エピソード7 憧れの一人暮らし(脚本)
〇学食
「あいよ、お待たせ!」
ミレティ「ありがとうございます!」
ミレティ「いただきます」
ミレティ「あむ・・・・・・・・・」
ミレティ「美味しーい!」
「ここ空いてる?」
ミレティ「あっ!”ララゴリラ”」
ララ「失礼ね!」
ララ「何食べてんの?」
ミレティ「新作の『ミドリムシドーナッツ』です!」
ララ「へぇー」
ララ「・・・・・・・・・・・・」
ララ「みっみっ、ミドリムシ〜!?」
ミレティ「とても美味しーいですよ!」
ミレティ「ミドリムシの苦さとドーナッツの生地がマッチしていて、バツグンです!」
ララ「アンタは料理下手そうね・・・・・・・・・」
ミレティ「失礼なっ!」
ミレティ「”ゴリラ”のくせに!」
ララ「”ゴリラ”言うなっ!」
ミレティ「そういうなら、ララは料理できるんですか?」
ララ「失礼ねー」
ララ「いつも自分で作ってきてるのよ!」
ララ「ほらっ!」
ミレティ「どれどれ?」
ミレティ「・・・・・・・・・」
ミレティ「こっ、これは・・・・・・」
ララ「私のお弁当よ!」
ララ「海老のチリソースとしらたきの炒めもの」
ララ「私の自信作!」
ララ「どう?美味しそうでしょ?」
ミレティ「・・・・・・・・・・・・」
ララ「どうしたの?」
ミレティ「よしっ!」
ララ「何してんの?」
ミレティ「この、激マズ弁当を写真で保存します!」
ララ「はぁ?」
ミレティ「こんな不味い弁当、記念に撮っておかないと損ですよ!」
ララ「アンタね」
ララ「人の作った弁当を”激マズ”って、失礼じゃないの!?」
ミレティ「こんな虫みたいな弁当が”美味しい”なんて」
ミレティ「それじゃあ、いつまで経っても結婚できませんよー!」
ララ「何ですって〜」
ララ「そんなに言うなら、食べてみなさいよ!」
ミレティ「危険生物は、触れないよう学んだので」
ララ「誰の弁当が”危険生物”よっ!」
フィン「・・・・・・・・・・・・」
フィン「またか・・・・・・」
フィン「まっ、距離が近くなったのはいい傾向かな」
〇学食
ミレティ「夜になっちゃいましたね・・・・・・」
ララ「やっば!早く帰んなきゃ!」
ミレティ「そういえばララって、寮で見かけませんけど どこに住んでるんですか?」
ララ「家よ」
ミレティ「家?」
ララ「100年前より復旧してるからねー 新築のマンションに住んでるのよ」
ミレティ「マンションなんてあったんですか!?」
ララ「そんなに驚く?」
ララ「良かったら、今日ウチに泊まりにくる?」
ミレティ「いいんですか!?」
ララ「うん!」
ミレティ「・・・・・・・・・」
ララ「どうしたの?」
ミレティ「もしかして・・・・・・」
ミレティ「私のこと、誘ってます?」
ララ「えっ?」
ミレティ「すみませんが、同性愛はちょっと・・・・・」
ララ「はぁ?」
ミレティ「『一つの部屋に二人で寝るのは好意を持っている、ラブラブカップルがするモノ』だって」
ララ「それ、誰が言ってたの?」
ミレティ「博士が言ってましたよ」
ララ「あの変態っ!」
〇研究所の中
「ハックション!!!」
フィン「風邪かな?」
〇女性の部屋
〇女性の部屋
ララ「さっ、入って!」
ミレティ「お邪魔しまーす」
ララ「どうしたの?」
ミレティ「女性らしい部屋だ・・・・・・」
ララ「『らしい』じゃなくて、女性よ!」
ララ「ぶはーっ!」
ミレティ(親父みたい・・・・・・・・・)
ララ「なんか言った?」
ミレティ「いっ、いえなんでも!」
ララ「アンタはさ、一人で暮らしてみたいと思わないの?」
ミレティ「私ですか?」
ミレティ「・・・・・・・・・」
ミレティ「ないですね」
ミレティ「『エフェリクト』は独断行動禁止だし」
ミレティ「一人暮らしは不安だって博士が・・・・・・」
ララ「そう・・・・・・」
ミレティ「どうしたんですか?」
ララ「なんでもっ!」
ララ「さっ寝よっか!」
ミレティ「はい」
ミレティ「おやすみ ”ララゴリラ”」
ララ「うっさい!」
〇女性の部屋
ミレティ「・・・・・・・・・」
ミレティ「一人暮らし、か・・・・・・」
ララ「・・・・・・・・・・・・」
〇朝日
〇近未来の通路
ミレティ「昨夜はありがとうございました!」
ララ「また泊まりに来なさいよ」
ミレティ「はい」
ミレティ「じゃ、訓練があるので」
ララ「よしっ!」
〇研究所の中
フィン「あと、もう少し・・・・・・」
フィン「ふぅー」
フィン「やっと終わった・・・・・・」
フィン「はーい!」
ララ「お疲れ様」
フィン「やぁ、お疲れ!」
ララ「寝不足な顔ね・・・・・・」
ララ「どうせ、また夜勤明けでしょ?」
フィン「そうなんだよ」
フィン「戦闘記録やデータ保存で手間取ってさ」
フィン「ところで、どうしたんだい?」
ララ「あっ!そうだった!」
ララ「あのね」
ララ「コソコソ・・・・・・」
フィン「えーっ!?」
フィン「本気かい?」
〇学食
「あいよ」
ミレティ「ありがとうございます」
ミレティ「いただきまーす!」
「フィン博士よりお知らせ」
「【エフェリクト】ミレティ」
「至急、研究室へ来てください」
ミレティ「・・・・・・・・・」
ミレティ「もしもし?」
ミレティ「すいませーん。ケーキ食べてから行きまーす」
〇研究所の中
ミレティ「すみません!」
ミレティ「遅くなりました!」
ララ「遅っそい!!」
フィン「まぁまぁ」
ミレティ「それで、お話とは?」
ララ「・・・・・・・・・」
フィン「・・・・・・・・・・」
ミレティ「うん?」
フィン「着いてきて」
〇一戸建て
フィン「ここだよ」
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