スクール.オブ.サバイバル

ぶらっく

エピソード1(脚本)

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〇教室
先生「はい。じゃあこの答えを・・・10月26日だから・・・26番の佐藤!」
勇「うえっ!?あ、は、は、はい!! ご、563です!」
先生「うん。正解だ。この答えは・・・」
雷斗「どうした~?勇。 めっちゃ焦ってたじゃんw」
勇「ちょ、ちょっとボーッとしてて・・・・・」
雷斗「へ~。しっかり者の勇がめずらしいな。 槍でも降るんじゃねぇのw」
勇「ははwまさかw」
  ここは、どこにでもあるごく普通の中学校。
先生「では、この答えを・・・西園!」
藍「はい。1254です」
先生「正解だ。これは・・・」
  あの人は、学級委員長の西園 藍さん。
  ちょっと厳しいけど、勉強はクラス1できるすごい人。
先生「じゃあ、城山!教科書の56ページを読め」
雷斗「うげぇ~・・・・・・。 はーい・・・・・・」
  この人は、僕の隣の席の城山 雷斗くん。
  チャラいけど、根は仲間思いでいい人だ。
雷斗「なぁ、勇。 俺めっちゃ眠いんだけど。 授業サボらね?」
勇「そんなこと僕に言われても・・・。 授業はちゃんと受けた方がいいよ」
雷斗「へいへい。分かりましたよ~」

〇教室
勇「うわぁぁぁっ!!?? え、い、一体何が・・・・・・!?」
勇「うっ・・・。 霧がかかって、よく見えな・・・・・・」
ゾンビ化した先生「ウゥ・・・・・・」
ゾンビ化した先生「グァァァッ!!!!」
勇「え・・・・・・あれって・・・・・・もしかして、ゾンビ!?!?」
勇「な、なんで、先生が・・・・・・!?」
雷斗「おい、勇!! ボーッとしてねぇで、はやく逃げろ!!」
勇「え!? で、でも、みんなが・・・!!」
雷斗「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ!! まずは自分優先しろ!!」
勇「う、うん・・・・・・わかった・・・・・・!」

〇学校の廊下
雷斗「クソッ!! どの教室にもゾンビがいやがる・・・・・・!!!!」
ひばり「み、みなさん、大変ですぅ!! そ、外にもゾンビがぁ!!」
雷斗「まじかよ・・・・・・!! どうすりゃいいってんだ・・・!! どこか、逃げる所・・・・・・!!」
勇「あっ・・・! 非常階段!」
雷斗「はぁ?」
藍「確かに、1階には非常階段があるわ。 でも、あそこには鍵がかかっているわよ。 どうするつもり?」
勇「・・・・・・力ずくで、壊す!!」
叶「ええっ!? そ、そんなの、無茶だよ!」
雷斗「そうだぞ勇!! 鍵を力ずくで壊すなんて・・・!!」
勇「この先に、技術室がある!! そこからハンマーを取って、急いで非常階段に向かう!」
雷斗「なるほどな・・・・・・!!」
勇「みんな、急ごう!!!!」

〇大教室
  技術室
勇「あった!!これだ!」
雷斗「よし! さっさとずらかるぞ!!」
藍「急いで!ゾンビがいつ来るかわからない!」

〇非常階段
勇「よし・・・じゃあ、壊すよ」
雷斗「急げ!とにかく、早く隠れねぇと!!」
勇「ふんっ!!」
勇「よし、壊れた!」
ひばり「は、はやく中へ入りましょう!!ゾンビが来ちゃいますよぉ!!」

