ、待っ💦1人多い」
『父さん!️』
『あなたーッ!️』
天草四郎時貞「わあっ」
天草四郎時貞「右衛門作!️」
天草四郎時貞「こんなところに居たのか、おやじ(監物)が呼んでいるぞ」
山田右衛門作「はい‥」
つづく──
さーて
ここに来て大変な事になりました!️
ナント有家監物本当は名字が有江とか
実はいなかった説が浮上w🤣ノシ☆☆
ナンダヨー
作業の流れの邪魔すんな──
諸説ふんぷん!️
しかし、作者としては、このままお話を続けたいと思います!️
第3話につづく──
うひ〜作者です❣️
他人様の目線で2話目のこのページを
どんな風に見えるか見に来ただけです❣️
カウントされるのって自作自演みたい(大汗💦)
時代物のマジックワード
「諸説ある」を使ってフリーダムに進み続けると予想
ともあれ
楽しませていただきました
ありがとうございます
新感覚・島原の乱、本当に楽しいです!
有家監物の棄教のエピソードなど、押えるべきところは押えながら自由闊達に描かれていて、クセになりそうです!