妖怪探偵アムロ

ミレティー

第ニ話 サキコさん(脚本)

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〇黒
朝夢ミキ「こんにちは」
朝夢ミキ「みなさんは、知っていますか?」
朝夢ミキ「『サキコさん』の噂を・・・・・・」

〇住宅街
  それは、ある雨の日の出来事
  ある女子高生が下校している時、後ろから
  何かを引きずるような音が聞こえました
  少女は後ろを振り向きますが、誰もいない
  ふっと振り返ると・・・・・・・・・

〇住宅街
サキコ「貴方の首、ちょーだい・・・・・・・・・」

〇住宅街
  翌朝、通報を受け警察が駆けつけました。
  そこには血をながす少女の遺体がありました
  しかし、警察官はある違和感に気づきます
  その遺体には、彼女の体だけが残されていたのです・・・・・・・・・・・・

〇黒
朝夢ミキ「もし『サキコさん』を見かけても、 絶対に逃げてください」
朝夢ミキ「でないと、貴方も・・・・・・・・・」
「ちょうだい・・・・・・・・・」

〇血しぶき
サキコ「よこせ・・・・・・」
サキコ「お前の首を〜」
朝夢ミキ「はっ!」
「痛っ!」

〇黒
朝夢ミキ「邪魔しないでよ」
朝夢ミキ「アムロっ!」
アムロ「お前だけずるいぞ!俺にもやらせろ!」
朝夢ミキ「アンタに任せたら、絶対ふざけるでしょう!」
アムロ「そんなことないぞ!」
朝夢ミキ「じゃあ、やってみなさいよ!」
アムロ「任せろ!」

〇黒
「真実は・・・・・・・・・」

〇血しぶき
アムロ「いつも、一つ!!」
朝夢ミキ「違うでしょ!」

〇住宅街
警官「お疲れ様ですっ!」
刑部「あぁ・・・・・」
刑部「こりゃ、ひでぇな〜」

〇流れる血

〇住宅街
刑部「死因は?」
警官「まだわかりません」
刑部「これじゃぁ、身元特定すんのも難しそうだな」

〇渋谷のスクランブル交差点
「聞いた?また現れたらしいよ」
「もしかして『サキコさん』?」
「そうっ!」
「サキコさんって何?」

〇住宅街
「夜、人気のない道に突然現れて、 『ちょうだい・・ちょうだい』って言う らしいよ」
「それで、『何を?』って聞くと・・・・・・」
「『お前の、首をちょうだーい』」
「・・・って叫んで、首を切られちゃうの」
「ヤダ〜」
「しかも首を切った後、バラバラになるまで 体を切り刻んで首だけ持って帰るんだってさ」
「不気味〜」

〇高架下

〇汚い一人部屋
アムロ「はわぁ〜!」
アムロ「もう朝か〜」
アムロ「よしっ!二度寝しようっ!️」
アムロ「あっ!そうだった」
アムロ「ドラマの再放送!」

〇城下町
「きゃー!」
女将「たっ助けて・・・・・・」
「こっちこいよ」
「悪いようにしないからさ」
女将「いやぁ〜」
「ゔあ!」
「何奴?」
「このような夜道で美貌を持つ女を襲う 不届者め」
侍「成敗致す!」
「この〜」
侍「はっ!」
「うぁ!」
侍「安心しろ、峰打ちだ」
「くそっ!」
「覚えてやがれ〜」
女将「あっあの・・・・・」
女将「ありがとうございます」
侍「礼には及ばん」
侍「この時間、女性は歩くと危険だ。 さっきのような輩がやってくる」
侍「特に・・・・・・」
侍「アナタのように美しい女性はな」
女将「そっそんな・・・・・・」

