エピソード6 襲撃(脚本)
〇殺風景な部屋
ミレティ「よしっ!」
ミレティ「・・・・・・・・・」
〇近未来の通路
カイト「女の子らしいよ」
〇殺風景な部屋
ミレティ「女の子・・か・・・・・」
〇空
〇アジトの一室
「”アレ”の行方はどうなってる?」
・・・「現在、捜索中です」
「一刻も早く回収するのだ」
「我々の計画を遂行するには、アレが必要だ」
・・・「はい、わかりました」
〇近未来の会議室
フィン「みんな、忙しいところゴメンね」
ララ「ほんとよ!エステ行くとこだったのに!」
ミレティ「私も『笑って叫べ!』のドラマ見たいの ですが・・・・・・」
カイト「それ、だいぶ古いドラマじゃない?」
フィン「まぁまぁ、まずはこれを見てくれ」
〇港の倉庫
戦闘員「撃てー」
戦闘員「なっ!」
戦闘員「くそ!爆弾を──」
・・・「遅いよ」
戦闘員「手榴弾!?」
〇近未来の会議室
ミレティ「これは・・・・・・・・・」
カイト「なっ!」
ララ「こいつ、化け物じゃない!」
フィン「エフェリクトを悪用する組織がいると情報が 入り、各惑星の戦闘員が派遣された。 しかし、その半数が死んでしまった」
フィン「あの男によってね」
フィン「ここからも何人かを派遣するよう要請が 入った」
フィン「ミレティ、カイト、ララ」
フィン「すぐ惑星に向かい、奴らの殲滅を頼む!」
ミレティ「了解!」
ララ「仕方ないわね」
カイト「行こうっ!」
フィン「みんな、頼んだよ・・・・・・・・・」
〇屋上のヘリポート
〇救難艇
ララ「それにしても、あの男なんなの!」
ミレティ「新たな敵の可能性は高いですね」
カイト「とにかく慎重に行こう」
ミレティ「これを終わらせて、早く『笑って叫べ』の 続きを見なければ!」
ララ「私も早く『恋の花』の続き見なきゃならないんだから!」
カイト「だから慎重にね・・・・・・」
〇街外れの荒地
ミレティ「地下通路を通れば、すぐに行けます」
〇地下道
ララ「うげーなんか臭い・・・・・・」
カイト「まぁ、地下水路だからね」
ララ「あのクソ博士、こんな場所に連れてきて 許さない!」
カイト「博士のせいじゃないから」
カイト「ミレティは大丈夫なの?」
ミレティ「こういう道、結構好きですよ」
カイト「そっそうなんだ」
ミレティ「むしろ、こんな素敵な場所に来られて 嬉しいです!」
ララ「すっすっ素敵な場所!?」
ララ「アンタ、馬鹿なの!?」
ミレティ「馬鹿って何ですか!」
ララ「変な服選ぶし、古いドラマ見るし、」
ララ「年寄りじゃないの!」
ミレティ「『笑っては叫べ』を馬鹿にしないで下さい!」
ミレティ「それに、誰が馬鹿ですか!」
ララ「こんなとこを『素敵な場所』だなんて言う 奴は、」
ララ「アンタみたいなバカしか言わないでしょ!」
ミレティ「そっちこそ、恋愛ドラマでメロメロに なってないで、」
ミレティ「少しはそのゴリラのような性格を治したら どうですか!」
ララ「だから、誰がゴリラよ!」
ミレティ「そんなの、ここにはアナタしかいないじゃ ありませんか」
ララ「なっ、何ですって〜」
カイト「二人共ー」
〇諜報機関
フィン「ハァー」
フィン「やっぱり、あの二人を一緒にするのはまだ 早かったか〜」
〇地下広場
ミレティ「この階段を登ればすぐです」
ミレティ「さっさと行きますよ、ゴリラ!」
ララ「その呼び方、やめなさいよ!」
カイト「あっ、待ってよ」
〇港の倉庫
カイト「少し降ってるね」
ララ「まっこのくらいなら大丈夫でしょ?」
ミレティ「・・・・・・・・・・・・」
ララ「何してんの?」
カイト「集中させてあげて」
ララ「集中?」
〇サイバー空間
〇港の倉庫
ミレティ「来ますっ!」
・・・「終わったか・・・・・・」
〇諜報機関
フィン「カイト!ララ!ミレティ!!」
〇港の倉庫
・・・「うん?」
「終わってなんかないっ!」
・・・「お前・・・・・・・・・」
カイト「くっ!」
ララ「危なかった・・・・・・・・・」
・・・「フッ、フフフ・・・・・」
・・・「アッハハハハハ!」
・・・「思ったよりやるじゃないか」
ミレティ「あなた、一体何者ですか!」
ライ「僕はライ」
ララ「顔も名前もカッコつけすぎ!」
ミレティ「あなたは黙っていて下さい!」
ララ「はっ?」
ライ「仲間割れしていていいのかな?」
ララ「これは・・・・・・・・・」
カイト「まさか、爆弾?」
ライ「残念だけど、今日はここまでのようだね」
ミレティ「逃しません!」
ライ「・・・・・・・・・・・・・・・」
ライ「ミレティ・・・・・・・・・」
ライ「またすぐ会えるよ」
ミレティ「まっ、待て!」
ララ「待ちなさいっ!」
カイト「・・・・・・・・・・・・」
〇港の倉庫
ミレティ「あなたのせいで逃げられたじゃないですか!」
ララ「あんたがボサッとしてるからでしょ?」
ミレティ「あなたが邪魔しなければ、捕まえられ ました!」
ミレティ「大体、あなたはグチグチうるさいんですよ!」
ララ「はっ?」
ミレティ「私の服が変だとか、変な番組見てるとか、 散々馬鹿にして」
ミレティ「そんなに、私が嫌いですか?」
ミレティ「それとも、『エフェリクト』だから仲良く したくないんですか!」
ララ「そうは言ってないでしょう!」
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