〇武器庫
勇「こ、ここは・・・武器庫!?」
雷斗「なんで学校にこんなのがあるんだよ・・・・・・!!」
ひばり「あぁ~!! 怖かったぁ・・・!!!!」
  この人は、華宮 ひばりさん。
  超がつく程のビビりだけど、気合いが入ればすごい強くなる。
  これでも柔道は黒帯らしい。
叶「これで、ゾンビ達と戦えってこと・・・?」
  この人は、立石 叶さん。
  お父さんが医者をやってて、病気や怪我の対処に詳しい。
  クラスで2番目に勉強ができるすごい人。
雪「あっ! みんな、食料も、医療キットもたくさんあるよ!!」
  この人は、白川 雪さん。
  天然だけど、運動能力は抜群。
  頭の回転はちょっと悪いけどね。
勇「・・・・・・あれ・・・・・・・・・? これで、全員・・・・・・?」
雷斗「嘘だろ・・・・・・!? じゃあ、他の奴らは・・・・・・」
藍「襲われていたわ・・・・・・ゾンビに」
ひばり「ひいぃぃぃ!! き、きっと、私達もゾンビ達に襲われて、ゾンビになっちゃうんですよぉ!!」
雪「そして世界は滅びてゆく・・・・・・」
ひばり「ひぃぃ!! 縁起でもないこと言わないでくださいよぉ!雪さぁん!!」
雪「いや先に言ったのそっちでしょ・・・・」
藍「とにかく、まずは状況を整理しましょう。 慌てたって何も変わらないわ」
雷斗「そうだな・・・・・・。 えっと、確か最初、雷?みたいなのが落ちたんだよな?」
勇「うん。 それから、その後、霧がかかって・・・」
叶「先生が・・・・・・ゾンビに・・・」
雷斗「ん・・・? アレ? そういや、なんで俺たちはゾンビにならなかったんだ?」
雪「確かに、他の教室でも、生徒はゾンビになってなかったよ!最終的にはみんな、襲われてゾンビになってたけど・・・・・・」
勇「もしかして・・・・・・大人だけが、ゾンビになったって・・・こと!?」
藍「確かに、無くはないわ。 もしそうだとしたら、まだ外の世界に、私達みたいに生き残ってる子供がいるかもしれない」
雷斗「まぁ、とにかく、まずは俺達が生き残るのが重要だな」
勇「そうだね・・・・・・。 何としてでも、生き残らないと・・・!」
ひばり「あっ! みなさぁん!! あんな所にハシゴが!!」
勇「本当だ。 上に繋がってる・・・・・・?」
雷斗「よし、じゃあ、俺とひばりで見てくるから、お前たちはここにいろ」
ひばり「えぇっ!!?? なんで私がぁ!」
雷斗「お前、それでも柔道黒帯だろ? もっと強く生きろって。 ぶっちゃけ、クラス、いや、学年で一番強いじゃねぇか」
ひばり「うぅ、わかりましたよぉ・・・・・・」
雷斗「勇は、ここを頼む。なにかあったら、叫べ」
勇「うん。分かったよ。 気をつけてね」
雷斗「あぁ。 行ってくる」

〇屋上の倉庫
雷斗「よい、しょっと。 ここは・・・・・・屋上?」
ひばり「ら、らららららら雷斗さぁぁん!!! そ、外に、たくさんゾンビがぁぁ!!!」
雷斗「安心しろ。 ここ、結構高いから、ゾンビ達が下から来る心配はねぇよ。 にしても、すげぇ量だな・・・」
ひばり「は、はやくみんなの元へ戻りましょう!! 私、こんなとこいたくないですよぉ!!」
雷斗「仕方ねぇ。一旦戻るか・・・」

〇武器庫
雷斗「よぉ。戻ったぞ」
勇「おかえり。 どうだった?」
雷斗「まず、あの階段は屋上に繋がってた」
藍「屋上? 確かに、前から屋上があったのは知ってたけど、まさか、ここから行けるなんて・・・」
ひばり「そ、それと、ゾンビが外にうじゃうじゃいました! そりゃあもう、うじゃうじゃと!!!」
ひばり「あ、あと、外がまだ昼のはずなのに、暗かったですぅ・・・・・・」
叶「えっと、今は・・・・・・」
叶「11時くらい・・・・・・。 曇ってもないのに、夜みたいにいきなり暗くなるなんて、ありえない・・・・・・」
雷斗「・・・・・・なぁ・・・・・・・・・一回、ここにある武器、使ってみねぇ?」
雪「確かにおもしろそう~!!」
藍「楽しんでる場合じゃないでしょ・・・・。 でも、やってみる価値はありそうね。銃がゾンビに効くかどうかも試せるし」
勇「じゃあ、今度は僕が行くよ! 何もしない訳にはいかないし」
雷斗「よし、じゃあ、俺と勇で行ってくる」

〇屋上の倉庫
勇「本当だ・・・・・・。 ゾンビがたくさん・・・・・・!!」
雷斗「まぁ、今は試し撃ちみたいなものだ」
勇「ところで、雷斗くんって、銃の使い方、分かる?」
雷斗「本物はどうか分かんねぇけど、サバゲーとか良くやってたから、なんとなく」
雷斗「よし・・・・・・じゃあ、撃つぞ」
雷斗「よし! 倒せた!!」
勇「良かった・・・! 銃、効くみたい・・・!」
勇「・・・・・・・・・・・・・・・あ」
雷斗「ん? どうした、勇?」
勇「・・・・・・・・・母さん・・・・・・」
雷斗「え・・・・・・あれ、勇の、母さん・・・・・・?」
勇「そっか・・・・・・いつかは、母さんも、倒さないと・・・・・・」
雷斗「・・・・・・・・・・・・戻ろう、勇」
勇「・・・・・・・・・・・・うん」

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