〇汚い一人部屋
アムロ「かっ、かっ・・・・・・」
アムロ「カッケー!」

〇アパートの前

〇店の事務室
朝夢ミキ「アムロ、いる?」
朝夢ミキ「ごめん!修行で遅く──」
「癖者、癖者じゃー!!️」
朝夢ミキ「はっ?」
アムロ「控えおろう!」
アムロ「我を誰とこころえる、」
アムロ「世を守る為立ち向かう勇敢な名探偵、」
アムロ「"亜夢露"様で荒らせられるぞー!!」
朝夢ミキ「・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「何やってんの?」
アムロ「貴様、何者だ!」
アムロ「さては、敵の援軍だな?」
アムロ「成敗致す!」
アムロ「でやぁー!!️」
朝夢ミキ「はぁ・・・・・・」
朝夢ミキ「・・・・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「ハァッ!」
「アァァァ!」
朝夢ミキ「何やってんのよ!」
朝夢ミキ「危ないでしょうが!!」
アムロ「くっ!」
アムロ「まっ、参ったでござる・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「・・・・・・ったく」
朝夢ミキ「馬鹿じゃないの?」
アムロ「なんだよ」
アムロ「せっかくカッコよく決めたのにー」
朝夢ミキ「・・・ってか、何やってたの?」
アムロ「いや〜昨日久々に時代劇観たら、ハマっちゃってさ」
アムロ「俺もやってみたかったんだよ」
朝夢ミキ「アンタが侍になったとこで、何も変わるわけないでしょう」
アムロ「くっ・・・・・」
朝夢ミキ「ところで、ポストに依頼書が入ってたわよ」
アムロ「依頼書?」
アムロ「珍しいな」
アムロ「どれどれ?」

〇教室
  数日前、学校帰りに長い黒髪で傷だらけの
  制服を着た不気味な女を見かけました。
  その人は目の前を通ると、妙なことを言ってきました
  『あなたの首を、ちょうだい・・・・・・』
  そう言って、消えました。
  その時は気にもしなくて、そのまま家に帰ったんだけど・・・・・・
  次の日、朝会があって校長先生からの話で『女子生徒が一人、殺された』と知らされました。
  しかもその生徒が、一緒に登校していた私の友達でした・・・・・・。
  咄嗟に帰りに見かけた女の事を思い出して、
  私はこう思ってしまいました。
  『あの女に殺されたのかもしれない』
  ・・・って
  私は怖くなって、今は学校を休んで
  ずっと部屋にこもっています。
  もし外に出たら、”あの女”に殺される!

〇店の事務室
  お願いです。”あの女”の事件を解いて
  下さい。
朝夢ミキ「『首をちょうだい』・・・・・・」
朝夢ミキ「ひょっとして、”サキコさん”の事じゃない?」
アムロ「”サキコさん”?」
朝夢ミキ「今、流行ってる都市伝説よ」
朝夢ミキ「夕方、帰る人達に『あなたの首をちょうだい』って言うの」
朝夢ミキ「その後、夜に再び彼女と会った人は・・・・」
朝夢ミキ「『お前の、首をちょーだい!』」
朝夢ミキ「・・・って、その人の首を切って持ち帰った」
朝夢ミキ「その死体は、首がない状態で発見された」
朝夢ミキ「という都市伝説よ」
アムロ「ヒーッ・・・・・・」
朝夢ミキ「どうしたの?」
アムロ「”サキコさん”も怖いけど」
アムロ「そんなのを真顔で話してるお前が一番 怖いな〜」
朝夢ミキ「何ですって〜!」
アムロ「アァァァ〜」
アムロ「あっある意味、コイツも妖怪だな・・・・・」
朝夢ミキ「聞こえてるわよ!!️」
「アァァァ・・・・・・!」

〇黒
「この事件、」

〇地図
アムロ「俺たちが解いてやるっ!」
朝夢ミキ「・・・・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「アンタ・・・、誰?」

〇住宅街
アムロ「この道か?」
朝夢ミキ「噂によると”サキコさん”はこの住宅街で 目撃される事が多いみたい」
アムロ「確かに薄暗いな」
朝夢ミキ「”サキコさん”は主に学生を狙っているようね」
アムロ「『学生』か・・・・・」
朝夢ミキ「・・・・・・・・・」
朝夢ミキ「何?」
アムロ「何って、お前学生だろ?」
朝夢ミキ「私がオトリになるの!」
アムロ「お前、『学生』だろ?」
朝夢ミキ「私、19だけど?」
アムロ「学生服着たら、誰だって『学生』なんだよ」
朝夢ミキ「どういう理屈よ」
朝夢ミキ「みんな『学生』?」
朝夢ミキ「・・・・・・・・・」
アムロ「なっなんだよ」
朝夢ミキ「アンタがやりなさいよ」
アムロ「はぁ?」

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